第百五十七話(エクスカリバー篇)
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ある日の事、私達万事屋一行はとある一本の刀を持って鉄子さんの刀鍛冶屋に来ていた。
そして今、その刀を鉄子さんに見てもらっている所だ。
(鉄)「いい刀だな。無銘だがよく斬れる。昔は相当主人と無茶をやってたみたいだが、でも今はとても大切にされてる、隠居した歴戦の将って所かな」
(新)「ヘェ、刀見ただけで解るんですか、鉄子さん」
(あ)「実はその刀、お登勢さんの旦那さんの形見なんです。命日が近いから研ぎ直してほしいって頼まれたんです」
(鉄)「そうか。道理で手入れが行き届いているハズだ。そんな大切な刀を預からせてもらえるだなんて、鍛冶屋冥利に尽きるよ。明日には研ぎ直して持って行くから。刀(コイツ)も早くお登勢さんの所に帰りたがっているだろうし」
刀を見ながらそう言った鉄子さん。
(神)「鉄子、お前スゴイアルな! 刀と会話出来るアルか!?」
(鉄)「そ、そんなんじゃない//」
(神)「じゃあ何? 刀占いでも出来るアルか!?」
(鉄)「だ、だからそんな大層なものじゃ…//」
神楽ちゃんに迫られて珍しく照れてる鉄子さん。うん、鉄子さん可愛い。
(神)「じゃあ何? 何? どうやってるアルか!? メンタリズムアルか!?」
(あ)「か、神楽ちゃん落ちついて。鉄子さん困ってるから」
(鉄)「か、刀に限らず使い古された物程、持ち主がそれをどう扱ってきたのか面(おもて)に出るだろ? それを見ているだけだよ」
(新)「それがスゴイって言ってるんですよ。僕らが見たってそこらの刀と変わりませんもん」
(鉄)「そ、それは君達よりたくさんの刀を見てきただけの話だ」
(あ)「いやいや。私はそれでもスゴイと思いますよ? 紅桜はいつも使ってるからなんとなく言いたい事? みたいなのは解るような気がしますけど、他の刀は私が見ても全然解りませんもん。そりゃ鉄子さんみたいな人に刀を打ってもらったら切れ味がよくなるワケですよ。そこは自信を持っていいと思いますよ?」
(鉄)「そ、そうかな…」
(あ)「あ、じゃあ鉄子さん。私の刀も見てもらっていいですか?」
私は今日打ち直してもらうと思っていた紅桜を鉄子さんに渡す。
(鉄)「うーん…」
鉄子さんはしばらく紅桜を眺め…
(鉄)「紅桜(このかたな)…随分主人を信頼してる。音莉が大切に思ってるように、紅桜もまた音莉の事を大切に思ってるみたいだ。音莉の事を…みんなの事を護りたいっていう思いが伝わってくる」
(あ)「そうですか…」
私は時々紅桜に語りかけたりするのだけれど、どうやら私の思いは伝わっていたようだ。
(あ)「へへ、よかった」
(鉄)「紅桜、今度こそいい主人と出会えてよかったな」
そう紅桜に笑いかける鉄子さん。
(神)「ねェねェ、じゃあこの刀は…」
神楽ちゃんが銀さんの木刀…洞爺湖を手に取る。
(神)「コイツは何て言ってるアルか?」
(あ)「あ、私も気になります!」
(鉄)「うーん…随分乱暴に扱われてるみたいだ。切り抜けた修羅場の数も 吸い上げた血の量もそこらの刀と桁が違う」
(あ)「さ、流石銀さん…」
こう言われると銀さんの強さとかスゴイってのがよく解る気がする。
(鉄)「ただカップラーメンの重しに使われた数も桁が違うな」
(あ)「ああ…」
その光景は私も何度か見た事ある。
ていうかお腹空いたら私が何か作るって言ってるのに、銀さんはいつも「お前にそんなに働かせてたら倒れっちまう」と言われて作らせてくれないのだ。
(鉄)「ぞんざいに扱われているせいか凶相が見える」
(神)「凶相?」
(鉄)「ああ。敵の血より…」
とその時…
(銀)「ああ、スッキリした…もれるかと思った……」
そう言いながら銀さんが厠から出てきたと思ったら…
カツン…
グサッ!
(鉄)「…主人の血を欲している」
銀さんが床に置いてあった鞘のない抜き身の刀に躓いてしまい、銀さんの額に木刀が刺さってしまった。
バタン! と銀さんが倒れて、額から噴水のように血が噴き出す。
(あ)「ああああ! ちょ、銀さん大丈夫ですか!?」
(神)「わぁ、スゴイアル! あたってるネ!」
(新)「刀が主人をナメてるとかも解るんですね。流石刀匠だ!」
(神)「まァそれはぶっちゃけ私達も解ってたけどネ!」
(あ)「いや、そんな呑気な事言ってる場合じゃないでしょ!?」
とにかく銀さんの額から木刀を抜く。
(あ)「銀さん、大丈夫ですか!?」
(銀)「ああ、天使が見える…。ここは天国か?」
(あ)「いや、私天使じゃありませんし! まだ死んでないし! ていうか死なないでください!」
(新)「つーかアンタは今迄の所業を考えたら死んでも天国になんかいけませんよ」
すると銀さんがガバッ…と起き上がり…
(銀)「んだと!? 俺は音莉と一緒に天国でもラブラブで毎晩バッコンバッコンヤるんだよ!」
(あ)「あ、起きた」
(銀)「つーか何が刀匠だ、バカヤロー! 何であんな所に抜き身の刀が転がってんだよ! オイ、鉄子! 鍛冶屋の商売道具ぞんざいに扱っていいのかよ!」
だが鉄子さんは頭にハテナを浮かべ…
(鉄)「なんだ? この刀。これは…打った覚えも客から預かった覚えもないな」
(銀)「何すっとぼけてんだ。刀が一人でに鍛冶屋にマッサージにでも来たってのかよ。一本ヌきに来たってのかよ」
(新)「何で鍛冶屋が風俗的な扱いになってんですか」
(銀)「フッ、残念だったなこんな所でしかヌけねーなんて。俺は音莉ちゃんといういつでも銀さんを骨抜きにして、銀さんの銀さんをヌいてくれる存在があるからなぁ~」
(新)「いや、何刀に対抗心燃やしてんですか」
(神)「安月給で鞘から追い出されたんじゃないアルか? 鉄子、コイツの愚痴も聞いてやれば?」
(鉄)「いや愚痴って言ったって…」
(銀)「んなもん俺にも聞きとれるぜ」
すると銀さんはその刀を持って立ち上がり…
(銀)「お客さんも好きねェ。始まる前からこんなにムキ出しになっちゃってェ。鞘から捨てられたかしんないけど、今日は全部忘れさせてあ・げ・る♡そして明日から心機一転、銀さんちの中華鍋にでも転職しましょうね」
…その刀を炎の燃え盛る窯の中に放りこんでしまった。
(新)「ああああああ! ちょっとォォォォォォォォ!!」
(銀)「じゃあ鉄子、頼むな、中華鍋一丁」
(新)「何やってんのォォォォォ! まだ誰の刀かも解らないのに!!」
(銀)「聞こえなかったのか? 斬ったはったはもうウンザリだって。人を痛めつけるより、チャーハン炒めてーんだってよ。助かったぜ。丁度ウチになくてよ。よかったな、これから毎日音莉に持ち手の突起をシコシコ握ってイかせてもらえるぞ。まァその上手さは俺のおかげだけどな」
(新)「オメーが転職しろよ、甲斐性ナシセクラハ大魔王!」
(銀)「オメーらも侍としてはまだまだだな。一流の侍は剣の声も聞き分けられるんだよ。ああ、心なしか剣の歓喜の声が聞こえる気がする」
(?)「ああああああああああああああああああああ」
(銀&あ&神&新)「「「「………」」」」
(新)「……あの、すいません。なんか…僕らも聞こえるんですけど……」
(銀)「これから音莉に毎日取っ手(ナニ)を握られると思うと興奮して喜んでるんじゃね? 実際俺だってそう考えると興奮するし。つーか勃ってきた…」
(あ)「いや、なんの話ですか…」
(新)「つーか歓喜と言うか…断末魔っぽいのが……」
(?)「あああああああああああああああああ!!」
(銀)「…え? コレ、お前らにも聞こえて……」
とその時…
グサッ!
という音と共に、銀さんからポタ、ポタと血が滴り落ちる。
銀さんが恐る恐る振り返ると…
(?)「あ、兄(あん)ちゃん…何してけつかんねん」
…銀さんのお尻に先程の刀が刺さっており、その刀の柄から一つ目がギロリと飛び出してきて……
(?)「血ィ吸うたろかァァァァァァァァァァァ!!」
(銀)「………」
そしてブシャァァァァ! と血が噴き出し、銀さんがバタンと白目を剥いて失神してしまった。
(新)「ぎ、銀さんんんんんんんんんん!!」
(あ)「ちょ、大丈夫ですか!? しっかりしてください、銀さん!!」
そして今、その刀を鉄子さんに見てもらっている所だ。
(鉄)「いい刀だな。無銘だがよく斬れる。昔は相当主人と無茶をやってたみたいだが、でも今はとても大切にされてる、隠居した歴戦の将って所かな」
(新)「ヘェ、刀見ただけで解るんですか、鉄子さん」
(あ)「実はその刀、お登勢さんの旦那さんの形見なんです。命日が近いから研ぎ直してほしいって頼まれたんです」
(鉄)「そうか。道理で手入れが行き届いているハズだ。そんな大切な刀を預からせてもらえるだなんて、鍛冶屋冥利に尽きるよ。明日には研ぎ直して持って行くから。刀(コイツ)も早くお登勢さんの所に帰りたがっているだろうし」
刀を見ながらそう言った鉄子さん。
(神)「鉄子、お前スゴイアルな! 刀と会話出来るアルか!?」
(鉄)「そ、そんなんじゃない//」
(神)「じゃあ何? 刀占いでも出来るアルか!?」
(鉄)「だ、だからそんな大層なものじゃ…//」
神楽ちゃんに迫られて珍しく照れてる鉄子さん。うん、鉄子さん可愛い。
(神)「じゃあ何? 何? どうやってるアルか!? メンタリズムアルか!?」
(あ)「か、神楽ちゃん落ちついて。鉄子さん困ってるから」
(鉄)「か、刀に限らず使い古された物程、持ち主がそれをどう扱ってきたのか面(おもて)に出るだろ? それを見ているだけだよ」
(新)「それがスゴイって言ってるんですよ。僕らが見たってそこらの刀と変わりませんもん」
(鉄)「そ、それは君達よりたくさんの刀を見てきただけの話だ」
(あ)「いやいや。私はそれでもスゴイと思いますよ? 紅桜はいつも使ってるからなんとなく言いたい事? みたいなのは解るような気がしますけど、他の刀は私が見ても全然解りませんもん。そりゃ鉄子さんみたいな人に刀を打ってもらったら切れ味がよくなるワケですよ。そこは自信を持っていいと思いますよ?」
(鉄)「そ、そうかな…」
(あ)「あ、じゃあ鉄子さん。私の刀も見てもらっていいですか?」
私は今日打ち直してもらうと思っていた紅桜を鉄子さんに渡す。
(鉄)「うーん…」
鉄子さんはしばらく紅桜を眺め…
(鉄)「紅桜(このかたな)…随分主人を信頼してる。音莉が大切に思ってるように、紅桜もまた音莉の事を大切に思ってるみたいだ。音莉の事を…みんなの事を護りたいっていう思いが伝わってくる」
(あ)「そうですか…」
私は時々紅桜に語りかけたりするのだけれど、どうやら私の思いは伝わっていたようだ。
(あ)「へへ、よかった」
(鉄)「紅桜、今度こそいい主人と出会えてよかったな」
そう紅桜に笑いかける鉄子さん。
(神)「ねェねェ、じゃあこの刀は…」
神楽ちゃんが銀さんの木刀…洞爺湖を手に取る。
(神)「コイツは何て言ってるアルか?」
(あ)「あ、私も気になります!」
(鉄)「うーん…随分乱暴に扱われてるみたいだ。切り抜けた修羅場の数も 吸い上げた血の量もそこらの刀と桁が違う」
(あ)「さ、流石銀さん…」
こう言われると銀さんの強さとかスゴイってのがよく解る気がする。
(鉄)「ただカップラーメンの重しに使われた数も桁が違うな」
(あ)「ああ…」
その光景は私も何度か見た事ある。
ていうかお腹空いたら私が何か作るって言ってるのに、銀さんはいつも「お前にそんなに働かせてたら倒れっちまう」と言われて作らせてくれないのだ。
(鉄)「ぞんざいに扱われているせいか凶相が見える」
(神)「凶相?」
(鉄)「ああ。敵の血より…」
とその時…
(銀)「ああ、スッキリした…もれるかと思った……」
そう言いながら銀さんが厠から出てきたと思ったら…
カツン…
グサッ!
(鉄)「…主人の血を欲している」
銀さんが床に置いてあった鞘のない抜き身の刀に躓いてしまい、銀さんの額に木刀が刺さってしまった。
バタン! と銀さんが倒れて、額から噴水のように血が噴き出す。
(あ)「ああああ! ちょ、銀さん大丈夫ですか!?」
(神)「わぁ、スゴイアル! あたってるネ!」
(新)「刀が主人をナメてるとかも解るんですね。流石刀匠だ!」
(神)「まァそれはぶっちゃけ私達も解ってたけどネ!」
(あ)「いや、そんな呑気な事言ってる場合じゃないでしょ!?」
とにかく銀さんの額から木刀を抜く。
(あ)「銀さん、大丈夫ですか!?」
(銀)「ああ、天使が見える…。ここは天国か?」
(あ)「いや、私天使じゃありませんし! まだ死んでないし! ていうか死なないでください!」
(新)「つーかアンタは今迄の所業を考えたら死んでも天国になんかいけませんよ」
すると銀さんがガバッ…と起き上がり…
(銀)「んだと!? 俺は音莉と一緒に天国でもラブラブで毎晩バッコンバッコンヤるんだよ!」
(あ)「あ、起きた」
(銀)「つーか何が刀匠だ、バカヤロー! 何であんな所に抜き身の刀が転がってんだよ! オイ、鉄子! 鍛冶屋の商売道具ぞんざいに扱っていいのかよ!」
だが鉄子さんは頭にハテナを浮かべ…
(鉄)「なんだ? この刀。これは…打った覚えも客から預かった覚えもないな」
(銀)「何すっとぼけてんだ。刀が一人でに鍛冶屋にマッサージにでも来たってのかよ。一本ヌきに来たってのかよ」
(新)「何で鍛冶屋が風俗的な扱いになってんですか」
(銀)「フッ、残念だったなこんな所でしかヌけねーなんて。俺は音莉ちゃんといういつでも銀さんを骨抜きにして、銀さんの銀さんをヌいてくれる存在があるからなぁ~」
(新)「いや、何刀に対抗心燃やしてんですか」
(神)「安月給で鞘から追い出されたんじゃないアルか? 鉄子、コイツの愚痴も聞いてやれば?」
(鉄)「いや愚痴って言ったって…」
(銀)「んなもん俺にも聞きとれるぜ」
すると銀さんはその刀を持って立ち上がり…
(銀)「お客さんも好きねェ。始まる前からこんなにムキ出しになっちゃってェ。鞘から捨てられたかしんないけど、今日は全部忘れさせてあ・げ・る♡そして明日から心機一転、銀さんちの中華鍋にでも転職しましょうね」
…その刀を炎の燃え盛る窯の中に放りこんでしまった。
(新)「ああああああ! ちょっとォォォォォォォォ!!」
(銀)「じゃあ鉄子、頼むな、中華鍋一丁」
(新)「何やってんのォォォォォ! まだ誰の刀かも解らないのに!!」
(銀)「聞こえなかったのか? 斬ったはったはもうウンザリだって。人を痛めつけるより、チャーハン炒めてーんだってよ。助かったぜ。丁度ウチになくてよ。よかったな、これから毎日音莉に持ち手の突起をシコシコ握ってイかせてもらえるぞ。まァその上手さは俺のおかげだけどな」
(新)「オメーが転職しろよ、甲斐性ナシセクラハ大魔王!」
(銀)「オメーらも侍としてはまだまだだな。一流の侍は剣の声も聞き分けられるんだよ。ああ、心なしか剣の歓喜の声が聞こえる気がする」
(?)「ああああああああああああああああああああ」
(銀&あ&神&新)「「「「………」」」」
(新)「……あの、すいません。なんか…僕らも聞こえるんですけど……」
(銀)「これから音莉に毎日取っ手(ナニ)を握られると思うと興奮して喜んでるんじゃね? 実際俺だってそう考えると興奮するし。つーか勃ってきた…」
(あ)「いや、なんの話ですか…」
(新)「つーか歓喜と言うか…断末魔っぽいのが……」
(?)「あああああああああああああああああ!!」
(銀)「…え? コレ、お前らにも聞こえて……」
とその時…
グサッ!
という音と共に、銀さんからポタ、ポタと血が滴り落ちる。
銀さんが恐る恐る振り返ると…
(?)「あ、兄(あん)ちゃん…何してけつかんねん」
…銀さんのお尻に先程の刀が刺さっており、その刀の柄から一つ目がギロリと飛び出してきて……
(?)「血ィ吸うたろかァァァァァァァァァァァ!!」
(銀)「………」
そしてブシャァァァァ! と血が噴き出し、銀さんがバタンと白目を剥いて失神してしまった。
(新)「ぎ、銀さんんんんんんんんんん!!」
(あ)「ちょ、大丈夫ですか!? しっかりしてください、銀さん!!」
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