第百五十六話
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蝉が大合唱を奏でる夏のある日の
事。
私達は日光にジリジリと焼かれる思いで、並んで外を歩いていた。
(神)「暑いアル…」
(銀)「どうなってんだ、今年の夏は…。今日も今日とて観測史上最高気温だってよ」
(新)「これも地球温暖化の影響ですか? 一体地球はどこに向かってんでしょう」
(神)「いや、そうじゃなくて…暑苦しいって言ってんだヨ、てめーらが!」
そう…銀さんと新八君は神楽ちゃんにべったりひっついて日傘に入っていたのだ。
(神)「出ていくネ! これは私の日傘アル!」
(あ)「あはは…」
まあ入りたくなる気持ちは解るよ? 現に私もなんだかフラフラしてきたし…。
(銀)「デッケー声出すんじゃねーよ。怪しまれるだろ? 尾行中だぞ?」
そう…何故こんな暑い中外にいるのかと言うと、今日は久々に入った仕事中なのだ。
ある奥さんからの依頼で、旦那さんの浮気の証拠を掴んでほしいという。
現に私達の前では、ターゲットであるその旦那さんの腕にキレイな女性が腕を絡めて歩いていた。
(神)「このクソ暑い中団子三兄弟の方がよっぽど怪しまれるネ!」
(銀)「こんな日差しの下に飛び出たら団子三兄弟も焼き鳥三兄弟だ」
(神)「オメーの彼女はこの日の下でも頑張って歩いてるのに何アルか!? やっぱり音莉は私がもらうアル!」
(銀)「ちょっと位いいだろ? いっつも一人で涼みやがってよォ」
(神)「んだと!? 私だって好きで日傘さしてるワケじゃないアル! 私達夜兎は…」
(銀)「いやいや。もう日の光りに弱いなんて設定どうせもう忘れかけてただろ? もてあましてただろ?」
(神)「はぁ!?」
(新)「今迄も傘忘れて平気で太陽の下飛び回ってた事あったよね?」
(あ)「これ小説だから解んないけどね…」
(新)「もういいからさ、キャラとかそういうの。暑いし、もう全部脱ぎ捨てていこう」
(神)「暑さに託けて何とんでもない事言ってるアルか、てめーら!」
(銀)「こんだけ長く連載してりゃ、そりゃ邪魔な設定の一つや二つ出てくるよ。読者も解ってくれるって。次のセリフで傘一本、メガネ一人消えても誰もツッコまねーって」
(新)「ツッコむわ! 設定に紛れて人間一人抹殺されてんでしょーが!」
(銀)「次のセリフで音莉が俺の子孕んだって誰もツッコまねェって」
(あ)「私がツッコみます! なんでそんな事になるんですか!///」
(銀)「何でって…そりゃ俺が音莉のナカに突っ込んで種子を吐き出したから……」
(あ)「誰もそんな事聞いてません!///」
(神)「いいから出てけってっつてんだよ! ムサ苦しんだよ!」
神楽ちゃんが銀さんと新八君を蹴り飛ばすも、二人は慌てて日傘の中へと戻ってきてしまう。
(銀)「やだやだ! 暑いのはもういやだ! やだやだ!」
(あ)「もう喧嘩はほどほどにしてください! 後で大変な事になってもしりませんからね!?」
だがそんな事をしている間にも…
(あ)「あ、銀さん! ターゲットが曲がり角を曲がって…」
(新)「しまった! アイツらラブホ街に…」
(銀)「何!? 早く早く! カメラカメラ!」
銀さんと新八君と一緒に、私も走る。
だが気付いた時には、ターゲットはそこにはいなかった。
(新)「ヤバイ。撒かれちゃった。不倫の証拠を掴むチャンスだったのに」
(銀)「いや、どっかのホテルの中だろ。仕方ねェ。俺と音莉はホテルの中調べてくるから、お前らはここで張って…」
(新)「いや、絶対アンタ出てくる気ないよね? そのまま音莉さんと部屋で休憩するつもりだよね!?」
(銀)「休憩っつーかホテルの中で音莉のナカに入る…」
(新)「やっぱそれが目的かい!」
(あ)「やっぱりここはみんなでここを張るしかないですね…」
(銀)「しゃーねーな…出て来る瞬間を狙うか」
(新)「えっ!? この灼熱地獄の中ですか!?」
(銀)「とりあえず俺が音莉と一緒に見張っとくから、てめーら、三十分位したら交代にこい」
(あ)「な、なんで私も…?」
(銀)「俺が一人でこんな所にいるより、お前といた方がラブホ街なんだし怪しまれないだろ?」
(あ)「た、確かにそうですね…」
(銀)「オイ、神楽。その日傘貸せ」
だが先程から銀さんの手には神楽ちゃんの日傘が握られていたのだ。
(新)「日傘ならもう持ってますけど?」
(銀)「あ、ヤベ! オイ、神楽! この日傘借りっからな!」
だが神楽ちゃんは、地面に伏せたまま反応なし。
(銀)「オイ、聞いてる? 神楽?」
(あ)「…あの、神楽ちゃん……さっきから地面に倒れたまま動かないんですけど……」
(新)「なんか様子おかしくないですか?」
私達は慌てて神楽ちゃんの元に駆け寄る。
(新)「神楽ちゃん!?」
(銀)「オイ、かぐ…」
銀さんが日傘を放りだして神楽ちゃんを抱き起こすと、神楽ちゃんは異常な量の汗をかきながら、荒い息をしていた。
(銀)「神楽! オイ、神楽!」
(あ)「しっかりして、神楽ちゃん!!」
事。
私達は日光にジリジリと焼かれる思いで、並んで外を歩いていた。
(神)「暑いアル…」
(銀)「どうなってんだ、今年の夏は…。今日も今日とて観測史上最高気温だってよ」
(新)「これも地球温暖化の影響ですか? 一体地球はどこに向かってんでしょう」
(神)「いや、そうじゃなくて…暑苦しいって言ってんだヨ、てめーらが!」
そう…銀さんと新八君は神楽ちゃんにべったりひっついて日傘に入っていたのだ。
(神)「出ていくネ! これは私の日傘アル!」
(あ)「あはは…」
まあ入りたくなる気持ちは解るよ? 現に私もなんだかフラフラしてきたし…。
(銀)「デッケー声出すんじゃねーよ。怪しまれるだろ? 尾行中だぞ?」
そう…何故こんな暑い中外にいるのかと言うと、今日は久々に入った仕事中なのだ。
ある奥さんからの依頼で、旦那さんの浮気の証拠を掴んでほしいという。
現に私達の前では、ターゲットであるその旦那さんの腕にキレイな女性が腕を絡めて歩いていた。
(神)「このクソ暑い中団子三兄弟の方がよっぽど怪しまれるネ!」
(銀)「こんな日差しの下に飛び出たら団子三兄弟も焼き鳥三兄弟だ」
(神)「オメーの彼女はこの日の下でも頑張って歩いてるのに何アルか!? やっぱり音莉は私がもらうアル!」
(銀)「ちょっと位いいだろ? いっつも一人で涼みやがってよォ」
(神)「んだと!? 私だって好きで日傘さしてるワケじゃないアル! 私達夜兎は…」
(銀)「いやいや。もう日の光りに弱いなんて設定どうせもう忘れかけてただろ? もてあましてただろ?」
(神)「はぁ!?」
(新)「今迄も傘忘れて平気で太陽の下飛び回ってた事あったよね?」
(あ)「これ小説だから解んないけどね…」
(新)「もういいからさ、キャラとかそういうの。暑いし、もう全部脱ぎ捨てていこう」
(神)「暑さに託けて何とんでもない事言ってるアルか、てめーら!」
(銀)「こんだけ長く連載してりゃ、そりゃ邪魔な設定の一つや二つ出てくるよ。読者も解ってくれるって。次のセリフで傘一本、メガネ一人消えても誰もツッコまねーって」
(新)「ツッコむわ! 設定に紛れて人間一人抹殺されてんでしょーが!」
(銀)「次のセリフで音莉が俺の子孕んだって誰もツッコまねェって」
(あ)「私がツッコみます! なんでそんな事になるんですか!///」
(銀)「何でって…そりゃ俺が音莉のナカに突っ込んで種子を吐き出したから……」
(あ)「誰もそんな事聞いてません!///」
(神)「いいから出てけってっつてんだよ! ムサ苦しんだよ!」
神楽ちゃんが銀さんと新八君を蹴り飛ばすも、二人は慌てて日傘の中へと戻ってきてしまう。
(銀)「やだやだ! 暑いのはもういやだ! やだやだ!」
(あ)「もう喧嘩はほどほどにしてください! 後で大変な事になってもしりませんからね!?」
だがそんな事をしている間にも…
(あ)「あ、銀さん! ターゲットが曲がり角を曲がって…」
(新)「しまった! アイツらラブホ街に…」
(銀)「何!? 早く早く! カメラカメラ!」
銀さんと新八君と一緒に、私も走る。
だが気付いた時には、ターゲットはそこにはいなかった。
(新)「ヤバイ。撒かれちゃった。不倫の証拠を掴むチャンスだったのに」
(銀)「いや、どっかのホテルの中だろ。仕方ねェ。俺と音莉はホテルの中調べてくるから、お前らはここで張って…」
(新)「いや、絶対アンタ出てくる気ないよね? そのまま音莉さんと部屋で休憩するつもりだよね!?」
(銀)「休憩っつーかホテルの中で音莉のナカに入る…」
(新)「やっぱそれが目的かい!」
(あ)「やっぱりここはみんなでここを張るしかないですね…」
(銀)「しゃーねーな…出て来る瞬間を狙うか」
(新)「えっ!? この灼熱地獄の中ですか!?」
(銀)「とりあえず俺が音莉と一緒に見張っとくから、てめーら、三十分位したら交代にこい」
(あ)「な、なんで私も…?」
(銀)「俺が一人でこんな所にいるより、お前といた方がラブホ街なんだし怪しまれないだろ?」
(あ)「た、確かにそうですね…」
(銀)「オイ、神楽。その日傘貸せ」
だが先程から銀さんの手には神楽ちゃんの日傘が握られていたのだ。
(新)「日傘ならもう持ってますけど?」
(銀)「あ、ヤベ! オイ、神楽! この日傘借りっからな!」
だが神楽ちゃんは、地面に伏せたまま反応なし。
(銀)「オイ、聞いてる? 神楽?」
(あ)「…あの、神楽ちゃん……さっきから地面に倒れたまま動かないんですけど……」
(新)「なんか様子おかしくないですか?」
私達は慌てて神楽ちゃんの元に駆け寄る。
(新)「神楽ちゃん!?」
(銀)「オイ、かぐ…」
銀さんが日傘を放りだして神楽ちゃんを抱き起こすと、神楽ちゃんは異常な量の汗をかきながら、荒い息をしていた。
(銀)「神楽! オイ、神楽!」
(あ)「しっかりして、神楽ちゃん!!」
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