第百八十話
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残暑が残り、蝉が大合唱を続けている夏の終わり。
そんな中、私と神楽ちゃんは橋の上でスイカをかじる。
(神)「スイカって惜しいヤツアルな」
さらに私と神楽ちゃんの間には、そよ姫様。
今日は城下にお忍びで遊びにきているのだ。
(そ)「何が?」
そよ姫様もスイカを片手に神楽ちゃんに尋ねる。
(神)「こんだけ美味しいのに種が邪魔アル。コイツさえなければ梨、桃にも負けないスペック持ってるのに」
(あ)「いや、スイカのスペックって何? RPG?」
(そ)「確かに。一度は種を気にしないで思いっきりかぶりつきたいと思った事はあるけど…」
(あ)「けど確かに解る気もする」
私の記憶の中にはスイカってものがなくて、初めて食べた時には種に手間取った覚えがあるもの。
(銀)「解ってませんね、姫様も神楽も音莉も」
振り返ると、橋の反対側には銀さんと新八君がいて、二人共スイカを食べていた。
(あ&神&そ)「「「ん?」」」
(銀)「スイカっつーのはこの面倒な種があるから美味いんです。何も妨害なしで実だけ食ったらこんな奴迷彩服北ただの軍オタですよ。種いう障害を乗り越え食すという、言わばプチドラマがスイカの味に緩急を生み、より旨みを引き出してるんですよ」
銀さんが種を川に向かってマシンガンにように吐き出す。
(銀)「つまりスイカっつーのは実ではなく、そこに生まれたドラマを食うもんなです」
(あ)「いや、スイカ食べるのにどれだけ壮大な事語ってるんですか…」
(新)「成程、メリハリって事ですか。夏休みも普段学校や仕事があるから解放感があるのであって、銀さんみたいに毎日夏休みだったら頭がシャバシャバになっちゃいますもんね」
(銀)「誰の脳みそが腐りかけのスイカだ」
(そ)「要するにアレですか? 高橋真麻の鼻の穴が普通だったら何も面白くないと言う事ですか?」
(新)「誰もそんなドギツい事言ってないんですけど、姫様」
(あ)「姫様、結構言う時は言いますね…」
(そ)「じゃあスイカは、障害が大きくなればなる程…そこにドラマが生まれる程、美味しくなるという事ですか」
(銀)「まァそーいう事です」
(そ)「そっか。じゃあ神楽ちゃん、神楽ちゃんのお姉さん、折角スイカを食べるならもっと工夫して美味しく食べましょう!」
(神)「ん? どうやって?」
(そ)「ふふっ、私に任せて」
(あ)「……ん?」
ふと何かの気配がして、私は辺りを見渡す。
(銀)「どうかしたか? 音莉」
(あ)「い、いえ…ただ誰かがずっとこっちを見てる気がして……」
(銀)「なんだ。また音莉のストーカーか? ぶっ飛ばしてきてやろうか?」
(あ)「た、多分気のせいですよ」
(銀)「ったく、音莉には変な虫が付きやすいからな。何かあったらスグ言うんだぞ?」
そう言ってクシャリと私の頭を撫でる銀さん。
(そ)「成程。これがバカップルってヤツですね」
(神)「そうアル。いい加減こっちもウンザリネ」
(あ)「ゴ、ゴメンね? 神楽ちゃん」
(神)「音莉は悪くないアル。銀ちゃんが過保護すぎるだけネ」
(銀)「しゃーねーだろ。むしろこんなに可愛い娘に過保護にならない方がおかしいぜ」
(神)「ていうかいい加減銀ちゃんが音莉つく一番悪い虫だという事に気付けヨ、バカ」
(銀)「お前がバカ」
(あ)「と、とにかくそのそよ姫様の工夫とやらを試してみましょう」
そんな中、私と神楽ちゃんは橋の上でスイカをかじる。
(神)「スイカって惜しいヤツアルな」
さらに私と神楽ちゃんの間には、そよ姫様。
今日は城下にお忍びで遊びにきているのだ。
(そ)「何が?」
そよ姫様もスイカを片手に神楽ちゃんに尋ねる。
(神)「こんだけ美味しいのに種が邪魔アル。コイツさえなければ梨、桃にも負けないスペック持ってるのに」
(あ)「いや、スイカのスペックって何? RPG?」
(そ)「確かに。一度は種を気にしないで思いっきりかぶりつきたいと思った事はあるけど…」
(あ)「けど確かに解る気もする」
私の記憶の中にはスイカってものがなくて、初めて食べた時には種に手間取った覚えがあるもの。
(銀)「解ってませんね、姫様も神楽も音莉も」
振り返ると、橋の反対側には銀さんと新八君がいて、二人共スイカを食べていた。
(あ&神&そ)「「「ん?」」」
(銀)「スイカっつーのはこの面倒な種があるから美味いんです。何も妨害なしで実だけ食ったらこんな奴迷彩服北ただの軍オタですよ。種いう障害を乗り越え食すという、言わばプチドラマがスイカの味に緩急を生み、より旨みを引き出してるんですよ」
銀さんが種を川に向かってマシンガンにように吐き出す。
(銀)「つまりスイカっつーのは実ではなく、そこに生まれたドラマを食うもんなです」
(あ)「いや、スイカ食べるのにどれだけ壮大な事語ってるんですか…」
(新)「成程、メリハリって事ですか。夏休みも普段学校や仕事があるから解放感があるのであって、銀さんみたいに毎日夏休みだったら頭がシャバシャバになっちゃいますもんね」
(銀)「誰の脳みそが腐りかけのスイカだ」
(そ)「要するにアレですか? 高橋真麻の鼻の穴が普通だったら何も面白くないと言う事ですか?」
(新)「誰もそんなドギツい事言ってないんですけど、姫様」
(あ)「姫様、結構言う時は言いますね…」
(そ)「じゃあスイカは、障害が大きくなればなる程…そこにドラマが生まれる程、美味しくなるという事ですか」
(銀)「まァそーいう事です」
(そ)「そっか。じゃあ神楽ちゃん、神楽ちゃんのお姉さん、折角スイカを食べるならもっと工夫して美味しく食べましょう!」
(神)「ん? どうやって?」
(そ)「ふふっ、私に任せて」
(あ)「……ん?」
ふと何かの気配がして、私は辺りを見渡す。
(銀)「どうかしたか? 音莉」
(あ)「い、いえ…ただ誰かがずっとこっちを見てる気がして……」
(銀)「なんだ。また音莉のストーカーか? ぶっ飛ばしてきてやろうか?」
(あ)「た、多分気のせいですよ」
(銀)「ったく、音莉には変な虫が付きやすいからな。何かあったらスグ言うんだぞ?」
そう言ってクシャリと私の頭を撫でる銀さん。
(そ)「成程。これがバカップルってヤツですね」
(神)「そうアル。いい加減こっちもウンザリネ」
(あ)「ゴ、ゴメンね? 神楽ちゃん」
(神)「音莉は悪くないアル。銀ちゃんが過保護すぎるだけネ」
(銀)「しゃーねーだろ。むしろこんなに可愛い娘に過保護にならない方がおかしいぜ」
(神)「ていうかいい加減銀ちゃんが音莉つく一番悪い虫だという事に気付けヨ、バカ」
(銀)「お前がバカ」
(あ)「と、とにかくそのそよ姫様の工夫とやらを試してみましょう」
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