第百十八話
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ある日、私達万事屋一行とお妙さんは、九兵衛さんに呼ばれて柳生家のお屋敷に来ていた。
そしてその九兵衛さんの頭には、鈴のついた首輪をした、カワイらしい小さなお猿さんが乗っている。
というのも、将軍様の言いつけで"さるお方を"柳生家で預かる事になったのだが、そのお目付け役に選ばれたのが九兵衛さん。衣食住を共にし、武士のなんたるかを教え導き護抜くと共に、柳生家の教えを説き鍛え上げ、立派なセレブにしてほしいとの事らしい。
だがそのさるお方と言うのが、まさかの今九兵衛さんの頭に乗っている小さなお猿さんなワケで…。
(銀)「何? それ。笑わなきゃダメなの? 笑えば許してくれるの?」
(新)「よ、要するにどういう事なんですか? 九兵衛さん」
(九)「将軍様の妹君が愛玩用にと飼われていたのがこのさるお方の母。子を成したはいいが、その子が悪さばかりして全く言う事を聞かない。困り果てた家中の者が教育係として選んだのが…柳生家という事だ」
(銀)「要するに厄介者を押しつけられたってワケね。かつての将軍様のご指南役が猿(えて)公ご指南役たァ、盛者必衰の理(ことわり)だねェ」
すると…
ベチャッ…
煎餅を食べながらそんな事を言った銀さんの頭に何かが飛んできた。
(銀)「ん? …臭っ! なんだ!? コレ!」
銀さんが自分の頭についたものを手にとって確かめる。
(あ)「それ…糞ですよね…?」
(九)「気をつけろ。無礼な振る舞いは勘で察知し、イーストウッド並みの早打ちで糞を投げつけてくるぞ。素行は悪いがプライドだけはセレブなんだ」
(銀)「ウンコ投げつけてくるセレブがどこにいるよ! 六糞木ヒルズ!?」
(妙)「九ちゃん、銀さんの言う通り、将軍家の人達厄介払いしただけできっと連れ戻すつもりなんてないわよ?」
その間にも銀さんは頭についた糞を神楽ちゃんの服になすりつけ、神楽ちゃんにボコボコにされる。
(九)「そうだったとしても勅命なら仕方ない。従うのみだ」
(新)「こんな大変なさるお方、ずっと面倒見ていくって言うんですか?」
(九)「悪さはともかく、反省だけは覚えたぞ。メッ、反省」
(猿)「キィ…」
するとお猿さんは九兵衛さんの頭から飛び降り、九兵衛さんの前で頭を下げながら新八君に糞を投げつける。
(新)「反省しながらウンコ投げつけてきてんですけど。万引きG面に捕まった主婦並みの薄っぺらさなんですけど!?」
(あ)「でも素行はともかく、見た目もカワイらしいし、癒されるじゃないですか」
(銀)「いや、どう考えてもお前の方がカワイイし、お前の方が癒されるから!」
(九)「事がこうなった以上、彼の行いは将軍家だけじゃない、柳生家にも降りかかる。責任をとってどこに出しても恥じない立派なセレブ猿に育てるつもりだ。ただ一つ、問題がある」
(あ)「問題…?」
(九)「実はこのさるお方、名前がまだないんだ。ゆくゆくは将軍家の縁者に譲る約束だったらしく、名はそちらに任せようという事だったらしい。それが破談になった今も名無しのままでいるんだ。しかし世話をしていく以上名前がないと困る。それも、将軍家の耳に入っても恥ずかしくないような、立派で縁起のいいものがいい」
そう言った九兵衛さんの肩によじ登るお猿さん。
(銀)「猿の名前なんてなんでもいいだろ? モンキッキーでいいんじゃね?」
ベチャッ…
と、再び銀さんの頭に糞が投げつけられる。
(九)「気に食わないようだ」
(銀)「オイ! ウンコの通訳がないと意思表示できねーのか、コイツは! つーかどんだけウンコ出るんだ!」
そう言いながら神楽ちゃんの服になすりつけようとする銀さんの頭を今度はガッチリと掴む神楽ちゃん。
(九)「モンキッキーならまだおさるの方がいい。改名してから急に売れなくなったからな」
(新)「何の話してんですか、アンタ…」
(あ)「じゃあ『なつめ』なんてどう?」
(神)「なんでアルか?」
(あ)「え? いやだって…『名前はまだない』、だから…」
(新)「いやそれ…ただ単に作者が夏目漱石なだけでしょうが! つーかそれ猫の話だから! 動物変わってるから!」
するとベチャッ…と銀さんの頭に糞が飛んでくる。
(九)「うーん…それもやはり気に入らないらしい」
(銀)「つーかなんで俺!? いや、音莉に当たる位なら全然俺にぶつけてくれていいけどね!?」
(妙)「縁起が良いか……。あ、『寿限無』なんてどうかしら?」
(新)「なんですか? 寿限無って」
(妙)「寿命が限り無いって事よ。長生きしてって願いを込めて…」
するとまたもやベチャッ…と銀さんの頭に糞が飛んできた。
(九)「おっ、気に入ったようだ、妙ちゃん」
(銀)「つーか何? 肯定の時もウンコ投げてくんの? そしてなんで全弾俺? 名前っつーか俺が気に食わねーだけだろ!? もう『ウンコ投げ機』でいいだろ!」
(九)「成程。ウン(運)が飛んでくるだけに、それは縁起がいいな」
(新)「運の前にとんでもない汚物が飛来してきてんでしょ? 表現が直接的すぎます。もっと柔らかくしましょう?」
(神)「じゃあ『ビチグソ丸』は?」
(新)「どこ柔らかくしてんだ! ウンコは柔らかくしなくていいの! 表現をもっと柔らかく遠まわしにしろって言ってんの!」
その間にも銀さんの方に大量の糞が投げつけられる。
(銀)「オイ! ホントにビチグソ飛んできたぞ! なんとかしろ!!」
(あ)「銀さん、スゴイです! 全部避けてるじゃないですか!」
(銀)「いや、ニコニコしてないで助けてくんない!? 音莉ちゃん!」
(妙)「遠まわし……。あ、じゃあ…『一昨日の新ちゃんのパンツ』でどうかしら?」
(新)「ついてましたか!? 何とんでもない事暴露してくれてんですか、姉上!」
(神)「流石にそれは可哀想アル。微妙にぼやかして『新八の人生』でいいんじゃないアルか?」
(新)「パンツどころか全身糞まみれになってんだろうが!」
とその時…
ベチャッ…
と、今迄全部避けていた銀さんの顔に糞が命中してしまい、銀さんが後ろに倒れる。
(銀)「オイ! いい加減にしろ! 全身糞まみれは俺の方なんだよ!」
(あ)「銀さん…しばらく私に近づかないで」
(銀)「音莉っつぁーーーーーーん!? 銀さんさぁ、マジで泣いちゃうよ? 銀さん音莉に触れられないと死んじゃうから! つーか音莉に触れられないなら死んだ方がマシだ!」
(九)「成程。それじゃあ『寿限無寿限無ウンコ投げ機一昨日の新ちゃんのパンツ新八の人生ビチグソ丸』だな」
(新)「長げーよ! なんで全部採用してんですか!」
(あ)「ていうかアレ全部メモしてたんですか!?」
(九)「いや、折角みんなが考えてくれたんだし。それに縁起のいいものはたくさんあった方がいいに決まってる」
(新)「一つも縁起なんてよくないよ! ほとんどウンコが並んでるだけだよ!」
その間にもお猿さんは糞を投げながら銀さんを追いかけ回し、銀さんは糞に当たらないように逃げ回る。
(九)「しかしこれでは縁起がよくても立派でないな。ここからはもうちょっと格式が高いカンジでいきたいんだが…」
(新)「まだやんの? こっから格式上げるって相当難題だよ? 魔王が勇者になる位の荒技だよ?」
(あ)「もうちょっとって言うか…もともと格式も何もあったもんじゃないからね……」
(新)「それに問題なのは『ビチグソ丸』ですよ。この強烈なフレーズに勝てる勇者が現れん事には、格式なんて持てるハズないです! かなりカッコいい名前じゃないとダメです!」
(神)「じゃあ『バルムンク=フェザリオン』とかどうアルか?」
(あ)「どっから出てきたの? その名前…」
(新)「急に中二臭くなったけど…猿の名前だよ!? 猿の!」
(神)「バルムンク=フェザリオン、通称漆黒の風。暗黒騎士団ファキナウェイの団長。普段は冷静沈着だが……仲間がピンチの時は熱くなり周りが見えなくなってしまうのがたまにキズ」
(あ)「なんか急にゲームのコマンドに出てくる説明みたいなのが始まった…」
(神)「宿敵魔教皇ビチグソ丸は実は父。額の第三の目はその時覚醒したもの。後の凶帝カイザ=ファキナウェイ」
(新)「誰だ!? コレ! 知らねーんだよ、こんな設定! ビチグソ丸いつから魔教皇になったんだよ!」
(神)「必殺技、ダークファキナウェイ(第三の目各政治のみ)」
『←→AB』
(神)「必殺技、ヘルズファキナウェイ(ただしその時しか出せない)」
『↓↑XA』
(新)「なんで必殺技コマンドがあるんだよ! その時ってどの時だ!」
(あ)「ていうかこの数秒でそんないろんな事思いつくんなら、その頭どっか別の場所で使わない…?」
(妙)「うーん…確かにカッコいいけど、途中からファキナウェイに頼り過ぎなんじゃないかしら」
(新)「いや、そこ名前と全然関係ない所だからね? 脳内設定の所だからね!?」
(妙)「それにやっぱり闇の力を駆使するていうのはあまり縁起がよくない気がするわ」
(新)「闇の力なんて使えないからね!? そんなんないからね!?」
(妙)「こんなのはどうかしら? 『アイザック=シュナイダー』通称光の皇子。バルムンクの双子の弟」
(あ)「お妙さんまで変な世界に入っちゃった…」
(妙)「捨てられた兄とは対照的に何不自由なく暮らすが、父ビチグソ丸の闇に気付き、ラグナロックシェパード戦役においてバルムンクと和解。バンドを組む(後のB'z)」
(あ&新)「「(後のB'z)じゃねーだろ!」」
(新)「何とんでもねェウソついてんだ! 親父の闇ほったらかして何でバンド組んでんだよ!」
(あ)「もうなんかストーリーの目的が解んないんですけど!?」
(妙)「カード特性、バッドコミュニケーション。相手のアタックカードが全て手札に。愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない 愛のままにわがままに松本以外のカードを全滅させる」
(新)「オイ! カードゲームなのか格闘ゲームなのかどっちなんだ!」
(あ)「ていうか『松本』とか言っちゃってるんですけど!?」
バルムンク=フェザリオンとアイザック=シュナイダはどこにいったの!?
(神)「流石姉御アル! これでバルムンクも光の道を進んだネ!」
(新)「進んだんですか!? バンドマンとしての道を進んだんじゃないの!?」
(九)「うん。これでビチグソ丸の脅威は去ったな」
(新)「去ってないよ! ほったらかしだもの! ほったらかしてB'zになっただけだもの!」
(九)「よし、ここからが本番だ。次は何にしようか…」
(あ)「まだ考えるんですか? もうとんでもない長さになってるんですけど…」
(妙)「そうねェ…次はっと……」
そしてその九兵衛さんの頭には、鈴のついた首輪をした、カワイらしい小さなお猿さんが乗っている。
というのも、将軍様の言いつけで"さるお方を"柳生家で預かる事になったのだが、そのお目付け役に選ばれたのが九兵衛さん。衣食住を共にし、武士のなんたるかを教え導き護抜くと共に、柳生家の教えを説き鍛え上げ、立派なセレブにしてほしいとの事らしい。
だがそのさるお方と言うのが、まさかの今九兵衛さんの頭に乗っている小さなお猿さんなワケで…。
(銀)「何? それ。笑わなきゃダメなの? 笑えば許してくれるの?」
(新)「よ、要するにどういう事なんですか? 九兵衛さん」
(九)「将軍様の妹君が愛玩用にと飼われていたのがこのさるお方の母。子を成したはいいが、その子が悪さばかりして全く言う事を聞かない。困り果てた家中の者が教育係として選んだのが…柳生家という事だ」
(銀)「要するに厄介者を押しつけられたってワケね。かつての将軍様のご指南役が猿(えて)公ご指南役たァ、盛者必衰の理(ことわり)だねェ」
すると…
ベチャッ…
煎餅を食べながらそんな事を言った銀さんの頭に何かが飛んできた。
(銀)「ん? …臭っ! なんだ!? コレ!」
銀さんが自分の頭についたものを手にとって確かめる。
(あ)「それ…糞ですよね…?」
(九)「気をつけろ。無礼な振る舞いは勘で察知し、イーストウッド並みの早打ちで糞を投げつけてくるぞ。素行は悪いがプライドだけはセレブなんだ」
(銀)「ウンコ投げつけてくるセレブがどこにいるよ! 六糞木ヒルズ!?」
(妙)「九ちゃん、銀さんの言う通り、将軍家の人達厄介払いしただけできっと連れ戻すつもりなんてないわよ?」
その間にも銀さんは頭についた糞を神楽ちゃんの服になすりつけ、神楽ちゃんにボコボコにされる。
(九)「そうだったとしても勅命なら仕方ない。従うのみだ」
(新)「こんな大変なさるお方、ずっと面倒見ていくって言うんですか?」
(九)「悪さはともかく、反省だけは覚えたぞ。メッ、反省」
(猿)「キィ…」
するとお猿さんは九兵衛さんの頭から飛び降り、九兵衛さんの前で頭を下げながら新八君に糞を投げつける。
(新)「反省しながらウンコ投げつけてきてんですけど。万引きG面に捕まった主婦並みの薄っぺらさなんですけど!?」
(あ)「でも素行はともかく、見た目もカワイらしいし、癒されるじゃないですか」
(銀)「いや、どう考えてもお前の方がカワイイし、お前の方が癒されるから!」
(九)「事がこうなった以上、彼の行いは将軍家だけじゃない、柳生家にも降りかかる。責任をとってどこに出しても恥じない立派なセレブ猿に育てるつもりだ。ただ一つ、問題がある」
(あ)「問題…?」
(九)「実はこのさるお方、名前がまだないんだ。ゆくゆくは将軍家の縁者に譲る約束だったらしく、名はそちらに任せようという事だったらしい。それが破談になった今も名無しのままでいるんだ。しかし世話をしていく以上名前がないと困る。それも、将軍家の耳に入っても恥ずかしくないような、立派で縁起のいいものがいい」
そう言った九兵衛さんの肩によじ登るお猿さん。
(銀)「猿の名前なんてなんでもいいだろ? モンキッキーでいいんじゃね?」
ベチャッ…
と、再び銀さんの頭に糞が投げつけられる。
(九)「気に食わないようだ」
(銀)「オイ! ウンコの通訳がないと意思表示できねーのか、コイツは! つーかどんだけウンコ出るんだ!」
そう言いながら神楽ちゃんの服になすりつけようとする銀さんの頭を今度はガッチリと掴む神楽ちゃん。
(九)「モンキッキーならまだおさるの方がいい。改名してから急に売れなくなったからな」
(新)「何の話してんですか、アンタ…」
(あ)「じゃあ『なつめ』なんてどう?」
(神)「なんでアルか?」
(あ)「え? いやだって…『名前はまだない』、だから…」
(新)「いやそれ…ただ単に作者が夏目漱石なだけでしょうが! つーかそれ猫の話だから! 動物変わってるから!」
するとベチャッ…と銀さんの頭に糞が飛んでくる。
(九)「うーん…それもやはり気に入らないらしい」
(銀)「つーかなんで俺!? いや、音莉に当たる位なら全然俺にぶつけてくれていいけどね!?」
(妙)「縁起が良いか……。あ、『寿限無』なんてどうかしら?」
(新)「なんですか? 寿限無って」
(妙)「寿命が限り無いって事よ。長生きしてって願いを込めて…」
するとまたもやベチャッ…と銀さんの頭に糞が飛んできた。
(九)「おっ、気に入ったようだ、妙ちゃん」
(銀)「つーか何? 肯定の時もウンコ投げてくんの? そしてなんで全弾俺? 名前っつーか俺が気に食わねーだけだろ!? もう『ウンコ投げ機』でいいだろ!」
(九)「成程。ウン(運)が飛んでくるだけに、それは縁起がいいな」
(新)「運の前にとんでもない汚物が飛来してきてんでしょ? 表現が直接的すぎます。もっと柔らかくしましょう?」
(神)「じゃあ『ビチグソ丸』は?」
(新)「どこ柔らかくしてんだ! ウンコは柔らかくしなくていいの! 表現をもっと柔らかく遠まわしにしろって言ってんの!」
その間にも銀さんの方に大量の糞が投げつけられる。
(銀)「オイ! ホントにビチグソ飛んできたぞ! なんとかしろ!!」
(あ)「銀さん、スゴイです! 全部避けてるじゃないですか!」
(銀)「いや、ニコニコしてないで助けてくんない!? 音莉ちゃん!」
(妙)「遠まわし……。あ、じゃあ…『一昨日の新ちゃんのパンツ』でどうかしら?」
(新)「ついてましたか!? 何とんでもない事暴露してくれてんですか、姉上!」
(神)「流石にそれは可哀想アル。微妙にぼやかして『新八の人生』でいいんじゃないアルか?」
(新)「パンツどころか全身糞まみれになってんだろうが!」
とその時…
ベチャッ…
と、今迄全部避けていた銀さんの顔に糞が命中してしまい、銀さんが後ろに倒れる。
(銀)「オイ! いい加減にしろ! 全身糞まみれは俺の方なんだよ!」
(あ)「銀さん…しばらく私に近づかないで」
(銀)「音莉っつぁーーーーーーん!? 銀さんさぁ、マジで泣いちゃうよ? 銀さん音莉に触れられないと死んじゃうから! つーか音莉に触れられないなら死んだ方がマシだ!」
(九)「成程。それじゃあ『寿限無寿限無ウンコ投げ機一昨日の新ちゃんのパンツ新八の人生ビチグソ丸』だな」
(新)「長げーよ! なんで全部採用してんですか!」
(あ)「ていうかアレ全部メモしてたんですか!?」
(九)「いや、折角みんなが考えてくれたんだし。それに縁起のいいものはたくさんあった方がいいに決まってる」
(新)「一つも縁起なんてよくないよ! ほとんどウンコが並んでるだけだよ!」
その間にもお猿さんは糞を投げながら銀さんを追いかけ回し、銀さんは糞に当たらないように逃げ回る。
(九)「しかしこれでは縁起がよくても立派でないな。ここからはもうちょっと格式が高いカンジでいきたいんだが…」
(新)「まだやんの? こっから格式上げるって相当難題だよ? 魔王が勇者になる位の荒技だよ?」
(あ)「もうちょっとって言うか…もともと格式も何もあったもんじゃないからね……」
(新)「それに問題なのは『ビチグソ丸』ですよ。この強烈なフレーズに勝てる勇者が現れん事には、格式なんて持てるハズないです! かなりカッコいい名前じゃないとダメです!」
(神)「じゃあ『バルムンク=フェザリオン』とかどうアルか?」
(あ)「どっから出てきたの? その名前…」
(新)「急に中二臭くなったけど…猿の名前だよ!? 猿の!」
(神)「バルムンク=フェザリオン、通称漆黒の風。暗黒騎士団ファキナウェイの団長。普段は冷静沈着だが……仲間がピンチの時は熱くなり周りが見えなくなってしまうのがたまにキズ」
(あ)「なんか急にゲームのコマンドに出てくる説明みたいなのが始まった…」
(神)「宿敵魔教皇ビチグソ丸は実は父。額の第三の目はその時覚醒したもの。後の凶帝カイザ=ファキナウェイ」
(新)「誰だ!? コレ! 知らねーんだよ、こんな設定! ビチグソ丸いつから魔教皇になったんだよ!」
(神)「必殺技、ダークファキナウェイ(第三の目各政治のみ)」
『←→AB』
(神)「必殺技、ヘルズファキナウェイ(ただしその時しか出せない)」
『↓↑XA』
(新)「なんで必殺技コマンドがあるんだよ! その時ってどの時だ!」
(あ)「ていうかこの数秒でそんないろんな事思いつくんなら、その頭どっか別の場所で使わない…?」
(妙)「うーん…確かにカッコいいけど、途中からファキナウェイに頼り過ぎなんじゃないかしら」
(新)「いや、そこ名前と全然関係ない所だからね? 脳内設定の所だからね!?」
(妙)「それにやっぱり闇の力を駆使するていうのはあまり縁起がよくない気がするわ」
(新)「闇の力なんて使えないからね!? そんなんないからね!?」
(妙)「こんなのはどうかしら? 『アイザック=シュナイダー』通称光の皇子。バルムンクの双子の弟」
(あ)「お妙さんまで変な世界に入っちゃった…」
(妙)「捨てられた兄とは対照的に何不自由なく暮らすが、父ビチグソ丸の闇に気付き、ラグナロックシェパード戦役においてバルムンクと和解。バンドを組む(後のB'z)」
(あ&新)「「(後のB'z)じゃねーだろ!」」
(新)「何とんでもねェウソついてんだ! 親父の闇ほったらかして何でバンド組んでんだよ!」
(あ)「もうなんかストーリーの目的が解んないんですけど!?」
(妙)「カード特性、バッドコミュニケーション。相手のアタックカードが全て手札に。愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない 愛のままにわがままに松本以外のカードを全滅させる」
(新)「オイ! カードゲームなのか格闘ゲームなのかどっちなんだ!」
(あ)「ていうか『松本』とか言っちゃってるんですけど!?」
バルムンク=フェザリオンとアイザック=シュナイダはどこにいったの!?
(神)「流石姉御アル! これでバルムンクも光の道を進んだネ!」
(新)「進んだんですか!? バンドマンとしての道を進んだんじゃないの!?」
(九)「うん。これでビチグソ丸の脅威は去ったな」
(新)「去ってないよ! ほったらかしだもの! ほったらかしてB'zになっただけだもの!」
(九)「よし、ここからが本番だ。次は何にしようか…」
(あ)「まだ考えるんですか? もうとんでもない長さになってるんですけど…」
(妙)「そうねェ…次はっと……」
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