とある晩、私と銀さんはある料亭に来ていた。


「いらっしゃいませ。お連れ様はもうお越しになってますよ。どうぞ、お座敷の方へ」


女将さんに案内されその部屋の襖を開けると、そこには…


(桂)「遅いぞ、銀時。もしこれが攘夷戦争時代であったらならば、貴様がために軍の足並みは乱れ、甚大な被害を生んでいたやもしれん」


(辰)「アッハッハッハッハ！ アッハッハッハッハ！ 固い事言いな、ヅラ。金時は軍規なんぞに縛られる男じゃなか。協調性ゼロ、いつも単独で奇襲やらなんやら勝手に暴れ回っとったんを忘れたか」


(桂)「フンッ、忘れるものか。その尻を拭かされるのが俺達の役目だったんだからなぁ」


(辰)「そうじゃったそうじゃった。まっこと懐かしいのう」


(桂)「ああ、懐かしい。思い起こせば１０年前…」


桂さんに坂本さん、そして『攘夷志士同窓会』と書かれた小さな看板を見て、銀さんは黙って襖を閉めた。


(あ)「ええええええええええええ！」


(桂)「ちょっと待ってェェェェェ！」


どうでもよさげなカンジで廊下を歩く銀さんと、その横をどうしたらいいか解らずついていく私。


するとその銀さんに慌てて桂さんと坂本さんが飛びつく。


(桂)「ちょっと待って！」


(辰)「少しは懐かしんだら？」


(桂)「解ってるのか。この三人が揃うなんて滅多にないぞ。レアケースだぞ。同窓会だぞ？ もうちょっとこう感慨とかさ…」


(銀)「んなもんあるワケねーだろ。お前らのツラグッズとかで見飽きてんだよ。用もないのに毎回出てきやがって。もううんざりなんだよ。てめーらアホのグッズとか、もうこれ以上いらねーんだよ」


(辰)「そんな言い方ないじゃろ！？ グッズ出てるっちゅうても、実際わし出番全然ないからね！ 本編では実は数回しかやってない星一徹のちゃぶ台クラッシュ的扱いだからね！？」