第百四十四話
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~no side~
真選組監察、山崎退は今日も張りこみをしていた。
場所は銀時達の住む…万事屋前。
(山)「(山崎退監察レポート。張り込み生活一週間目。今日も万事屋に動きはない)」
あんパンを貪りながら、虚ろな目で万事屋を見張る山崎。
(山)「(ここの旦那が攘夷戦争の英雄、白夜叉である事を知った副長は、いよいよ本格的に旦那をマーク)」
(山)「えっ!? 旦那を捕まえるんですか!?」
(土)「アホか。攘夷に参加してた連中全員しょっぴいてたらキリがねーわ。今更野郎の過去掘り返すつもりなんてねーよ。ただ周りの奴等は違う。桂を始めとして未だに白夜叉の威光に惹かれ、奴に接触しようとする浪士(バカ)共も少なくないハズだ。奴をエサに桂達を釣りあげるんだ」
(山)「旦那の方がどうするんで?」
(土)『過去は知らんが現行犯なら話は別だ。接触と同時に不穏分子は種ごと全て刈り取れ』
(山)「刈り取れって…俺があんな化け物に勝てるワケないでしょ」
「何回やったら解るんだ、あの人は…」とため息交じりに呟く山崎。
(山)「(とにもかくにもこうして俺は万事屋を張り込む事となっや。だがしかし案の定、万事屋に動きはない。しかしかつて何があったにせよ、今の旦那はただの暇人音莉さん大好きーバカ。そんな事解りきってるのに何故こんな事をしばければならないのか)」
(銀)「パチンコ行ってくらァ」
(あ)「いってらっしゃい」
(銀)「…ねェ音莉ちゃん、いってらっしゃいのキスとかねーの?」
(あ)「あ、ありません! そんなの…///」
(銀)「…なァ、やっぱ行く前に一回イっとかね?」
(あ)「いいからもういってらっしゃい!///」
顔を真っ赤にする音莉に銀時は閉め出しを食らった。
(山)「(暇人が暇してセクハラかましてる所を見張る俺は一体何人なのか)」
(神)「散歩行ってくるアル」
(あ)「あ、じゃあ私も買い物に出ようかな」
万事屋を出る音莉に神楽に定春。
(山)「(時間だけがムダに流れていく。俺は…一体何で監察になんてなったんだろう。なんで自分の貴重な時間を浪費してあんなバカのために使わなければいけないんだろう)」
・
・
・
・
~スーパーマルエドにて~
大量のあんパンをカゴに入れ、レジのオバちゃんに渡す山崎。
そのあんパンをひたすらレジをうっていくオバちゃん。
(山)「(俺はあのバーコードを読み込む機械(からくり)と同じだ。来る日も来る日も目の前に流れる物を読み込むだけの同じ日々。俺達がその流れの中に入る事はない。他人の人生を傍観するだけで人生は終わっていく)」
「アレ?」
(山)「ん?」
山崎が顔を上げると、レジのオバちゃんがあんパンの袋のバーコードの上で機械をトントンしていた。
「おかしいわね。読み込まない…。ちょっと店長、壊れちゃったみたいなんですけど」
(山)「(ついに我慢の限界がきたか…。機械(からくり)でさえこれだ。俺が壊れる日もそう遠くないかもしれない)」
とその時…
(?)「あの、すいません。ちょっとそれ貸して頂けますか?」
その声に山崎が隣を見ると、たまがレジのオバちゃんから機械(からくり)を受け取っている所だった。
(た)「大丈夫、壊れてなんかいませんよ。あんパンを読み取り過ぎてちょっと胃もたれしただけです。元気を出して下さい。アナタの仕事はただの流れ作業なんかじゃありませんよ。アナタは人々の生活を立派に支えているじゃありませんか。私達は皆、社会という大きな歯車を回すネジなんです」
(山)「………!」
(た)「誰一人欠けてはならない、世界の一部なんですよ」
その後、オバちゃんがあんパンのバーコードを読み取ると、機械(からくり)はちゃんとそのバーコードを読み取った。
「直った! ありがとうございます」
(た)「いえ。機械(からくり)はデリケートですから。つらい事もあるかもしれないけど、お仕事頑張って下さいね」
(山)「はい!」
(た)「ん?」
たまが横を見ると、山崎が涙を流しながら敬礼していた。
(山)「頑張ります!」
真選組監察、山崎退は今日も張りこみをしていた。
場所は銀時達の住む…万事屋前。
(山)「(山崎退監察レポート。張り込み生活一週間目。今日も万事屋に動きはない)」
あんパンを貪りながら、虚ろな目で万事屋を見張る山崎。
(山)「(ここの旦那が攘夷戦争の英雄、白夜叉である事を知った副長は、いよいよ本格的に旦那をマーク)」
(山)「えっ!? 旦那を捕まえるんですか!?」
(土)「アホか。攘夷に参加してた連中全員しょっぴいてたらキリがねーわ。今更野郎の過去掘り返すつもりなんてねーよ。ただ周りの奴等は違う。桂を始めとして未だに白夜叉の威光に惹かれ、奴に接触しようとする浪士(バカ)共も少なくないハズだ。奴をエサに桂達を釣りあげるんだ」
(山)「旦那の方がどうするんで?」
(土)『過去は知らんが現行犯なら話は別だ。接触と同時に不穏分子は種ごと全て刈り取れ』
(山)「刈り取れって…俺があんな化け物に勝てるワケないでしょ」
「何回やったら解るんだ、あの人は…」とため息交じりに呟く山崎。
(山)「(とにもかくにもこうして俺は万事屋を張り込む事となっや。だがしかし案の定、万事屋に動きはない。しかしかつて何があったにせよ、今の旦那はただの暇人音莉さん大好きーバカ。そんな事解りきってるのに何故こんな事をしばければならないのか)」
(銀)「パチンコ行ってくらァ」
(あ)「いってらっしゃい」
(銀)「…ねェ音莉ちゃん、いってらっしゃいのキスとかねーの?」
(あ)「あ、ありません! そんなの…///」
(銀)「…なァ、やっぱ行く前に一回イっとかね?」
(あ)「いいからもういってらっしゃい!///」
顔を真っ赤にする音莉に銀時は閉め出しを食らった。
(山)「(暇人が暇してセクハラかましてる所を見張る俺は一体何人なのか)」
(神)「散歩行ってくるアル」
(あ)「あ、じゃあ私も買い物に出ようかな」
万事屋を出る音莉に神楽に定春。
(山)「(時間だけがムダに流れていく。俺は…一体何で監察になんてなったんだろう。なんで自分の貴重な時間を浪費してあんなバカのために使わなければいけないんだろう)」
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~スーパーマルエドにて~
大量のあんパンをカゴに入れ、レジのオバちゃんに渡す山崎。
そのあんパンをひたすらレジをうっていくオバちゃん。
(山)「(俺はあのバーコードを読み込む機械(からくり)と同じだ。来る日も来る日も目の前に流れる物を読み込むだけの同じ日々。俺達がその流れの中に入る事はない。他人の人生を傍観するだけで人生は終わっていく)」
「アレ?」
(山)「ん?」
山崎が顔を上げると、レジのオバちゃんがあんパンの袋のバーコードの上で機械をトントンしていた。
「おかしいわね。読み込まない…。ちょっと店長、壊れちゃったみたいなんですけど」
(山)「(ついに我慢の限界がきたか…。機械(からくり)でさえこれだ。俺が壊れる日もそう遠くないかもしれない)」
とその時…
(?)「あの、すいません。ちょっとそれ貸して頂けますか?」
その声に山崎が隣を見ると、たまがレジのオバちゃんから機械(からくり)を受け取っている所だった。
(た)「大丈夫、壊れてなんかいませんよ。あんパンを読み取り過ぎてちょっと胃もたれしただけです。元気を出して下さい。アナタの仕事はただの流れ作業なんかじゃありませんよ。アナタは人々の生活を立派に支えているじゃありませんか。私達は皆、社会という大きな歯車を回すネジなんです」
(山)「………!」
(た)「誰一人欠けてはならない、世界の一部なんですよ」
その後、オバちゃんがあんパンのバーコードを読み取ると、機械(からくり)はちゃんとそのバーコードを読み取った。
「直った! ありがとうございます」
(た)「いえ。機械(からくり)はデリケートですから。つらい事もあるかもしれないけど、お仕事頑張って下さいね」
(山)「はい!」
(た)「ん?」
たまが横を見ると、山崎が涙を流しながら敬礼していた。
(山)「頑張ります!」
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