第百二十四話
NameChange
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
赤く染まった紅葉の舞うある日の事。私達はお妙さんに呼ばれて志村家に来ていた。
『えー、現在江戸で大流行中の愛チョリス。この恋愛ゲームは従来の美少女ゲームと一線を画しておりまして、ゲーム内の時間が現実の時間とリンクし、リアルタイムで進行。朝にゲームを立ちあげれば「おはよう」。夜は「こんばんは」してくれるのは序の口。長い期間ゲームを放置すれば怒りを露わにし、ゲーム機からまるで電話のようにプレイヤーに呼び掛けてきたりもするのです。その手のかかり具合はまさしくポケットサイズの彼女。そのあまりの出来栄え故、現在江戸では小さな恋人と片時も離れられない彼氏が続出しているというわけです』
(新)「へェ…困ったもんですね…」
TSの画面を見ながら街を歩く映像が流れるニュースを見ながら、新八君がそう呟く。
(新)「ゲームをゲームとして楽しむのはいいけれど、ゲームと現実の区別がつかなくなって、生活まで浸食されちゃ、ホントに彼女なんて出来なくなっちゃうよ。ね? 百々さん」
そう言った新八君の隣には、今さっきニュースでやっていたのと同じ…画面に可愛らしい女の子が映っているTSがあった。しかもその前にはケーキと湯呑まで置いてある。
(銀&あ&神)「「「………」」」
(新)「僕らの幸せ分けてあげたいねー」
そんな新八君に私達は何とも言えなくなり、お妙さんに至っては涙を浮かべている。
実はある日、新八君に「彼女が出来たから紹介したい」と言われたのだが、出てきたのは例の愛チョリスのキャラクター…TSの画面の中で生きる百々さんとやらだったらしい。
(新)「はい、あーん」
(百)『あーん』
画面に向かってケーキを食べさせようとする新八君。
(銀)「な、なんかお邪魔みたいなんで…俺はこれでお暇(いとま)させてもらうわ……」
そう部屋を出て行こうとする銀さんの頭をお妙さんがガシッと掴む。
(妙)「オイ…どこに行くんじゃい!」
銀さんのお腹を何発も殴るお妙さん。
(銀)「君の弟さんこそどこに行っちゃったんですか? アレ…。ゲームと現実の区別どころかゲームと現実の間に出来た異次元に飲み込まれちゃってますよ!? アレ!」
(妙)「『彼女を紹介したい』って突然アレを持ってきて…以来ずっと虚ろな目でゲームをやり続けて戻ってこなくなったって、私どうしたらいいか……」
(神)「大丈夫アルヨ。定春も発情期がきた時ぬいぐるみにずっと腰振ってたネ! 時期がくれば収まるアル!」
(あ)「いや、それなんか違う気がするんだけど…」
(妙)「ダメよ! だって新ちゃんは一年中発情期ですもの!」
(銀)「君達新八君の事一体何だと思ってんの…」
(神)「まァお前も年中発情期だけどな」
(銀)「まァ否定はしねーな。ここに音莉がい続ける限り」
(あ)「否定してもらえませんか!?」
(妙)「私、ゲームの事なんてよく解らなくて…恋愛ゲームって、男の人をあんなにしてしまうものなんですか?」
(銀)「知らねーよ。俺は音莉以外の女には興味ねーから」
(あ)「ちょ、ちょっと銀さん!///」
(銀)「本当の事言ったまでだよ。それとも何? 今ので照れちゃった?」
(あ)「て、照れてないもん!///」
(銀)「またまた。やっぱお前可愛くてたまんねーな」
そう言いながら私のほっぺたをつついてくる銀さん。
(あ)「ちょ、やめてください!///」
とその時…
(近)「ギャルゲーというのはね、お妙さん。たくさんの美少女達が登場し、それをオトす事を目的とするゲームですよ」
物入れの襖が開いたと思ったら、近藤さんが顔を出した。
(銀)「何コイツ当たり前のような登場してんの? 何でずっといたみたいな顔できんの?」
(あ)「銀さん、つつくのやめてください…///」
(近)「つまり、疑似恋愛を楽しむゲームなんですが、モテない男達にとっては傷つかずに恋愛を楽しめる唯一のコンテンツなんです。まァ俺には理解しかねますがね」
(神)「お前が言うと説得力が違うアルな」
(あ)「銀さん、もうホントにやめて…///」
(近)「要するにモテない男ほどハマるワケです。新八君のような超S級チェリーボーイとなるとそのハマり具合は最早予測不能です」
(神)「超S級のストーカーに言われたくないアル」
(あ)「銀さん、いい加減にしてください…///」
(近)「特に新八君はこういうゲームに免疫がなかったのでしょう。散々ギャルゲーに慣れ親しんできた僕でさえドハマリしたんですから、その破壊力たるや言葉に尽くしがたいものでしょう……と、僕の彼女の鞘花ちゃんが言っています」
その近藤さんの手には、ポニーテールにメガネをかけたキレイな人が画面に映ったTSが…。
(銀)「お前も充分破壊されてんだろーが」
(あ)「しつこい!///」
バコッ!
(銀)「げふっ!」
ずっとつついていた銀さんの顎をグーで殴ってやった。
するとその間にもお妙さんが近藤さんの手からTSを取り上げ…
(妙)「そ、そんな! じゃあ新ちゃんはこのままあっちの世界から帰ってこないかもしれないの!?」
…そのTSを庭に放り投げてしまった。
(近)「ああああああああああ! 鞘花ちゃんんんんんんんんんんんんん!!」
(銀)「接触はしてみたのか?」
(妙)「ええ。スキをついてゲームを奪おうとしたんだけど…」
(新)「何するんですか…百々さんに触らないでください!」
(妙)「って目を充血させながら怒られて…」
(あ)「うわぁ…それはもう重症だよ……」
(近)「最早新八君は完全にゲームを恋人と思いこむまでに精神の奥深くまで浸食されている。下手に接触すれば拒絶されるどころかその精神まで壊しかねませんよ。彼と接触するにはまず、彼と同じ次元に飛び込まなければいけない」
涙を浮かべながら庭に放り投げられたTSを拾う近藤さん。
(銀)「一体どうやって…」
(近)「決まってるだろ」
そして近藤さんは立ち上がって言った。
『えー、現在江戸で大流行中の愛チョリス。この恋愛ゲームは従来の美少女ゲームと一線を画しておりまして、ゲーム内の時間が現実の時間とリンクし、リアルタイムで進行。朝にゲームを立ちあげれば「おはよう」。夜は「こんばんは」してくれるのは序の口。長い期間ゲームを放置すれば怒りを露わにし、ゲーム機からまるで電話のようにプレイヤーに呼び掛けてきたりもするのです。その手のかかり具合はまさしくポケットサイズの彼女。そのあまりの出来栄え故、現在江戸では小さな恋人と片時も離れられない彼氏が続出しているというわけです』
(新)「へェ…困ったもんですね…」
TSの画面を見ながら街を歩く映像が流れるニュースを見ながら、新八君がそう呟く。
(新)「ゲームをゲームとして楽しむのはいいけれど、ゲームと現実の区別がつかなくなって、生活まで浸食されちゃ、ホントに彼女なんて出来なくなっちゃうよ。ね? 百々さん」
そう言った新八君の隣には、今さっきニュースでやっていたのと同じ…画面に可愛らしい女の子が映っているTSがあった。しかもその前にはケーキと湯呑まで置いてある。
(銀&あ&神)「「「………」」」
(新)「僕らの幸せ分けてあげたいねー」
そんな新八君に私達は何とも言えなくなり、お妙さんに至っては涙を浮かべている。
実はある日、新八君に「彼女が出来たから紹介したい」と言われたのだが、出てきたのは例の愛チョリスのキャラクター…TSの画面の中で生きる百々さんとやらだったらしい。
(新)「はい、あーん」
(百)『あーん』
画面に向かってケーキを食べさせようとする新八君。
(銀)「な、なんかお邪魔みたいなんで…俺はこれでお暇(いとま)させてもらうわ……」
そう部屋を出て行こうとする銀さんの頭をお妙さんがガシッと掴む。
(妙)「オイ…どこに行くんじゃい!」
銀さんのお腹を何発も殴るお妙さん。
(銀)「君の弟さんこそどこに行っちゃったんですか? アレ…。ゲームと現実の区別どころかゲームと現実の間に出来た異次元に飲み込まれちゃってますよ!? アレ!」
(妙)「『彼女を紹介したい』って突然アレを持ってきて…以来ずっと虚ろな目でゲームをやり続けて戻ってこなくなったって、私どうしたらいいか……」
(神)「大丈夫アルヨ。定春も発情期がきた時ぬいぐるみにずっと腰振ってたネ! 時期がくれば収まるアル!」
(あ)「いや、それなんか違う気がするんだけど…」
(妙)「ダメよ! だって新ちゃんは一年中発情期ですもの!」
(銀)「君達新八君の事一体何だと思ってんの…」
(神)「まァお前も年中発情期だけどな」
(銀)「まァ否定はしねーな。ここに音莉がい続ける限り」
(あ)「否定してもらえませんか!?」
(妙)「私、ゲームの事なんてよく解らなくて…恋愛ゲームって、男の人をあんなにしてしまうものなんですか?」
(銀)「知らねーよ。俺は音莉以外の女には興味ねーから」
(あ)「ちょ、ちょっと銀さん!///」
(銀)「本当の事言ったまでだよ。それとも何? 今ので照れちゃった?」
(あ)「て、照れてないもん!///」
(銀)「またまた。やっぱお前可愛くてたまんねーな」
そう言いながら私のほっぺたをつついてくる銀さん。
(あ)「ちょ、やめてください!///」
とその時…
(近)「ギャルゲーというのはね、お妙さん。たくさんの美少女達が登場し、それをオトす事を目的とするゲームですよ」
物入れの襖が開いたと思ったら、近藤さんが顔を出した。
(銀)「何コイツ当たり前のような登場してんの? 何でずっといたみたいな顔できんの?」
(あ)「銀さん、つつくのやめてください…///」
(近)「つまり、疑似恋愛を楽しむゲームなんですが、モテない男達にとっては傷つかずに恋愛を楽しめる唯一のコンテンツなんです。まァ俺には理解しかねますがね」
(神)「お前が言うと説得力が違うアルな」
(あ)「銀さん、もうホントにやめて…///」
(近)「要するにモテない男ほどハマるワケです。新八君のような超S級チェリーボーイとなるとそのハマり具合は最早予測不能です」
(神)「超S級のストーカーに言われたくないアル」
(あ)「銀さん、いい加減にしてください…///」
(近)「特に新八君はこういうゲームに免疫がなかったのでしょう。散々ギャルゲーに慣れ親しんできた僕でさえドハマリしたんですから、その破壊力たるや言葉に尽くしがたいものでしょう……と、僕の彼女の鞘花ちゃんが言っています」
その近藤さんの手には、ポニーテールにメガネをかけたキレイな人が画面に映ったTSが…。
(銀)「お前も充分破壊されてんだろーが」
(あ)「しつこい!///」
バコッ!
(銀)「げふっ!」
ずっとつついていた銀さんの顎をグーで殴ってやった。
するとその間にもお妙さんが近藤さんの手からTSを取り上げ…
(妙)「そ、そんな! じゃあ新ちゃんはこのままあっちの世界から帰ってこないかもしれないの!?」
…そのTSを庭に放り投げてしまった。
(近)「ああああああああああ! 鞘花ちゃんんんんんんんんんんんんん!!」
(銀)「接触はしてみたのか?」
(妙)「ええ。スキをついてゲームを奪おうとしたんだけど…」
(新)「何するんですか…百々さんに触らないでください!」
(妙)「って目を充血させながら怒られて…」
(あ)「うわぁ…それはもう重症だよ……」
(近)「最早新八君は完全にゲームを恋人と思いこむまでに精神の奥深くまで浸食されている。下手に接触すれば拒絶されるどころかその精神まで壊しかねませんよ。彼と接触するにはまず、彼と同じ次元に飛び込まなければいけない」
涙を浮かべながら庭に放り投げられたTSを拾う近藤さん。
(銀)「一体どうやって…」
(近)「決まってるだろ」
そして近藤さんは立ち上がって言った。
1/12ページ