第八十一話
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12月31日。今日は大晦日。
私達はまた今年も一年お世話になった万事屋の大掃除を行っていた。
新八君は溜まりに溜まったジャンプを片づけており、私は床のぞうきんがけ、神楽ちゃんは現在あの『糖分』と書かれた額を拭いている。
銀さんはというと、洗濯しようと思えば洗剤が切れてしまったので、スーパーに行ってもらっている。一人で行くのは嫌がっていたが、私も忙しいので無理やり外に追い出してやった。
(新)「え? 『どんだけェ~!』じゃないの? 今年の宇宙流行語大賞。絶対獲ると思ってたけど…」
(神)「江戸では大賞らしいけど、総合では50位にも入ってないネ。宇宙は広いアル。えーっと…4位はなんだっけな…。チンカス王子?」
(新)「何それ!? そんなのが流行語大賞に入ってるの!?」
(あ)「ああ。あのワケ解らない王子ブームってまだ今年だったんだ」
そんな事を話しながら手を動かす私達。
(神)「ああ、アレ。王子8位アル。確か4位が『EXLEのCDどこに置いてありますか?』で…」
(あ)「何なの? それ。流行ってるの? ホントにそれ…」
(神)「3位が…『孫に頼まれて来たんだけど』アル」
(新)「なんで4位と3位が繋がってんの。完全にお婆ちゃん、孫に頼まれてEXLEのCD買いに来てるだろ、それ。てめーで買いに行けよな、孫も」
(あ)「大体EXLEなんてお婆ちゃん解るワケないじゃん」
(神)「あ、今のそれ、『お婆ちゃん解るワケないじゃん』13位アル」
(あ)「なんで感想までランキングに入ってんの!?」
(神)「2位は………アレ? 思い出せないアル。1位は確か『じゃあB'zでいいです』アル」
(新)「諦めるなァァァァ! なんで諦めて違うの買おうとしてんの!? 第一B'zとEXLEじゃ音楽性が全然違うだろ!2位で一体何があったんだよ!」
すると…
ガタン…
(あ&神&新)「「「あっ…」」」
糖分の書が床に落ちてしまった。
(神)「あーあ。新八デカい声出すから…」
(新)「なんで僕のせいなんだよ!」
(あ)「ん?」
よく見てみると、その額の裏から封筒に入っている写真が出ているのが見えた。
(神)「何アルか? EXLEのCDあったアルか?」
(あ)「額の裏から写真が…。大分古い写真みたいだけど……」
私はそれを拾い上げ、新八君と神楽ちゃんも私の横から覗きこむ。
そこには…
(あ&神&新)「「「なっ…!」」」
なんと万事屋をバックに写っている銀さん。その横にはキレイな女性が銀さんの肩に肘を置いて立っていた。
(あ)「………」
(新)「…コレ、誰? これひょっとして……」
(神)「昔の女アルな」
(あ)「えっ!?」
(新)「え? やっぱそう? やっぱそうなの?」
(神)「間違いないアル。このいやらしいカンジは完全に…しっぽりねっとりがっつりいった仲ネ」
(あ)「え? ええ!?」
(神)「こんなモン大事にとってあるなんて…女々しいトコあるアルな、アイツ」
(新)「音莉さんという人がいながらあの天パ…なんてものを……」
(あ)「うっ…うぅ……」
…いや、解ってたよ? 銀さんにだって私と出会う前には他の女性と付き合ってた事があるって事位。きっと私以外の人ともそういう経験あるって事位…。そ、そりゃあ銀さん…カ、カッコいいし?/// モテないとか言っておきながらモテるし…。
(新)「音莉さん、全部声に出てますよ…」
(あ)「でも…でも……」
(神)「ダメアル。ショックすぎて聞こえてないアル」
(あ)「だって…だってこんな美人な人に私如きが敵うワケないもん!」
(新)「いやいや、何言ってるんですか!」
(神)「どう考えても音莉の方が美人でカワイイアル! こんなクソビッチ女、音莉とは比べ物にならない位ブサイクアルヨ!」
(あ)「銀さんは…私みたいなガキよりこういう美人さんの方がお似合いだもん! うわああああああん!!」
その場にうずくまると、なんだか悔しくて涙が溢れてくる。
(新)「とりあえずちょっと、早く戻して! 早く戻して!! 音莉さんも泣きやんでくださいよ!」
(あ)「だ、だって…」
神楽ちゃんが脚立に乗って一生懸命その額を元に戻そうとする。
(新)「とにかく銀さんが戻ってくる前に元通りに! コレ見たのバレたら気マズくなるよ!? 息子の思春期的、決定的瞬間を見た母親とは比べ物にならないよ!? 音莉さんと銀さんとの関係も気マズくなっちゃうよ!? 早く! 早く!!」
とその時…
(銀)「おーう、洗剤買ってきたぜー」
銀さんが帰ってきたのだ。
(新)「銀さん来たァァァァァァァ!! 早く! 神楽ちゃん、早くぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
(あ)「ど、どうしよ…うっ…ひっく……」
一体どんな顔して会えば…。
(神)「うるさいネ!今…うわああああああああっ!」
神楽ちゃんがバランスを崩してしまい、新八君の上に落ちてしまった。
そしてその瞬間、あの額の裏にあった写真が宙を舞った。
(銀)「音莉、なんで泣いて…ん?」
銀さんが自分の足元に落ちた写真を拾い上げる。
(新)「だっ! そ、その……」
(銀)「………」
そして銀さんが先程私達が見た写真をじっと見つめる。
(新)「銀さん、違うんです! あ、あの…僕ら何も見てませんから! 僕ら何も知らないから!」
(神)「引きずってんじゃねーヨ。言っとくけど、女の方はお前の事なんて覚えてないぞ。しかも音莉という最高の彼女がいながら昔の女を忘れられないとは…最低アル」
(あ)「あ、あの…ひっく……その…ぎ、銀さんにだって…ひっく……そういう時代もあったって事は…ひっく……私もわかってましたから……うっ…うわああああああん!」
(新)「ちょ、神楽ちゃん!? 音莉さん!?」
すると銀さんは…
(銀)「オイオイ、随分と懐かしいモンが出てきたな」
(あ&神&新)「「「えっ…?」」」
それを聞いた瞬間、私の涙は一瞬にして止まった。
(銀)「どこで見つけた? コレ」
銀さんが意外にも、平然とした顔つきで写真をヒラヒラさせながら言う。
(新)「いやぁ、掃除してたら出てきたんですけど…額の裏から……」
(銀)「ああ、そう。そんなトコにあったんだ」
(新)「え? なんかあっさり…。つーか…えっ? 何なんですか? それ…。誰なんですか? それ」
(神)「そんな…ふがっ!」
新八君が何か言いかけた神楽ちゃんの口を手でがしっと塞ぐ。
(銀)「何なのって…万事屋だけど?」
(あ)「はい? 『万事屋だけど?』って…」
(新)「万事屋は僕らじゃないですか」
(銀)「今はな」
(新)「今は…?」
(銀)「お前らは言うなればニュー万事屋。これは旧型(プロトタイプ)の万事屋だ」
(あ)「へ? プ、旧型(プロトタイプ)!?」
(新)「聞いてないんですけど、そんな設定!」
(銀)「アレ? 話してなかったっけ?」
イキナリ出てきた新設定に、私と神楽ちゃんと新八君は顔を見合わせた。
私達はまた今年も一年お世話になった万事屋の大掃除を行っていた。
新八君は溜まりに溜まったジャンプを片づけており、私は床のぞうきんがけ、神楽ちゃんは現在あの『糖分』と書かれた額を拭いている。
銀さんはというと、洗濯しようと思えば洗剤が切れてしまったので、スーパーに行ってもらっている。一人で行くのは嫌がっていたが、私も忙しいので無理やり外に追い出してやった。
(新)「え? 『どんだけェ~!』じゃないの? 今年の宇宙流行語大賞。絶対獲ると思ってたけど…」
(神)「江戸では大賞らしいけど、総合では50位にも入ってないネ。宇宙は広いアル。えーっと…4位はなんだっけな…。チンカス王子?」
(新)「何それ!? そんなのが流行語大賞に入ってるの!?」
(あ)「ああ。あのワケ解らない王子ブームってまだ今年だったんだ」
そんな事を話しながら手を動かす私達。
(神)「ああ、アレ。王子8位アル。確か4位が『EXLEのCDどこに置いてありますか?』で…」
(あ)「何なの? それ。流行ってるの? ホントにそれ…」
(神)「3位が…『孫に頼まれて来たんだけど』アル」
(新)「なんで4位と3位が繋がってんの。完全にお婆ちゃん、孫に頼まれてEXLEのCD買いに来てるだろ、それ。てめーで買いに行けよな、孫も」
(あ)「大体EXLEなんてお婆ちゃん解るワケないじゃん」
(神)「あ、今のそれ、『お婆ちゃん解るワケないじゃん』13位アル」
(あ)「なんで感想までランキングに入ってんの!?」
(神)「2位は………アレ? 思い出せないアル。1位は確か『じゃあB'zでいいです』アル」
(新)「諦めるなァァァァ! なんで諦めて違うの買おうとしてんの!? 第一B'zとEXLEじゃ音楽性が全然違うだろ!2位で一体何があったんだよ!」
すると…
ガタン…
(あ&神&新)「「「あっ…」」」
糖分の書が床に落ちてしまった。
(神)「あーあ。新八デカい声出すから…」
(新)「なんで僕のせいなんだよ!」
(あ)「ん?」
よく見てみると、その額の裏から封筒に入っている写真が出ているのが見えた。
(神)「何アルか? EXLEのCDあったアルか?」
(あ)「額の裏から写真が…。大分古い写真みたいだけど……」
私はそれを拾い上げ、新八君と神楽ちゃんも私の横から覗きこむ。
そこには…
(あ&神&新)「「「なっ…!」」」
なんと万事屋をバックに写っている銀さん。その横にはキレイな女性が銀さんの肩に肘を置いて立っていた。
(あ)「………」
(新)「…コレ、誰? これひょっとして……」
(神)「昔の女アルな」
(あ)「えっ!?」
(新)「え? やっぱそう? やっぱそうなの?」
(神)「間違いないアル。このいやらしいカンジは完全に…しっぽりねっとりがっつりいった仲ネ」
(あ)「え? ええ!?」
(神)「こんなモン大事にとってあるなんて…女々しいトコあるアルな、アイツ」
(新)「音莉さんという人がいながらあの天パ…なんてものを……」
(あ)「うっ…うぅ……」
…いや、解ってたよ? 銀さんにだって私と出会う前には他の女性と付き合ってた事があるって事位。きっと私以外の人ともそういう経験あるって事位…。そ、そりゃあ銀さん…カ、カッコいいし?/// モテないとか言っておきながらモテるし…。
(新)「音莉さん、全部声に出てますよ…」
(あ)「でも…でも……」
(神)「ダメアル。ショックすぎて聞こえてないアル」
(あ)「だって…だってこんな美人な人に私如きが敵うワケないもん!」
(新)「いやいや、何言ってるんですか!」
(神)「どう考えても音莉の方が美人でカワイイアル! こんなクソビッチ女、音莉とは比べ物にならない位ブサイクアルヨ!」
(あ)「銀さんは…私みたいなガキよりこういう美人さんの方がお似合いだもん! うわああああああん!!」
その場にうずくまると、なんだか悔しくて涙が溢れてくる。
(新)「とりあえずちょっと、早く戻して! 早く戻して!! 音莉さんも泣きやんでくださいよ!」
(あ)「だ、だって…」
神楽ちゃんが脚立に乗って一生懸命その額を元に戻そうとする。
(新)「とにかく銀さんが戻ってくる前に元通りに! コレ見たのバレたら気マズくなるよ!? 息子の思春期的、決定的瞬間を見た母親とは比べ物にならないよ!? 音莉さんと銀さんとの関係も気マズくなっちゃうよ!? 早く! 早く!!」
とその時…
(銀)「おーう、洗剤買ってきたぜー」
銀さんが帰ってきたのだ。
(新)「銀さん来たァァァァァァァ!! 早く! 神楽ちゃん、早くぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
(あ)「ど、どうしよ…うっ…ひっく……」
一体どんな顔して会えば…。
(神)「うるさいネ!今…うわああああああああっ!」
神楽ちゃんがバランスを崩してしまい、新八君の上に落ちてしまった。
そしてその瞬間、あの額の裏にあった写真が宙を舞った。
(銀)「音莉、なんで泣いて…ん?」
銀さんが自分の足元に落ちた写真を拾い上げる。
(新)「だっ! そ、その……」
(銀)「………」
そして銀さんが先程私達が見た写真をじっと見つめる。
(新)「銀さん、違うんです! あ、あの…僕ら何も見てませんから! 僕ら何も知らないから!」
(神)「引きずってんじゃねーヨ。言っとくけど、女の方はお前の事なんて覚えてないぞ。しかも音莉という最高の彼女がいながら昔の女を忘れられないとは…最低アル」
(あ)「あ、あの…ひっく……その…ぎ、銀さんにだって…ひっく……そういう時代もあったって事は…ひっく……私もわかってましたから……うっ…うわああああああん!」
(新)「ちょ、神楽ちゃん!? 音莉さん!?」
すると銀さんは…
(銀)「オイオイ、随分と懐かしいモンが出てきたな」
(あ&神&新)「「「えっ…?」」」
それを聞いた瞬間、私の涙は一瞬にして止まった。
(銀)「どこで見つけた? コレ」
銀さんが意外にも、平然とした顔つきで写真をヒラヒラさせながら言う。
(新)「いやぁ、掃除してたら出てきたんですけど…額の裏から……」
(銀)「ああ、そう。そんなトコにあったんだ」
(新)「え? なんかあっさり…。つーか…えっ? 何なんですか? それ…。誰なんですか? それ」
(神)「そんな…ふがっ!」
新八君が何か言いかけた神楽ちゃんの口を手でがしっと塞ぐ。
(銀)「何なのって…万事屋だけど?」
(あ)「はい? 『万事屋だけど?』って…」
(新)「万事屋は僕らじゃないですか」
(銀)「今はな」
(新)「今は…?」
(銀)「お前らは言うなればニュー万事屋。これは旧型(プロトタイプ)の万事屋だ」
(あ)「へ? プ、旧型(プロトタイプ)!?」
(新)「聞いてないんですけど、そんな設定!」
(銀)「アレ? 話してなかったっけ?」
イキナリ出てきた新設定に、私と神楽ちゃんと新八君は顔を見合わせた。
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