第百八話
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~新八side~
いつもと変わらないある日の事。事件は起こった。
(新)「よし、今日も一日頑張るぞ!」
そう意気込みながらいつもの道を歩く僕。
(新)「おはようございまーす!」
そう言いながら万事屋に入ると、リビングには誰もいなかった。
(新)「アレ? この時間に音莉さんまでいないのは珍しいなぁ…。銀さん達はどうせまだ起きてないんだろうけど」
音莉さん、どうかしたんだろうか? あ、でもこういう時って大体昨日の夜銀さんと一緒に……ってイカンイカン、人のそういう事に首を突っ込んじゃ。あの銀髪天然パーマみたいにデリカシーのない男にだけはなりたくない。
(新)「でももう9時過ぎちゃってるし…」
……ちょっと…ちょっと覗くだけ。起こせそうだったら起こすだけ…これ位だったら別に大丈夫だよね? いや、大丈夫だ。デリカシーのない行動にはならないハズだ! だって起こすだけだもん!
…なんて事を思いつつ、僕はなんとなく緊張しながら銀さんの部屋の襖をすこーしだけ開けてみる。
(新)「銀さーん、音莉さーん、朝で……、……は?」
だが開けてビックリ。そこに布団は敷いてなくて、その代わり、窓際に立って外を眺めている人物が一人…。
(?)「何も変わらねーな…かぶき町(このまち)は。相も変わらずどいつもコイツもしけたツラして歩いてやがらァ」
(新)「ちょ、誰ですか!? アナタ! 他人(ひと)んちで一体何やってんですか! 警察呼び…」
(?)「新八」
(新)「………!?」
僕の名前を…知っている? しかもこの声、どこかで聞いた気が……。
(?)「てめーも相変わらずみてーだな。ったく、前回の更新から今日までの一週間の間に一体何やってたんだか。進歩のねェ野郎だよ」
(新)「そ、その声は…」
(?)「オイオイ、一週間の間に俺のツラまで忘れっちまったってのか? ま、男子三日会わざれば刮目して見よ、と言うからな」
そしてその男がマントを脱ぎ捨てる。
(?)「俺だよ、俺。銀さんだよ」
(新)「んなっ!?」
その姿を見て僕は驚きを隠せないでいた。
髪は相変わらず銀髪だが、その髪は伸びてヤムチャのような髪型になっており、服はあのドラゴンボールの孫悟空が着ているオレンジ色の道着。しかも顔には十字の傷が刻まれている。
…だがその声はまさしく、銀さんの声であった。
(新)「えええええええええええええええええ!?」
(銀)「久しぶりだな、ぱっつぁん。元気にしてたか?」
(新)「いや…え、えええ!? ひ、久しぶりって…え!? 一週間しか経ってないけど!? ていうかこの一週間の間に一体何があったんですか!? アンタ!」
(銀)「そりゃそんだけあれば髪位伸びるだろ?」
(新)「いや、一週間でそんなに髪伸びねーし! つーか髪以前にほとんど別キャラになってんじゃないですか! 何年かぶりに天下一武道会で再開した奴みたいになってんじゃないですか! 何!? その傷! 何!? その○に『界』って!」
(銀)「何? ってお前…ひょっとしてあの約束忘れた?」
(新)「へぁ?」
(銀)「107話終わった後に万事屋(オレたち)で打ち合わせしたじゃん。覚えてねーの?」
(新)「はぁ? 何の事ですか?」
(銀)「やっとこさ100話も突破したのはいいが、この小説も段々目新しさがなくなってきただろ? 『ファンを飽きさせない為にも新鮮な息吹を吹き込む必要がある』って話をしたじゃん。ただ焦っても今の俺達じゃ新しい読者を誘い込むことは出来ねェ。この空白の時間を利用して、各々がそれぞれのやり方で力をつけてくる。そしてニュー万事屋として必ずまた集結しようって」
(銀&あ&神&新)「「「「二年後にシャボンティ諸島で」」」」
(新)「…って知らねーよ! そんな約束! シャボンティ諸島ってどこ!?」
(銀)「どこでもいいんだよ、そんなもんは。大切なのは語感とインスピレーションだ」
(新)「インスピレーションじゃねーよ! それ違うアニメの約束! 誰もオメーらの事なんて待ってねーよ!」
(銀)「ったく、こっちは必死に修行してきたのに。何やってたんだよ、お前」
そう言いながらいつものジャージと着流しを着る銀さん。
(銀)「大変だったんだぜ? 俺。変な宇宙人に自爆されたり、人造人間に貫かれたり」
(新)「さっきから別の番組の思い出借用しすぎだろ! つーかこれ一週間で全部やったの?」
(銀)「は? 一週間? 何言ってんの、お前。この小説の中では一週間じゃなくて二年経ってる事になってるからね」
仕事用椅子にどっかりと座って僕の発言を不思議がるように銀さんに言われる。
(新)「え…何? その中途半端な引き延ばし…。つーかウソでしょ? じょ、冗談やめてくださいよ。そんなウソ…」
(銀)「ウソじゃねーよ。俺の変わり様見れば解るだろ?」
(新)「いやいやいや、ウソだ~~~! だってこの世界はサザエさん方式で歳は……」
とその時…
(?)「ただいま~」
(新)「………!」
声がして後ろを振り向くと、リビングの入り口に誰かが立っていた。
(?)「オッス、久しぶりだな、二人共。元気にしてたか?」
マントで身体を隠し、ヘルメットと帽子をかぶった、僕よりも背が高いその人が僕の目の前にやってくる。
(?)「アレ? 新八、オメー背ェ縮んだんじゃねーか?」
(新)「え? あの…スイマセン。アナタ誰ですか?」
(?)「誰? って…。あ、コレつけてるからわかんねーのか。オラだよ、オラ」
そしてその人がヘルメットとゴーグルを外すと…
(神)「神楽アルヨ」
(新)「なっ…!! え、えええええええええええええええ!?」
その姿…ツインテールにした髪に、ものスゴく成長した胸と超スタイルのいい神楽ちゃんを見て、僕は思っくそ叫んでしまった。
(神)「ホント相変わらず冴えないアルな」
(銀)「そーなんだよ。コイツ二年間何もしてなかったらしいぜ」
(新)「いや、ちょ…ええええええ!? ちょ、コレ…神楽ちゃん……神楽さん!? ウソでしょ!? ちょっとォォォォ!! メチャメチャ大人になってんじゃないですか!」
(神)「女子三日会わざればパンパンしてみよ言うアルからなぁ」
(新)「言わねーよ!」
(神)「とにかくオラ長旅で疲れたネ。着替え用意しろ。ごろ寝すっぞ」
(新)「いや、ちょっと待って。そんな事言ってる場合じゃ…」
と次の瞬間…
サッ…
(新)「………!」
(神)「遅いぞ、ナッパ」
目の前にいた神楽ちゃんが一瞬で消えて、僕の頭上から声がしたと思えば…
サッ…
もうその次の瞬間にはパジャマ姿の神楽さんがソファーに寝転がってあくびをしていた。
(銀)「(速い…。帰宅して一瞬でパジャマでゴロゴロするとは……アイツとんでもねェパジャマっ子に成長してやがる)」
(新)「それってスゴイの!? つーか頭の上に乗った意味あんのか!?」
(銀)「神楽てめェ、どこで修行してやがった」
(神)「別に? パピーと一緒に宇宙回ってただけネ。あ、そこに土産あるから食べていいヨ」
と次の瞬間…
サッ…
バサッ…
(銀)「え? 土産ってひょっとしてコレかな? ゴメン。もう食べちゃった」
僕の頭上から銀さんの声がしたと共に、お土産のお菓子の箱が落ちてきた。
(神)「(速い…。勧める前に土産を完食するとは……銀ちゃんとんでもないいやしん坊に成長してっぞ)」
(新)「成長じゃねーだろ! 劣化だろ、どう考えても! つーかオメーらイチイチ人の頭に乗らねーとスゴさ表現できねーのか!」
すると銀さんが僕の頭の上から飛び降りてドカッ…とソファーに座る。
(銀)「どうやら二年間の修行はムダじゃなかったようだな」
(神)「ニュー万事屋の新たな伝説が始まるネ。オラワクワクすっぞ」
(新)「何も変わってねーよ! 見た目変わっただけでむしろ中身劣化してるよ、アンタら!」
ホントにみんな二年の月日が経っているのか? 僕だけが変わらず取り残されているのか?
(新)「…いや、まだ音莉さんが……」
そうだ…音莉さんはきっと何も変わってないハズ!
とその時…
(あ)「ただいま帰りました」
玄関から音莉さんの声が聞こえた。
(新)「きた! 待ってました、音莉さん!」
だがスーパーの袋をさげながらリビングに入ってきた音莉さんは…
(あ)「あ、神楽ちゃんに新八君、久しぶり」
(新)「んなっ!?」
相変わらずスタイルのいいその身体には丈の長い着物を身に纏い、背丈こそ変わらないが少し大人っぽくなっていて…
(神)「音莉! 会いたかったぞ!!」
(あ)「私もだよ、神楽ちゃん!」
(新)「え…ええええええええええええええええええ!?」
神楽さんが抱きついたその音莉さんの……お腹が大きく脹れていた。
(新)「えっ…ちょ……音莉さん!? ちょ、そのお腹…」
(あ)「え? ああ、コレ? じ、実はね…もう後二ヵ月ちょっとで予定日なの///」
ちょっと頬を染めてそう言った音莉さん。
(銀)「まァそりゃ毎日ヤってたからな」
(神)「そっか…銀ちゃんは音莉と一緒じゃないと死ぬ! って言って音莉と二人で修行してたからラブラブする時間はいっぱいあったネ」
(銀)「ちなみに音莉はここ二年の修行でさらに胸が大きくなった」
(あ)「ちょ、銀さん!///」
(新)「どんな修行だ!」
すると…
ムニュ…
(あ)「ひやぁっ!?///」
神楽さんが音莉さんの胸を後ろから鷲掴みにした。
(神)「確かに…相変わらず着やせしてるから解らないけど……やっぱり音莉には勝てねーアルなぁ」
モニュ、ムニュ…
(あ)「ひゃっ…、ちょ、神楽ちゃんっ! やめ…やああっ!////」
(神)「銀ちゃん、音莉どんな修行したアルか?」
(銀)「ん? 俺が毎日音莉の胸揉んでた。妊娠してヤれなくなってもずっとな」
(新)「だからそれも修行でも何でもねーだろ!!」
(あ)「も、もう! そういう事こんな所で言わないでください!///」
(銀)「つーか神楽、そいつに触れていいのは俺だけだ」
銀さんは立ち上がると神楽さんを跳ねのけて、音莉さんに後ろから抱きつく。
(銀)「音莉は俺の嫁さんなんだから気軽に触れるんじゃねェ。コイツに触れていいのは俺だけだからな」
(あ)「ちょ、銀さんってば!////」
(神)「銀ちゃん、この二年間でさらに独占欲強くなったアルなぁ」
(銀)「ったりめーだ。第一俺元々束縛強いし。それにこんなにも可愛くて美人な嫁さん、スグに狙いつけてくる奴ばっかだから俺が張りついてねーと」
(新)「………」
なんか…元々夫婦っぽい事やってたけど、本物の夫婦になって余計空気が甘ったらしくなってんですけど……。
いつもと変わらないある日の事。事件は起こった。
(新)「よし、今日も一日頑張るぞ!」
そう意気込みながらいつもの道を歩く僕。
(新)「おはようございまーす!」
そう言いながら万事屋に入ると、リビングには誰もいなかった。
(新)「アレ? この時間に音莉さんまでいないのは珍しいなぁ…。銀さん達はどうせまだ起きてないんだろうけど」
音莉さん、どうかしたんだろうか? あ、でもこういう時って大体昨日の夜銀さんと一緒に……ってイカンイカン、人のそういう事に首を突っ込んじゃ。あの銀髪天然パーマみたいにデリカシーのない男にだけはなりたくない。
(新)「でももう9時過ぎちゃってるし…」
……ちょっと…ちょっと覗くだけ。起こせそうだったら起こすだけ…これ位だったら別に大丈夫だよね? いや、大丈夫だ。デリカシーのない行動にはならないハズだ! だって起こすだけだもん!
…なんて事を思いつつ、僕はなんとなく緊張しながら銀さんの部屋の襖をすこーしだけ開けてみる。
(新)「銀さーん、音莉さーん、朝で……、……は?」
だが開けてビックリ。そこに布団は敷いてなくて、その代わり、窓際に立って外を眺めている人物が一人…。
(?)「何も変わらねーな…かぶき町(このまち)は。相も変わらずどいつもコイツもしけたツラして歩いてやがらァ」
(新)「ちょ、誰ですか!? アナタ! 他人(ひと)んちで一体何やってんですか! 警察呼び…」
(?)「新八」
(新)「………!?」
僕の名前を…知っている? しかもこの声、どこかで聞いた気が……。
(?)「てめーも相変わらずみてーだな。ったく、前回の更新から今日までの一週間の間に一体何やってたんだか。進歩のねェ野郎だよ」
(新)「そ、その声は…」
(?)「オイオイ、一週間の間に俺のツラまで忘れっちまったってのか? ま、男子三日会わざれば刮目して見よ、と言うからな」
そしてその男がマントを脱ぎ捨てる。
(?)「俺だよ、俺。銀さんだよ」
(新)「んなっ!?」
その姿を見て僕は驚きを隠せないでいた。
髪は相変わらず銀髪だが、その髪は伸びてヤムチャのような髪型になっており、服はあのドラゴンボールの孫悟空が着ているオレンジ色の道着。しかも顔には十字の傷が刻まれている。
…だがその声はまさしく、銀さんの声であった。
(新)「えええええええええええええええええ!?」
(銀)「久しぶりだな、ぱっつぁん。元気にしてたか?」
(新)「いや…え、えええ!? ひ、久しぶりって…え!? 一週間しか経ってないけど!? ていうかこの一週間の間に一体何があったんですか!? アンタ!」
(銀)「そりゃそんだけあれば髪位伸びるだろ?」
(新)「いや、一週間でそんなに髪伸びねーし! つーか髪以前にほとんど別キャラになってんじゃないですか! 何年かぶりに天下一武道会で再開した奴みたいになってんじゃないですか! 何!? その傷! 何!? その○に『界』って!」
(銀)「何? ってお前…ひょっとしてあの約束忘れた?」
(新)「へぁ?」
(銀)「107話終わった後に万事屋(オレたち)で打ち合わせしたじゃん。覚えてねーの?」
(新)「はぁ? 何の事ですか?」
(銀)「やっとこさ100話も突破したのはいいが、この小説も段々目新しさがなくなってきただろ? 『ファンを飽きさせない為にも新鮮な息吹を吹き込む必要がある』って話をしたじゃん。ただ焦っても今の俺達じゃ新しい読者を誘い込むことは出来ねェ。この空白の時間を利用して、各々がそれぞれのやり方で力をつけてくる。そしてニュー万事屋として必ずまた集結しようって」
(銀&あ&神&新)「「「「二年後にシャボンティ諸島で」」」」
(新)「…って知らねーよ! そんな約束! シャボンティ諸島ってどこ!?」
(銀)「どこでもいいんだよ、そんなもんは。大切なのは語感とインスピレーションだ」
(新)「インスピレーションじゃねーよ! それ違うアニメの約束! 誰もオメーらの事なんて待ってねーよ!」
(銀)「ったく、こっちは必死に修行してきたのに。何やってたんだよ、お前」
そう言いながらいつものジャージと着流しを着る銀さん。
(銀)「大変だったんだぜ? 俺。変な宇宙人に自爆されたり、人造人間に貫かれたり」
(新)「さっきから別の番組の思い出借用しすぎだろ! つーかこれ一週間で全部やったの?」
(銀)「は? 一週間? 何言ってんの、お前。この小説の中では一週間じゃなくて二年経ってる事になってるからね」
仕事用椅子にどっかりと座って僕の発言を不思議がるように銀さんに言われる。
(新)「え…何? その中途半端な引き延ばし…。つーかウソでしょ? じょ、冗談やめてくださいよ。そんなウソ…」
(銀)「ウソじゃねーよ。俺の変わり様見れば解るだろ?」
(新)「いやいやいや、ウソだ~~~! だってこの世界はサザエさん方式で歳は……」
とその時…
(?)「ただいま~」
(新)「………!」
声がして後ろを振り向くと、リビングの入り口に誰かが立っていた。
(?)「オッス、久しぶりだな、二人共。元気にしてたか?」
マントで身体を隠し、ヘルメットと帽子をかぶった、僕よりも背が高いその人が僕の目の前にやってくる。
(?)「アレ? 新八、オメー背ェ縮んだんじゃねーか?」
(新)「え? あの…スイマセン。アナタ誰ですか?」
(?)「誰? って…。あ、コレつけてるからわかんねーのか。オラだよ、オラ」
そしてその人がヘルメットとゴーグルを外すと…
(神)「神楽アルヨ」
(新)「なっ…!! え、えええええええええええええええ!?」
その姿…ツインテールにした髪に、ものスゴく成長した胸と超スタイルのいい神楽ちゃんを見て、僕は思っくそ叫んでしまった。
(神)「ホント相変わらず冴えないアルな」
(銀)「そーなんだよ。コイツ二年間何もしてなかったらしいぜ」
(新)「いや、ちょ…ええええええ!? ちょ、コレ…神楽ちゃん……神楽さん!? ウソでしょ!? ちょっとォォォォ!! メチャメチャ大人になってんじゃないですか!」
(神)「女子三日会わざればパンパンしてみよ言うアルからなぁ」
(新)「言わねーよ!」
(神)「とにかくオラ長旅で疲れたネ。着替え用意しろ。ごろ寝すっぞ」
(新)「いや、ちょっと待って。そんな事言ってる場合じゃ…」
と次の瞬間…
サッ…
(新)「………!」
(神)「遅いぞ、ナッパ」
目の前にいた神楽ちゃんが一瞬で消えて、僕の頭上から声がしたと思えば…
サッ…
もうその次の瞬間にはパジャマ姿の神楽さんがソファーに寝転がってあくびをしていた。
(銀)「(速い…。帰宅して一瞬でパジャマでゴロゴロするとは……アイツとんでもねェパジャマっ子に成長してやがる)」
(新)「それってスゴイの!? つーか頭の上に乗った意味あんのか!?」
(銀)「神楽てめェ、どこで修行してやがった」
(神)「別に? パピーと一緒に宇宙回ってただけネ。あ、そこに土産あるから食べていいヨ」
と次の瞬間…
サッ…
バサッ…
(銀)「え? 土産ってひょっとしてコレかな? ゴメン。もう食べちゃった」
僕の頭上から銀さんの声がしたと共に、お土産のお菓子の箱が落ちてきた。
(神)「(速い…。勧める前に土産を完食するとは……銀ちゃんとんでもないいやしん坊に成長してっぞ)」
(新)「成長じゃねーだろ! 劣化だろ、どう考えても! つーかオメーらイチイチ人の頭に乗らねーとスゴさ表現できねーのか!」
すると銀さんが僕の頭の上から飛び降りてドカッ…とソファーに座る。
(銀)「どうやら二年間の修行はムダじゃなかったようだな」
(神)「ニュー万事屋の新たな伝説が始まるネ。オラワクワクすっぞ」
(新)「何も変わってねーよ! 見た目変わっただけでむしろ中身劣化してるよ、アンタら!」
ホントにみんな二年の月日が経っているのか? 僕だけが変わらず取り残されているのか?
(新)「…いや、まだ音莉さんが……」
そうだ…音莉さんはきっと何も変わってないハズ!
とその時…
(あ)「ただいま帰りました」
玄関から音莉さんの声が聞こえた。
(新)「きた! 待ってました、音莉さん!」
だがスーパーの袋をさげながらリビングに入ってきた音莉さんは…
(あ)「あ、神楽ちゃんに新八君、久しぶり」
(新)「んなっ!?」
相変わらずスタイルのいいその身体には丈の長い着物を身に纏い、背丈こそ変わらないが少し大人っぽくなっていて…
(神)「音莉! 会いたかったぞ!!」
(あ)「私もだよ、神楽ちゃん!」
(新)「え…ええええええええええええええええええ!?」
神楽さんが抱きついたその音莉さんの……お腹が大きく脹れていた。
(新)「えっ…ちょ……音莉さん!? ちょ、そのお腹…」
(あ)「え? ああ、コレ? じ、実はね…もう後二ヵ月ちょっとで予定日なの///」
ちょっと頬を染めてそう言った音莉さん。
(銀)「まァそりゃ毎日ヤってたからな」
(神)「そっか…銀ちゃんは音莉と一緒じゃないと死ぬ! って言って音莉と二人で修行してたからラブラブする時間はいっぱいあったネ」
(銀)「ちなみに音莉はここ二年の修行でさらに胸が大きくなった」
(あ)「ちょ、銀さん!///」
(新)「どんな修行だ!」
すると…
ムニュ…
(あ)「ひやぁっ!?///」
神楽さんが音莉さんの胸を後ろから鷲掴みにした。
(神)「確かに…相変わらず着やせしてるから解らないけど……やっぱり音莉には勝てねーアルなぁ」
モニュ、ムニュ…
(あ)「ひゃっ…、ちょ、神楽ちゃんっ! やめ…やああっ!////」
(神)「銀ちゃん、音莉どんな修行したアルか?」
(銀)「ん? 俺が毎日音莉の胸揉んでた。妊娠してヤれなくなってもずっとな」
(新)「だからそれも修行でも何でもねーだろ!!」
(あ)「も、もう! そういう事こんな所で言わないでください!///」
(銀)「つーか神楽、そいつに触れていいのは俺だけだ」
銀さんは立ち上がると神楽さんを跳ねのけて、音莉さんに後ろから抱きつく。
(銀)「音莉は俺の嫁さんなんだから気軽に触れるんじゃねェ。コイツに触れていいのは俺だけだからな」
(あ)「ちょ、銀さんってば!////」
(神)「銀ちゃん、この二年間でさらに独占欲強くなったアルなぁ」
(銀)「ったりめーだ。第一俺元々束縛強いし。それにこんなにも可愛くて美人な嫁さん、スグに狙いつけてくる奴ばっかだから俺が張りついてねーと」
(新)「………」
なんか…元々夫婦っぽい事やってたけど、本物の夫婦になって余計空気が甘ったらしくなってんですけど……。
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