第百七話※R-18表現アリ
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寒い寒い真冬のある日。私は志村家にお邪魔していた。
なんでもお妙さんが現在大流行中の新型インフルエンザにかかってしまったらしく、それで私は家事を手伝ってほしいとの事で昨日の晩から来ているのだ。
(新)「すいません、音莉さん。お粥まで作らせてしまって…」
(あ)「大丈夫だよ、これ位。いつも散々迷惑かけてるしね」
そんな会話を交わしつつ新八君とお粥を運びながら廊下を歩いていると、ちょうど雪が降ってきた。
(あ)「わぁ…キレイ…」
雪は私の冬の楽しみの一つでもあった。
(新)「音莉さん、やっぱ雪好きなんですね」
(あ)「うん。なんていうか…手に乗せたらふわっと消えちゃう儚さがなんかキレイというか……」
(新)「あの天パには一生解りそうにないですね」
(あ)「あはは…」
そしてお妙さんの眠る部屋の前に到着した。
(新)「姉上、入りますね」
(妙)「ええ…」
襖を開けると、マスクをして苦しそうに咳をしながら布団に寝ているお妙さんの姿があった。
(新)「雪降ってきましたよ。こりゃ積もるかも」
(あ)「大丈夫ですか? お妙さん。寒かったら言ってくださいね」
(新)「音莉さんがお粥作ってくれました。たんと食べてよくなってくださいね」
新八君がお粥をお妙さんの真横に置く。
(妙)「ケホッ、ケホッ…あ、ありがとう、新ちゃん、音莉ちゃん。ケホッ、ケホッ…私もう大丈夫だから、お仕事行って」
(新)「ああ、大丈夫です。さっき連絡したら『もうお前も感染してるかもしれないからくんな、病原菌』って言われました」
(妙)「もう、銀さんったら。新ちゃんを病原菌呼ばわりなんてヒドイわ。きっと気を遣ってくれたのね、銀さん達」
(新)「んなワケないでしょ? どうせ仕事なんてないんだし、今日は休みをもらいますよ」
(妙)「音莉ちゃんは? 帰らないと銀さんが寂しがるでしょ?」
(あ)「一日位大丈夫ですよ。それに昨日ちゃんと伝えてきたし…」
(妙)「ゴメンなさいね、ウチの家事全部やらせてしまって…」
(あ)「そんな、遠慮しないでください。いつも色々お世話になってるし、迷惑かけてるし…」
(新)「すまいるの方にも今日は休むって言っておきましたから。今日は一日中看病してあげますからね」
(あ)「じゃあ私、洗濯の続きしてきますね」
(新)「あ、はい。お願いします」
そして私は部屋を出ると、襖を閉めた。
すると…
(妙)「でも…ホントに新ちゃんにもうつっちゃったら大変だわ」
(新)「大丈夫大丈夫。今度は姉上に看病してもらいますから」
(妙)「…新ちゃん、なんだか嬉しそう」
(新)「えっ? い、いやぁ、あの、その…スイマセン。違うんです。あの……ゴメンなさい。姉上がこんな時に不謹慎ですよね。でもあの…最近…こんな風に二人っきりで一緒にいられる事なかったから……///」
(妙)「もう、新ちゃんったら。…じゃあ今日だけは新ちゃんに甘えちゃおうかしら。我侭聞いてくれる?」
(新)「あ、はい! 何でも言ってください! 僕、なんでも…」
(あ)「ふふっ…」
そんな会話が聞こえてきて微笑ましくなる。
(あ)「新八君、本当にお妙さんの事好きなんだなぁ…」
今日はあまり二人の間に入らないようにしよう。
とその時…
ピンポーン…
(あ)「はーい」
インターホンが鳴って、私は玄関へと向かった。
・
・
・
・
(あ)「はい、どなたです……」
だが扉を開けてビックリ。そこにはなんと…
(銀)「ゲホッ、ゲホッ…」
(神)「ケホッ、ケホッ…」
マスクをして咳き込む銀さんと、マスクをして咳き込みながらおぶられている神楽ちゃんがいた。
(あ)「………」
(神)「音莉…」
(銀)「カゼ…ひいちゃった……」
なんでもお妙さんが現在大流行中の新型インフルエンザにかかってしまったらしく、それで私は家事を手伝ってほしいとの事で昨日の晩から来ているのだ。
(新)「すいません、音莉さん。お粥まで作らせてしまって…」
(あ)「大丈夫だよ、これ位。いつも散々迷惑かけてるしね」
そんな会話を交わしつつ新八君とお粥を運びながら廊下を歩いていると、ちょうど雪が降ってきた。
(あ)「わぁ…キレイ…」
雪は私の冬の楽しみの一つでもあった。
(新)「音莉さん、やっぱ雪好きなんですね」
(あ)「うん。なんていうか…手に乗せたらふわっと消えちゃう儚さがなんかキレイというか……」
(新)「あの天パには一生解りそうにないですね」
(あ)「あはは…」
そしてお妙さんの眠る部屋の前に到着した。
(新)「姉上、入りますね」
(妙)「ええ…」
襖を開けると、マスクをして苦しそうに咳をしながら布団に寝ているお妙さんの姿があった。
(新)「雪降ってきましたよ。こりゃ積もるかも」
(あ)「大丈夫ですか? お妙さん。寒かったら言ってくださいね」
(新)「音莉さんがお粥作ってくれました。たんと食べてよくなってくださいね」
新八君がお粥をお妙さんの真横に置く。
(妙)「ケホッ、ケホッ…あ、ありがとう、新ちゃん、音莉ちゃん。ケホッ、ケホッ…私もう大丈夫だから、お仕事行って」
(新)「ああ、大丈夫です。さっき連絡したら『もうお前も感染してるかもしれないからくんな、病原菌』って言われました」
(妙)「もう、銀さんったら。新ちゃんを病原菌呼ばわりなんてヒドイわ。きっと気を遣ってくれたのね、銀さん達」
(新)「んなワケないでしょ? どうせ仕事なんてないんだし、今日は休みをもらいますよ」
(妙)「音莉ちゃんは? 帰らないと銀さんが寂しがるでしょ?」
(あ)「一日位大丈夫ですよ。それに昨日ちゃんと伝えてきたし…」
(妙)「ゴメンなさいね、ウチの家事全部やらせてしまって…」
(あ)「そんな、遠慮しないでください。いつも色々お世話になってるし、迷惑かけてるし…」
(新)「すまいるの方にも今日は休むって言っておきましたから。今日は一日中看病してあげますからね」
(あ)「じゃあ私、洗濯の続きしてきますね」
(新)「あ、はい。お願いします」
そして私は部屋を出ると、襖を閉めた。
すると…
(妙)「でも…ホントに新ちゃんにもうつっちゃったら大変だわ」
(新)「大丈夫大丈夫。今度は姉上に看病してもらいますから」
(妙)「…新ちゃん、なんだか嬉しそう」
(新)「えっ? い、いやぁ、あの、その…スイマセン。違うんです。あの……ゴメンなさい。姉上がこんな時に不謹慎ですよね。でもあの…最近…こんな風に二人っきりで一緒にいられる事なかったから……///」
(妙)「もう、新ちゃんったら。…じゃあ今日だけは新ちゃんに甘えちゃおうかしら。我侭聞いてくれる?」
(新)「あ、はい! 何でも言ってください! 僕、なんでも…」
(あ)「ふふっ…」
そんな会話が聞こえてきて微笑ましくなる。
(あ)「新八君、本当にお妙さんの事好きなんだなぁ…」
今日はあまり二人の間に入らないようにしよう。
とその時…
ピンポーン…
(あ)「はーい」
インターホンが鳴って、私は玄関へと向かった。
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(あ)「はい、どなたです……」
だが扉を開けてビックリ。そこにはなんと…
(銀)「ゲホッ、ゲホッ…」
(神)「ケホッ、ケホッ…」
マスクをして咳き込む銀さんと、マスクをして咳き込みながらおぶられている神楽ちゃんがいた。
(あ)「………」
(神)「音莉…」
(銀)「カゼ…ひいちゃった……」
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