第百六話(陰陽師篇)
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~銀時side~
(銀)「…女心と秋の空? パチンコ台の機嫌と秋の空の間違いだろ」
パチンコ屋の前で、いつの間にか降りだしていた雨を見上げながらそう呟く俺。
そして傘など持っているハズのない俺は、仕方なくその場にしゃがみ込む。
(銀)「さっきまであんなに機嫌よかったのに」
今朝の天気予報では確かに結野アナは晴れだと言っていた。なのにまさか雨が降るとは…。
(銀)「結野アナ、最近天気予報調子悪いな。もういっそ天気はいいから当たり台予報とかやってくんねーかな?」
(?)「あの…」
(銀)「あ?」
イキナリ聞こえた女の声に俺は顔を上げた。
(?)「傘、お忘れになったんですか?」
(銀)「………」
(?)「よろしかったら入ります?」
(銀)「……えっ? いや、でも悪いし…」
すると女は「使ってください」と言って自分がさしていた傘を俺の前に置いた。
そして自分は傘もささずに、そのままずぶ濡れになりながら歩き出す。
(銀)「ちょ…ちょ、ちょっと! 待てよネーちゃん」
意味の解らないそのイキナリの行動に不信感を抱きながら、俺はその傘を持って女を追いかけ、傘を女にさしてやる。
(銀)「オイ、何やってんだ、アンタ!」
(?)「いいんです。私なんかカゼひいたって」
(銀)「よかねーよ。ありがた迷惑だ」
(?)「いいんです。私が悪いんですから」
(銀)「悪いって何が? 悪いのは天気であってアンタじゃねーだろ? それを言うなら天気予報はずした…」
だがその女の顔を見た瞬間、俺は足を止めて傘を落としてしまった。
何故なら…
(?)「…そうです。天気予報をはずした……この私が悪いんです」
その顔は俺が毎朝天気予報でテレビ画面越しに見る……
(銀)「け、けけ…結野…アナ……」
(銀)「…女心と秋の空? パチンコ台の機嫌と秋の空の間違いだろ」
パチンコ屋の前で、いつの間にか降りだしていた雨を見上げながらそう呟く俺。
そして傘など持っているハズのない俺は、仕方なくその場にしゃがみ込む。
(銀)「さっきまであんなに機嫌よかったのに」
今朝の天気予報では確かに結野アナは晴れだと言っていた。なのにまさか雨が降るとは…。
(銀)「結野アナ、最近天気予報調子悪いな。もういっそ天気はいいから当たり台予報とかやってくんねーかな?」
(?)「あの…」
(銀)「あ?」
イキナリ聞こえた女の声に俺は顔を上げた。
(?)「傘、お忘れになったんですか?」
(銀)「………」
(?)「よろしかったら入ります?」
(銀)「……えっ? いや、でも悪いし…」
すると女は「使ってください」と言って自分がさしていた傘を俺の前に置いた。
そして自分は傘もささずに、そのままずぶ濡れになりながら歩き出す。
(銀)「ちょ…ちょ、ちょっと! 待てよネーちゃん」
意味の解らないそのイキナリの行動に不信感を抱きながら、俺はその傘を持って女を追いかけ、傘を女にさしてやる。
(銀)「オイ、何やってんだ、アンタ!」
(?)「いいんです。私なんかカゼひいたって」
(銀)「よかねーよ。ありがた迷惑だ」
(?)「いいんです。私が悪いんですから」
(銀)「悪いって何が? 悪いのは天気であってアンタじゃねーだろ? それを言うなら天気予報はずした…」
だがその女の顔を見た瞬間、俺は足を止めて傘を落としてしまった。
何故なら…
(?)「…そうです。天気予報をはずした……この私が悪いんです」
その顔は俺が毎朝天気予報でテレビ画面越しに見る……
(銀)「け、けけ…結野…アナ……」
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