第九十八話
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(銀)「あー、もう勘弁してくれよ。なんでこんなムサ苦しい格好しなきゃならねーんだよ。パンツがケツに張りついてもう半端ねーんだけど。ケツなのかパンツなのか、俺がアイツでアイツが俺で? みたいになってんだけど」
文句を言いながらお寺への階段を上るのは銀さん。そしてそんな銀さんを差し置いて先々上がるのは私と神楽ちゃん、そして新八君。
実は今日、私達はお寺の住職さんから蜂の巣の駆除を頼まれたのだ。その為今日は完全防備。長袖長ズボンのとても分厚い防護服。そして手袋、長靴。さらに顔まで防備できるヘルメット。その防護服の背中とヘルメットには万事屋の『万』の字が入っている。
手には網や殺虫剤など、役に立ちそうなものを持ってきた。
(新)「しょうがないでしょ? ちゃんと武装しておかないとエライ事になりますよ? 殺されんのとパンツ張りつくのとどっちがいいんですか?」
(神)「日傘がいらなくて丁度いいアル」
(銀)「蜂の巣の駆除ってよォ…お前なんつー仕事引き受けてんだよ。やっと蜘蛛片付けたと思ったら今度は蜂ですか? コノヤロー」
(あ)「仕方ないでしょ。今月まだあんまり依頼きてないからお金ないし…」
(銀)「でもよォ、聞いた所によると、相手はあの暴君スズメバチ先輩らしいじゃないっスか」
(新)「大丈夫ですよ。ちゃんと武装してきたんだから」
(銀)「お前スズメバチ先輩ナメてんじゃねーぞ? ミツバチなんて高校デビューしたてのアマちゃんとは格が違うんだよ。先輩はな? 花粉(コナ)の運び屋だけじゃ飽き足らず、殺し屋の仕事もやってんだぜ。他の学校に二、三人でカチコミに行って、生徒全滅させるのもワケないからね。同じ中学だった奴も関係なしだよ」
(あ)「あの…さっきから何言ってるんですか? 意味解んないんですけど……」
(銀)「しかも巣(がくえん)の女王蜂(マドンナ)孕ませて、そのガキに死体食わせて養ってんだぜ。アレだぞ? お前。俺達でいうマドンナに…音莉に勝手に孕ませてんだぞ!? ぜってー許せねーよな!!?」
(神)「それはお前が勝手に音莉を女王蜂に見立ててるだけアル」
(あ)「ていうか私、マドンナとかそんなガラじゃないし…」
(銀)「ほとんど悪魔だよ。マジパネェよ。そのスズメバチ先輩の新築の家壊しにいくなんて正気の沙汰じゃねーよ? 今からでも遅くねーよ? 蕎麦と酒買ってきて、引越し祝いに切り替えようや」
階段を上りきってお寺に入ってきてもグダグダと言い続ける銀さん。そんな銀さんに神楽ちゃんと新八君が呆れた表情を浮かべる。
(神)「情けないアルな。相手はたかが蜂アルヨ? 蜂。デカいって言ったって蜂の中の話ネ。雀アルヨ」
(新)「ホントですよ。これだけ武装してたら針も届きませんって」
(神)「それをいつまでもいつまでも文句垂れて…お母さんそんな情けない子に育てた覚えはないからね!」
(あ)「なんでお母さん!?」
(神)「しかも音莉が恐がってるなら超カワイイ! ってなるけど自分の彼女が平然としてるのに何アルか? その有様は。男として失格アル。女々しくて、女々しくて、見ているの、つらいよ~アル」
(銀)「う、うるせェ! ホ、ホントは音莉だって恐いんだろ?」
(あ)「ま、まあちょっと怖いけど…」
(銀)「ホラ見てみろ! スズメバチ先輩は皆から恐れられるほど強いんだぞ!? お前らあとで『恐い』って泣き喚いても知らねーからな! 俺は音莉しか護らねーからな!」
(神)「お前なんかに音莉は任せておけないネ。音莉、私の女になるアルヨ」
(新)「お前も女だろ!」
「やあ、万事屋さんですか? こっちです、こっち」
いつの間にか側に来ていたお寺の住職さんが手招きする。
(新)「あ、どうもお待たせしました」
(あ)「今回は依頼してくださってありがとうございます」
「すみませんね。わざわざご足労いただいて…。いやぁ、アレなんですけどね…」
そう言って住職さんが指さしたのは…
「いつの間にか作ってたみたいで…なんとかなります?」
なんと、屋根を突き破る程の大きな球体の巣が、境内にできていたのだ。
(銀&あ&新)「「「………」」」
…え? 蜂の巣って…こんなんだっけ? もっと小さくなかった? なんか月というか…太陽というか…とにかくメチャメチャデカすぎる気がするんですけど…。
文句を言いながらお寺への階段を上るのは銀さん。そしてそんな銀さんを差し置いて先々上がるのは私と神楽ちゃん、そして新八君。
実は今日、私達はお寺の住職さんから蜂の巣の駆除を頼まれたのだ。その為今日は完全防備。長袖長ズボンのとても分厚い防護服。そして手袋、長靴。さらに顔まで防備できるヘルメット。その防護服の背中とヘルメットには万事屋の『万』の字が入っている。
手には網や殺虫剤など、役に立ちそうなものを持ってきた。
(新)「しょうがないでしょ? ちゃんと武装しておかないとエライ事になりますよ? 殺されんのとパンツ張りつくのとどっちがいいんですか?」
(神)「日傘がいらなくて丁度いいアル」
(銀)「蜂の巣の駆除ってよォ…お前なんつー仕事引き受けてんだよ。やっと蜘蛛片付けたと思ったら今度は蜂ですか? コノヤロー」
(あ)「仕方ないでしょ。今月まだあんまり依頼きてないからお金ないし…」
(銀)「でもよォ、聞いた所によると、相手はあの暴君スズメバチ先輩らしいじゃないっスか」
(新)「大丈夫ですよ。ちゃんと武装してきたんだから」
(銀)「お前スズメバチ先輩ナメてんじゃねーぞ? ミツバチなんて高校デビューしたてのアマちゃんとは格が違うんだよ。先輩はな? 花粉(コナ)の運び屋だけじゃ飽き足らず、殺し屋の仕事もやってんだぜ。他の学校に二、三人でカチコミに行って、生徒全滅させるのもワケないからね。同じ中学だった奴も関係なしだよ」
(あ)「あの…さっきから何言ってるんですか? 意味解んないんですけど……」
(銀)「しかも巣(がくえん)の女王蜂(マドンナ)孕ませて、そのガキに死体食わせて養ってんだぜ。アレだぞ? お前。俺達でいうマドンナに…音莉に勝手に孕ませてんだぞ!? ぜってー許せねーよな!!?」
(神)「それはお前が勝手に音莉を女王蜂に見立ててるだけアル」
(あ)「ていうか私、マドンナとかそんなガラじゃないし…」
(銀)「ほとんど悪魔だよ。マジパネェよ。そのスズメバチ先輩の新築の家壊しにいくなんて正気の沙汰じゃねーよ? 今からでも遅くねーよ? 蕎麦と酒買ってきて、引越し祝いに切り替えようや」
階段を上りきってお寺に入ってきてもグダグダと言い続ける銀さん。そんな銀さんに神楽ちゃんと新八君が呆れた表情を浮かべる。
(神)「情けないアルな。相手はたかが蜂アルヨ? 蜂。デカいって言ったって蜂の中の話ネ。雀アルヨ」
(新)「ホントですよ。これだけ武装してたら針も届きませんって」
(神)「それをいつまでもいつまでも文句垂れて…お母さんそんな情けない子に育てた覚えはないからね!」
(あ)「なんでお母さん!?」
(神)「しかも音莉が恐がってるなら超カワイイ! ってなるけど自分の彼女が平然としてるのに何アルか? その有様は。男として失格アル。女々しくて、女々しくて、見ているの、つらいよ~アル」
(銀)「う、うるせェ! ホ、ホントは音莉だって恐いんだろ?」
(あ)「ま、まあちょっと怖いけど…」
(銀)「ホラ見てみろ! スズメバチ先輩は皆から恐れられるほど強いんだぞ!? お前らあとで『恐い』って泣き喚いても知らねーからな! 俺は音莉しか護らねーからな!」
(神)「お前なんかに音莉は任せておけないネ。音莉、私の女になるアルヨ」
(新)「お前も女だろ!」
「やあ、万事屋さんですか? こっちです、こっち」
いつの間にか側に来ていたお寺の住職さんが手招きする。
(新)「あ、どうもお待たせしました」
(あ)「今回は依頼してくださってありがとうございます」
「すみませんね。わざわざご足労いただいて…。いやぁ、アレなんですけどね…」
そう言って住職さんが指さしたのは…
「いつの間にか作ってたみたいで…なんとかなります?」
なんと、屋根を突き破る程の大きな球体の巣が、境内にできていたのだ。
(銀&あ&新)「「「………」」」
…え? 蜂の巣って…こんなんだっけ? もっと小さくなかった? なんか月というか…太陽というか…とにかくメチャメチャデカすぎる気がするんですけど…。
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