第七十八話
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現在、私達は揺らり揺れる電車の中。
そして今、私達が座席に座って読んでいるのは…ジャンプ。しかもまたもやギンタマンだ。
(銀)「オイオイ、今週もまだ載ってるよ、ギンタマン。いい加減にしてくれよ。もう完全にピーク過ぎたってのに、マジ編集何考えてんだよ。あー、もうコレ無理。どうテコ入れしても無理。すっかりにゃが~さんの前が定位置になっちまったじゃねーか。これ以上俺のジャンプと音莉の目を汚さないでくれ」
(あ)「だから別に汚されてませんけど…」
ていうか前にもこんな事言ってたよね…?
(銀)「俺のアドバイスで一時期はジャンプを支えるバトル漫画になったってのに、落ちぶれたもんだなァ」
(?)「あ、あの…」
(銀&あ)「「ん?」」
私達の横に座って、ジャンプを読んでいた男性が声をかけてきた。
(?)「詳しくお話を聞かせてもらえませんか?」
(あ)「あの…アナタは?」
(?)「あっ、名乗りもせずに声をかけてしまって申し訳ありません。僕、今ギンタマンの担当をしている大藤と言います」
どうやら小西さんよりもなんとなく良い人そうだ。
(銀)「そうか、今アンタがやってるんだ、ギンタマンの担当。サブカル気取りのちびっこ編集者はどうした?」
(大)「小西さんならワンパークを担当してます」
(銀)「はぁ、アイツがねェ…。随分と出世したもんだなァ…。あの頃はクビになるとか言ってビクついてやがったのによォ」
(あ)「なんかアレがあってから私、ギンタマンに親近感湧いちゃったんですけど…」
(大)「(小西さんをちびっこ編集者呼ばわりするなんてこの人…。あの噂は本当だったんだ。ギンタマン大ブレイクの影に真の立役者がいたと言うのは…! という事はこの横の女性はいるだけで現場のモチベーションを上げたというあの伝説の…)」
すると大藤さんがイキナリ銀さんの前で、しかも電車の中で土下座し始めた。
(大)「お願いします! どうか…僕に力を貸してください!」
(銀)「えっ……」
珍しく銀さんの顔が引きつっている。
(あ)「ま、まあまあ、顔を上げて下さい、大藤さん。みんな見てますし…」
私がそう言うと、大藤さんは顔を上げ、見ていた人達ははけていった。
(あ)「そこまでして…一体何があったんですか?」
(大)「実は今日編集長に、『次回のアンケートがまた今回のような最悪の結果であれば…てめーも担当漫画ギンタマンと一緒に、ジャンプから消えてもらう!』って言われたんです」
(あ)「クビ…」
またクビか…。その編集長さんも気が短いなぁ……。
(大)「折角かつては大人気女子アメフト漫画、パイシールドを担当してたのに…村羅先生は締め切りの三日前には何も言わずに原稿があがってて…読者アンケートでもいつも上位を取れていたのに……。それが何の因果か担当を替えさせられて、こんなイモ臭い漫画の担当に携わっていて…。自分でも解らない。ていうかもう解りたくない……」
そう嘆く大藤さんを見て、私と銀さんは顔を見合わせた。
そして今、私達が座席に座って読んでいるのは…ジャンプ。しかもまたもやギンタマンだ。
(銀)「オイオイ、今週もまだ載ってるよ、ギンタマン。いい加減にしてくれよ。もう完全にピーク過ぎたってのに、マジ編集何考えてんだよ。あー、もうコレ無理。どうテコ入れしても無理。すっかりにゃが~さんの前が定位置になっちまったじゃねーか。これ以上俺のジャンプと音莉の目を汚さないでくれ」
(あ)「だから別に汚されてませんけど…」
ていうか前にもこんな事言ってたよね…?
(銀)「俺のアドバイスで一時期はジャンプを支えるバトル漫画になったってのに、落ちぶれたもんだなァ」
(?)「あ、あの…」
(銀&あ)「「ん?」」
私達の横に座って、ジャンプを読んでいた男性が声をかけてきた。
(?)「詳しくお話を聞かせてもらえませんか?」
(あ)「あの…アナタは?」
(?)「あっ、名乗りもせずに声をかけてしまって申し訳ありません。僕、今ギンタマンの担当をしている大藤と言います」
どうやら小西さんよりもなんとなく良い人そうだ。
(銀)「そうか、今アンタがやってるんだ、ギンタマンの担当。サブカル気取りのちびっこ編集者はどうした?」
(大)「小西さんならワンパークを担当してます」
(銀)「はぁ、アイツがねェ…。随分と出世したもんだなァ…。あの頃はクビになるとか言ってビクついてやがったのによォ」
(あ)「なんかアレがあってから私、ギンタマンに親近感湧いちゃったんですけど…」
(大)「(小西さんをちびっこ編集者呼ばわりするなんてこの人…。あの噂は本当だったんだ。ギンタマン大ブレイクの影に真の立役者がいたと言うのは…! という事はこの横の女性はいるだけで現場のモチベーションを上げたというあの伝説の…)」
すると大藤さんがイキナリ銀さんの前で、しかも電車の中で土下座し始めた。
(大)「お願いします! どうか…僕に力を貸してください!」
(銀)「えっ……」
珍しく銀さんの顔が引きつっている。
(あ)「ま、まあまあ、顔を上げて下さい、大藤さん。みんな見てますし…」
私がそう言うと、大藤さんは顔を上げ、見ていた人達ははけていった。
(あ)「そこまでして…一体何があったんですか?」
(大)「実は今日編集長に、『次回のアンケートがまた今回のような最悪の結果であれば…てめーも担当漫画ギンタマンと一緒に、ジャンプから消えてもらう!』って言われたんです」
(あ)「クビ…」
またクビか…。その編集長さんも気が短いなぁ……。
(大)「折角かつては大人気女子アメフト漫画、パイシールドを担当してたのに…村羅先生は締め切りの三日前には何も言わずに原稿があがってて…読者アンケートでもいつも上位を取れていたのに……。それが何の因果か担当を替えさせられて、こんなイモ臭い漫画の担当に携わっていて…。自分でも解らない。ていうかもう解りたくない……」
そう嘆く大藤さんを見て、私と銀さんは顔を見合わせた。
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