第九十一話(たまクエスト篇)
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~お登勢side~
(登)「ふわぁぁ…」
朝、あたしが身支度を整え店の方に出ると、たまが店を綺麗に掃除してくれていた。
(登)「おはよう、たま」
(た)「おはようございます、お登勢様」
あたしはそんな働き者の背中を見つめながらカウンターに腰かける。
(登)「はぁ…ホントアンタはキャサリンと違って働きもんだねェ。毎日毎日こんなに朝早くからせっせと…もうちょっと抜いたっていいんだよ? どうせ店開くの夜なんだからさ」
(た)「私にとって睡眠は体力補給の意味をなしません。少しの充電とオイルさえあれば活動に支障はありませんのでお気になさらないでください」
(登)「役に立ってないようで役に立ってるのが睡眠ってモンさ。人間も機械も、頭空っぽにして休む時間ってのが必要だろ?」
あたしはタバコの煙をふぅ…と吐きだす。
(登)「食って寝て遊ぶ…そういう当たり前の事が実は最も大切な事なんだよ。そういう基礎がガタついてくると…上の連中みたいに、何かっちゅうと風邪ひいたり、腹下したり、年がら年中調子悪いって事になんだよ」
…ったく、アイツらももっと音莉を見習えってんだ。目の前にとてつもなくいい見本があるってのにどうしていつまでたってもアイツらは進歩しないのか…。
(た)「機械(からくり)が風邪をひく事はありません。お気になさらないでください」
(登)「風邪はないだろうけどさ…アンタどっか調子悪いトコとかないの? 最近働き詰めじゃないのさ。たまには温泉…ダメならオイルにでも浸かりに行ったらどうなのさ」
(た)「お登勢様…」
(登)「ん? ………!」
あたしは振り返ったたまのその姿を見て驚愕した。
(た)「ありがとうございます、いつも気にかけてくださって」
(登)「………」
(た)「でもホントに大丈夫です。私はこうしてみなさんと一緒に働けるだけで…こうしてみなさんと一緒にいられるだけで」
(登)「ぁ、ぁぁ…」
(た)「シアワセデスカラー」
…振り返ったたまの顔は四角くなって、全体的にカクカクしているような気がした。
(登)「ア、アンタ、その顔一体…」
(た)「ナンデショウカ?」
たまが何故か戦闘態勢のように構えながら聞き返してくる。
(登)「いや、カクカクだよ! 顔だけじゃなくて全身カクカクに…」
(た)「スミマセン。オトセサマガナニヲオッシャッテイルノカヨクワカリマセン」
(登)「いや、解るだろ! ぱっと見ればそれスグ解るよ!」
だがたまはそれでもよく解らないと続けるばかりであった。
(登)「ふわぁぁ…」
朝、あたしが身支度を整え店の方に出ると、たまが店を綺麗に掃除してくれていた。
(登)「おはよう、たま」
(た)「おはようございます、お登勢様」
あたしはそんな働き者の背中を見つめながらカウンターに腰かける。
(登)「はぁ…ホントアンタはキャサリンと違って働きもんだねェ。毎日毎日こんなに朝早くからせっせと…もうちょっと抜いたっていいんだよ? どうせ店開くの夜なんだからさ」
(た)「私にとって睡眠は体力補給の意味をなしません。少しの充電とオイルさえあれば活動に支障はありませんのでお気になさらないでください」
(登)「役に立ってないようで役に立ってるのが睡眠ってモンさ。人間も機械も、頭空っぽにして休む時間ってのが必要だろ?」
あたしはタバコの煙をふぅ…と吐きだす。
(登)「食って寝て遊ぶ…そういう当たり前の事が実は最も大切な事なんだよ。そういう基礎がガタついてくると…上の連中みたいに、何かっちゅうと風邪ひいたり、腹下したり、年がら年中調子悪いって事になんだよ」
…ったく、アイツらももっと音莉を見習えってんだ。目の前にとてつもなくいい見本があるってのにどうしていつまでたってもアイツらは進歩しないのか…。
(た)「機械(からくり)が風邪をひく事はありません。お気になさらないでください」
(登)「風邪はないだろうけどさ…アンタどっか調子悪いトコとかないの? 最近働き詰めじゃないのさ。たまには温泉…ダメならオイルにでも浸かりに行ったらどうなのさ」
(た)「お登勢様…」
(登)「ん? ………!」
あたしは振り返ったたまのその姿を見て驚愕した。
(た)「ありがとうございます、いつも気にかけてくださって」
(登)「………」
(た)「でもホントに大丈夫です。私はこうしてみなさんと一緒に働けるだけで…こうしてみなさんと一緒にいられるだけで」
(登)「ぁ、ぁぁ…」
(た)「シアワセデスカラー」
…振り返ったたまの顔は四角くなって、全体的にカクカクしているような気がした。
(登)「ア、アンタ、その顔一体…」
(た)「ナンデショウカ?」
たまが何故か戦闘態勢のように構えながら聞き返してくる。
(登)「いや、カクカクだよ! 顔だけじゃなくて全身カクカクに…」
(た)「スミマセン。オトセサマガナニヲオッシャッテイルノカヨクワカリマセン」
(登)「いや、解るだろ! ぱっと見ればそれスグ解るよ!」
だがたまはそれでもよく解らないと続けるばかりであった。
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