銀さんとのデートから数日後、突如万事屋に一件の電話がかかってきた。


相手はお通ちゃんのお母さん、兼マネージャーのお市さんからで、なんでもお通ちゃんのプロディーサーであるつんぽさんが「三味線を弾いてたら天然パーマの男と美少女にヘリコプターに叩きつけられてそのままヘリコプターごと地面に落とされたから突き指した」との事で新曲のＣＤの発売が延期になってしまう事になったとか。


だがライブでファンの前で新曲発売を公言してしまった以上、やはり延期はできないというお通ちゃんの意思により、今回はつんぽさんの代わりにお通ちゃんが曲を書く事になったのだという。


そうして曲を作り始めたのはいいものの、なかなかいいアイデアが浮かんでこないお通ちゃんは自分の事を知らない人がいる宇宙に旅に出て、そこで自分を見つめ直して忘れた感情を取り戻そうとしたという。


だが結局それも失敗に終わり、地球に戻ってもその多忙なスケジュールにより、なかなか作曲する時間がなかった。


そうしてすっかり落ち込んでしまったお通ちゃんを慰めてほしい…それがお市さんの頼みだった。


私は誠ちゃんに扮した銀さん達を連れて、お通ちゃんの元に向かった。