第六十八話※R-18表現アリ
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「んふふ…」
「んー…んー……」
「んん…//」
家康像のある昼間の公園。
私達の周りにはベタベタしていたり、ベンチに座って耳掃除をしていたり、キスを繰り返しているカップルばかり。
そんな状況に銀さん達は明らかに嫌そうな顔をしていた。
(銀)「ったくよォ、陽気がよくなるとよォ…(怒)」
(神)「どっから湧いてくるアルか(怒)」
(新)「盛りのついた猫みたいですね、ホント…(怒)」
(あ)「………///」
現在も聞こえてくるのはカップルの甘い声。見ているこっちが恥ずかしくなってくる。
(新)「つーかどっか行きません?」
(銀)「どっかってどこよ?」
(神)「お金はないアルよ」
(あ)「でもこのままここにいるのもなんか…」
気マズイというかなんというか…。
(銀)「しょうがねェ。じゃあ俺と音莉でアイツらよりスッゲー事して見せびらかしてやろうぜ?」
(あ)「な、何ですか? スゲー事って…」
スゴイ嫌な予感…。
(銀)「決まってんだろ。今ここでディープキスして、押し倒して、公園中に音莉の甘い声を響かせる…」
シュパーン!
(銀)「どあっ!」
私はハリセンを取り出して、銀さんの頭を思いっきり殴った。
(あ)「そんな事だろうと思いましたよ! 嫌ですよ、こんな所で…///」
(銀)「なんでだよ。野外プレイの方がみんなに見られてる恥ずかしさで感度が上がるだろ?」
(新)「あの、僕達がいるの忘れてません?」
(神)「大体銀ちゃんもここにいる奴等と大差ないアル。普段から外でイチャイチャしすぎアル」
(あ)「ちょ、ちょっと! もう恥ずかしいからやめて!///」
恥ずかしさで死にそうになったその時…
(土)「待て待て。落ちついてよーく聞け」
どこからか土方さんの声が聞こえてきた。
(銀&あ&神&新)「「「「ん?」」」」
(土)「だから、さっきのは愛の告白なんかじゃなくて、アンタの親父に頼まれてやった事なんだ。つまり演技なんだ、演技」
私達は声のした近くの草むらに隠れて、こっそりその現場を覗いてみる。
そこには土方さんと一人の女の子が…ってアレ? アレは…。
(土)「ホラ、あの…コンビニにいただろ? あの三人組。アイツらを追い払う為にやった事なんだ。その気もないのにあんな事言ったのは悪かったよ。だがこれでアイツらもいなくなったようだし、これで俺はお役御免だ」
(あ)「栗子ちゃん?」
そう、休日着の土方さんと向かい合わせで立っているのは、頬を赤く染めている栗子ちゃんだったのだ。
(銀)「音莉、知り合いか?」
(あ)「はい。栗子ちゃんは松平さんの娘さんです」
(新)「えっ? そうなの!?」
(銀)「なんで音莉がそんな娘と…?」
(あ)「あのキャバクラに将軍様が来た時、松平さんも一緒にいたでしょ? (第四十七話)あの後ね、『是非ウチの娘と会ってほしい』って言われて、そのままお友達になっちゃいました」
(銀)「いつの間にそんな事が…」
でもなんで土方さんと一緒にいるんだろう…?
(土)「…というワケだ。解ったか?」
(栗)「私、以前マヨラ様をお見かけして以来、ずーっと恋焦がれておりました」
(土)「えっ…?」
(栗)「もう一度お会いしたいと思っておりました。そうしましたらその願いが通じましたのか、先程の運命的な再開…それに強い抱擁…甘いお言葉…。私、天にも昇れるような気持でございまする///」
幸せそうな栗子ちゃんとは裏腹に、青い顔をする土方さん。
(土)「あのね、聞いてる? アナタ、人の話。大体こんな所をアンタの親父さんに見つかったら立場ないからね? 今度は俺が狙撃されちゃうからね? だからね、冷たいようだけど、俺はアンタと付き合うつもりはないから。いや、アンタは素敵だよ? 素敵でチャーミングだけども…」
(栗)「チャーミングだなんて!///」
さらに頬を赤く染める栗子ちゃん。
(土)「(オイ! 自分に都合のいい所だけ聞こえてんじゃねーよ!)」
そしてさらに焦りだす土方さん。
(土)「いや、チャーミングってのはアレだよ? あの、男がね、交際を断る時の礼儀として言っている事であって…」
すると栗子ちゃんが腕時計を見て…
(栗)「あ、そろそろお店の方に戻らないと…」
(土)「えっ…」
(栗)「次の休日にはゆっくりデート出来ると思いまする。それでは…。ご機嫌ようでございまする」
(土)「オ、オイ! なんで普通にデートする事になってる!? いや、俺断ってるよね? 付き合わないって言ってるよね!? ねェ!!」
だが栗子ちゃんは手を振りながら去ってしまった。
(土)「聞こえてねェ…」
土方さんががっくりと肩を落とす。
すると銀さんがここぞとばかりに草むらから出て行き…
(銀)「旦那、お困りのようじゃありませんか」
(土)「あ?」
銀さんに釣られて私達も出て行く。
(新)「話は全部聞かせてもらいましたよ」
(神)「あたいらは人の世の縁切りを金と白米で請負う別れさせ屋。力になりやすぜい」
(銀&神&新)「「「ニヒィ…」」」
ヤバイよ…三人が超悪い顔してるよ……。
(土)「てめーら全部見てたのかよ」
(銀&あ&神&新)「「「「うん」」」」
(土)「チッ…俺はオメーらの力なんざ借りる気はねーからな」
(銀)「ほォ…って事はこのまま順調なお付き合いをご希望で?」
(神)「さぞかし素敵な新婚生活になるネ」
(銀)「プードル連れてペアルック。おて手繋いでスーパーにお買いもの」
(神)「毎日6時に帰宅。近所付き合いの愚痴を聞きながら食事。ステテコ脱いで風呂に入ろうと思ったら最近下腹がメタボ」
(銀)「嫁さんはテレビ見て相槌うちながら…」
(神)「『お父さん、お給料もうちょっとなんとかなんないの~!?』」
(銀)「『そんな事言ってもよォ、会社も厳しいんだよ』」
(新)「地味で悲惨な未来予想図だ」
いや、栗子ちゃんはそんな事言わないと思うけど…。
(あ)「それに土方さん、アナタにはミツバさんがいるじゃないですか。新しい恋に一歩踏み出すのもいいかもしれませんが、そんなのミツバさんが可哀想ですよ!」
(土)「ちょ、アイツの事は関係ねーだろ!///」
すると土方さんがタバコを咥えながら「はぁ…」とため息をついた。
(あ)「とりあえず栗子ちゃんと何があったんですか? その辺詳しく教えてくださいよ」
(土)「………」
すると土方さんは静かに語りだした。
「んー…んー……」
「んん…//」
家康像のある昼間の公園。
私達の周りにはベタベタしていたり、ベンチに座って耳掃除をしていたり、キスを繰り返しているカップルばかり。
そんな状況に銀さん達は明らかに嫌そうな顔をしていた。
(銀)「ったくよォ、陽気がよくなるとよォ…(怒)」
(神)「どっから湧いてくるアルか(怒)」
(新)「盛りのついた猫みたいですね、ホント…(怒)」
(あ)「………///」
現在も聞こえてくるのはカップルの甘い声。見ているこっちが恥ずかしくなってくる。
(新)「つーかどっか行きません?」
(銀)「どっかってどこよ?」
(神)「お金はないアルよ」
(あ)「でもこのままここにいるのもなんか…」
気マズイというかなんというか…。
(銀)「しょうがねェ。じゃあ俺と音莉でアイツらよりスッゲー事して見せびらかしてやろうぜ?」
(あ)「な、何ですか? スゲー事って…」
スゴイ嫌な予感…。
(銀)「決まってんだろ。今ここでディープキスして、押し倒して、公園中に音莉の甘い声を響かせる…」
シュパーン!
(銀)「どあっ!」
私はハリセンを取り出して、銀さんの頭を思いっきり殴った。
(あ)「そんな事だろうと思いましたよ! 嫌ですよ、こんな所で…///」
(銀)「なんでだよ。野外プレイの方がみんなに見られてる恥ずかしさで感度が上がるだろ?」
(新)「あの、僕達がいるの忘れてません?」
(神)「大体銀ちゃんもここにいる奴等と大差ないアル。普段から外でイチャイチャしすぎアル」
(あ)「ちょ、ちょっと! もう恥ずかしいからやめて!///」
恥ずかしさで死にそうになったその時…
(土)「待て待て。落ちついてよーく聞け」
どこからか土方さんの声が聞こえてきた。
(銀&あ&神&新)「「「「ん?」」」」
(土)「だから、さっきのは愛の告白なんかじゃなくて、アンタの親父に頼まれてやった事なんだ。つまり演技なんだ、演技」
私達は声のした近くの草むらに隠れて、こっそりその現場を覗いてみる。
そこには土方さんと一人の女の子が…ってアレ? アレは…。
(土)「ホラ、あの…コンビニにいただろ? あの三人組。アイツらを追い払う為にやった事なんだ。その気もないのにあんな事言ったのは悪かったよ。だがこれでアイツらもいなくなったようだし、これで俺はお役御免だ」
(あ)「栗子ちゃん?」
そう、休日着の土方さんと向かい合わせで立っているのは、頬を赤く染めている栗子ちゃんだったのだ。
(銀)「音莉、知り合いか?」
(あ)「はい。栗子ちゃんは松平さんの娘さんです」
(新)「えっ? そうなの!?」
(銀)「なんで音莉がそんな娘と…?」
(あ)「あのキャバクラに将軍様が来た時、松平さんも一緒にいたでしょ? (第四十七話)あの後ね、『是非ウチの娘と会ってほしい』って言われて、そのままお友達になっちゃいました」
(銀)「いつの間にそんな事が…」
でもなんで土方さんと一緒にいるんだろう…?
(土)「…というワケだ。解ったか?」
(栗)「私、以前マヨラ様をお見かけして以来、ずーっと恋焦がれておりました」
(土)「えっ…?」
(栗)「もう一度お会いしたいと思っておりました。そうしましたらその願いが通じましたのか、先程の運命的な再開…それに強い抱擁…甘いお言葉…。私、天にも昇れるような気持でございまする///」
幸せそうな栗子ちゃんとは裏腹に、青い顔をする土方さん。
(土)「あのね、聞いてる? アナタ、人の話。大体こんな所をアンタの親父さんに見つかったら立場ないからね? 今度は俺が狙撃されちゃうからね? だからね、冷たいようだけど、俺はアンタと付き合うつもりはないから。いや、アンタは素敵だよ? 素敵でチャーミングだけども…」
(栗)「チャーミングだなんて!///」
さらに頬を赤く染める栗子ちゃん。
(土)「(オイ! 自分に都合のいい所だけ聞こえてんじゃねーよ!)」
そしてさらに焦りだす土方さん。
(土)「いや、チャーミングってのはアレだよ? あの、男がね、交際を断る時の礼儀として言っている事であって…」
すると栗子ちゃんが腕時計を見て…
(栗)「あ、そろそろお店の方に戻らないと…」
(土)「えっ…」
(栗)「次の休日にはゆっくりデート出来ると思いまする。それでは…。ご機嫌ようでございまする」
(土)「オ、オイ! なんで普通にデートする事になってる!? いや、俺断ってるよね? 付き合わないって言ってるよね!? ねェ!!」
だが栗子ちゃんは手を振りながら去ってしまった。
(土)「聞こえてねェ…」
土方さんががっくりと肩を落とす。
すると銀さんがここぞとばかりに草むらから出て行き…
(銀)「旦那、お困りのようじゃありませんか」
(土)「あ?」
銀さんに釣られて私達も出て行く。
(新)「話は全部聞かせてもらいましたよ」
(神)「あたいらは人の世の縁切りを金と白米で請負う別れさせ屋。力になりやすぜい」
(銀&神&新)「「「ニヒィ…」」」
ヤバイよ…三人が超悪い顔してるよ……。
(土)「てめーら全部見てたのかよ」
(銀&あ&神&新)「「「「うん」」」」
(土)「チッ…俺はオメーらの力なんざ借りる気はねーからな」
(銀)「ほォ…って事はこのまま順調なお付き合いをご希望で?」
(神)「さぞかし素敵な新婚生活になるネ」
(銀)「プードル連れてペアルック。おて手繋いでスーパーにお買いもの」
(神)「毎日6時に帰宅。近所付き合いの愚痴を聞きながら食事。ステテコ脱いで風呂に入ろうと思ったら最近下腹がメタボ」
(銀)「嫁さんはテレビ見て相槌うちながら…」
(神)「『お父さん、お給料もうちょっとなんとかなんないの~!?』」
(銀)「『そんな事言ってもよォ、会社も厳しいんだよ』」
(新)「地味で悲惨な未来予想図だ」
いや、栗子ちゃんはそんな事言わないと思うけど…。
(あ)「それに土方さん、アナタにはミツバさんがいるじゃないですか。新しい恋に一歩踏み出すのもいいかもしれませんが、そんなのミツバさんが可哀想ですよ!」
(土)「ちょ、アイツの事は関係ねーだろ!///」
すると土方さんがタバコを咥えながら「はぁ…」とため息をついた。
(あ)「とりあえず栗子ちゃんと何があったんですか? その辺詳しく教えてくださいよ」
(土)「………」
すると土方さんは静かに語りだした。
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