青空が澄み渡る、よく晴れた今日この日。


現在なんと、私達万事屋一行は……高級車に乗っています！


何故そうなったかというと、今日は仕事の依頼が入っていた日。わざわざこんな高級車で私達を迎えにきてくれたのだ。一体どんな依頼主さんなんだろう…。


机の上には高そうなお酒。周りには高そうな宝石。天井にはシャンデリアがついていた。


そんな車に乗っている私達のにやけは止まらない。


(新)「おっ！」


新八君が窓の外を見て声をあげた。


釣られてそちらを見てみると、立派なお屋敷が現れたのだ。


(あ)「スゴイ！ おっきい！」


(新)「ちょっと、これは僕らキタんじゃないんですか！？ 何の仕事か知らないけど、今回は報酬、期待できるんじゃないんですか！？」


(神)「うっほっほー！ 今夜は御馳走いっぱいアルな！」


(新)「こんな送り迎え初めてですもんね！」


(銀)「うるせーよ、オメーらは。恥ずかしいだろ？」


するとドライバーさんが車の扉を開けてくれた。どうやら到着したようだ。


車を出ると、その大きな扉の前には門番さんが立っていた。もしかしたら柳生家よりも大きな扉かも…。


(あ)「お金持ちの人なのかな…？」


(新)「幕府の法官かなんかですかね？」


(銀)「俺達も有名になったもんだなァ」


(神)「はりきって行こう！」


そして扉がゆっくりと開けられる。


私達はわくわくしながらその門を潜り抜けた。


そしてそこで私達を待っていたのは…


(銀&あ&神&新)「「「「………」」」」


とある人はサングラスをかけ、とある人は身体中に入れ墨がはいってて…。そして睨みをきかせた…いわゆるヤクザがずらりと並んでいた。


後ろでゆっくりと扉が閉まる。もう後には…引けなくなった。


(新)「ああああああああああああ！！」


新八君の悲痛な叫び声が青空に響いた。