～スナックお登勢にて～


現在、私達はここで家賃滞納分の店の掃除をさせられていた。


(キ)「私モ昔ハナラシタモンデスヨ。全銀河ヲ股ニカケ…」


(銀)「ウソつけ、コノヤロー。お前それ三割増しで話してねーか？」


(キ)「ソンナコトナイデス。私ハ世界デ一番小サナ国連加盟国カラ炎ノ宝物盗ンダリ、クローン人間ヲ語ル小サイジイサンヤッツケタンデスヨ？」


(神)「ふっ！」


ドカァァァン！


神楽ちゃんがテレビ台やな突っ込み、そこに置いてあったものが全てひっくり返ってしまう。


(あ)「ちょっと、神楽ちゃん！？ 何してるの！？」


(登)「…チャイナ娘、雑巾がけはいいからお前は大人しくしてろ！ バーさんのお願い！ ホラ、お前らも音莉を見習って働け！ 家賃何ヵ月分溜まってると思ってんだ！ 金がないなら働いて帰ってもらうよ」


そう言われて渋々掃除を再開する銀さんと新八君。


(キ)「ソレガ終ワッタラ私ノタバコ買ッテキナ」


パシン！


(登)「てめーも働けっつーの！」


カウンター大きな態度をとっていたキャサリンさんは、お登勢さんに殴られた。


(銀)「しかしバーさん、アンタも物好きだねェ。店の金かっさらったコソ泥をもう一度雇うとは…更生でもさせるつもりか？ いつまた買い猫に手噛まれるか解らねーだろ？」


(登)「そんなんじゃないよ。人手が足りなかっただけさね」


(銀)「盗み癖は天然パーマ並みにとり難いって話だ。ボーッとしてたらまた足元すくわれるぜ、バーさん」


(登)「…大丈夫さ。あの子はもうやらないよ。約束したからね」


(あ)「お登勢さん…」


(登)「それよりもお前、お前も働け……あ？」


なんと気づけば銀さんがモップを放り出してどこかへ行ってしまっていたのだった。