第七話
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~no side~
とある夜更け過ぎ、真選組屯所ではここ数日恒例となっている夏の怪談話大会が行われていた。
真っ暗な部屋に隊士達が集まるその前で、懐中電灯を顔に照らしながら話しているのは、真選組隊士の一人…怪談好きの稲山だ。
(稲)「アレは今日みたいに蚊がたくさん飛んでる暑い夜だったねェ。俺、友達と一緒に花火やってたらいつの間にか辺りは真っ暗になっちゃってて。いけね、母ちゃんにブッ飛ばされるってんで帰ることになったワケ。それでね、散らかった花火片付けてふっと寺子屋の方を見たの。そしたらさァ、もう真夜中だよ? そんな時間にさァ、寺子屋の窓から赤い着物の女がこっち見てんの。俺もうギョッとしちゃって。でも気になったんで恐る恐る聞いてみたんだ。何やってんの? こんな時間にって。そしたらその女、ニヤッと笑ってさ…」
隊士達が息を飲んだ、次の瞬間。
(土)「マヨネーズが足りないんだけどォォォォォォォォォォォォォォォ!!」
「「「「「ギャアアアアア!!」」」」」
隊士達の悲鳴が屯所中に響き渡り、部屋の明かりがついてみれば、そこに一人立っていたのは焼きそばにマヨネーズをてんこ盛りに乗せた土方の姿があった。
「副長、なんて事するんですか! 大切なオチを!」
(土)「知るか、マヨネーズが切れたんだよ。買っとけって言っただろ。焼きそばが台無しだろうが」
「もう充分かかってるじゃねーか! なんだよ、それ! 最早焼きそばじゃねーよ、黄色いヤツだよ!」
「アレ、局長?」
その声に他の隊士が目をやると、近藤が泡を吹きながら白目をむいて気を失ってしまっていたのだ。
「局長ォォォォォォォォォ!!」
「大変だ、局長が…!」
「マヨネーズで気絶したぞ、最悪だァァァァ!」
自分のマヨネーズのことなど誰も気にかけちゃくれない…そう悟った土方は一人、静かに部屋を出ていく。
(土)「くらだねェ、どいつもコイツも怪談なんぞにハマりやがって」
・
・
・
・
そしてマヨネーズの量に不服さを感じながらも焼きそばをたいらげた土方はその後、行灯の明かりだけが照らす自室にて、静かにタバコに火をつけた。
(土)「幽霊なんぞいてたまるかってんだよ」
煙をくゆらせる中、部屋にプーン…という音が響き渡る。
その音の正体……蚊がとんでいることに気が付いた土方は、自身の首元にとまった瞬間、ペチッ、とそいつを叩き潰してしまう。
(土)「んだ? 最近やたら蚊が多いな…」
とその直後。
「死ね…死ね……死ね、土方……お前頼むから死んでくれよ…………」
カツン、カツン…という音と共に聞こえてきた、自分を呪う誰かの声。
その声に、音に、土方は咥えていたタバコを思わず落としてしまった。
(土)「ま、まさか本当に…」
意を決した土方が襖を開けてみれば。
(土)「………!」
……火のついた蝋燭の冠に白装束を着た男が庭に立っており、その男は咄嗟に後ろ手で何かを隠した。
(土)「何してんだ? てめー、こんな時間に…」
その男は、土方もよく見慣れた男…一番隊隊長、沖田総悟だ。
(沖)「ジョ、ジョギング…」
(土)「ウソつくんじゃねェ! そんな恰好で走ったら頭火だるまにならァ! 儀式だろ…俺を抹殺する儀式を開いていただろ!」
土方の予想通り、庭にある木には藁人形に突き刺さった土方の写真、咄嗟に後ろに隠したその手には、金槌と釘が握られている。
(沖)「はぁ…本当に自意識過剰な人だ。そんなんじゃノイローゼになりますぜィ」
(土)「何を…!」
言いかけた時、突如土方が言葉を詰まらせた。
(土)「………!」
……彼の視界の端にうつったのだ。
屯所の屋根から、血色の悪い長い髪の女がこちらを見ていた事に。
(沖)「どうしたんでィ、土方さん」
だが土方が視線をそちらにむけた時には、視界にうつったハズのその女の姿はなくなっており、見えるのは屋根の瓦のみ。
(土)「総悟、今あそこに何か見えなかったか」
(沖)「いいえ、何も…」
(土)「確かに今……」
「ギャァァァァァァァァァァァァ!!」
(土&沖)「「………!」」
今度は屯所内に響き渡った叫び声に、土方も総悟も目を見開いた。
とある夜更け過ぎ、真選組屯所ではここ数日恒例となっている夏の怪談話大会が行われていた。
真っ暗な部屋に隊士達が集まるその前で、懐中電灯を顔に照らしながら話しているのは、真選組隊士の一人…怪談好きの稲山だ。
(稲)「アレは今日みたいに蚊がたくさん飛んでる暑い夜だったねェ。俺、友達と一緒に花火やってたらいつの間にか辺りは真っ暗になっちゃってて。いけね、母ちゃんにブッ飛ばされるってんで帰ることになったワケ。それでね、散らかった花火片付けてふっと寺子屋の方を見たの。そしたらさァ、もう真夜中だよ? そんな時間にさァ、寺子屋の窓から赤い着物の女がこっち見てんの。俺もうギョッとしちゃって。でも気になったんで恐る恐る聞いてみたんだ。何やってんの? こんな時間にって。そしたらその女、ニヤッと笑ってさ…」
隊士達が息を飲んだ、次の瞬間。
(土)「マヨネーズが足りないんだけどォォォォォォォォォォォォォォォ!!」
「「「「「ギャアアアアア!!」」」」」
隊士達の悲鳴が屯所中に響き渡り、部屋の明かりがついてみれば、そこに一人立っていたのは焼きそばにマヨネーズをてんこ盛りに乗せた土方の姿があった。
「副長、なんて事するんですか! 大切なオチを!」
(土)「知るか、マヨネーズが切れたんだよ。買っとけって言っただろ。焼きそばが台無しだろうが」
「もう充分かかってるじゃねーか! なんだよ、それ! 最早焼きそばじゃねーよ、黄色いヤツだよ!」
「アレ、局長?」
その声に他の隊士が目をやると、近藤が泡を吹きながら白目をむいて気を失ってしまっていたのだ。
「局長ォォォォォォォォォ!!」
「大変だ、局長が…!」
「マヨネーズで気絶したぞ、最悪だァァァァ!」
自分のマヨネーズのことなど誰も気にかけちゃくれない…そう悟った土方は一人、静かに部屋を出ていく。
(土)「くらだねェ、どいつもコイツも怪談なんぞにハマりやがって」
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そしてマヨネーズの量に不服さを感じながらも焼きそばをたいらげた土方はその後、行灯の明かりだけが照らす自室にて、静かにタバコに火をつけた。
(土)「幽霊なんぞいてたまるかってんだよ」
煙をくゆらせる中、部屋にプーン…という音が響き渡る。
その音の正体……蚊がとんでいることに気が付いた土方は、自身の首元にとまった瞬間、ペチッ、とそいつを叩き潰してしまう。
(土)「んだ? 最近やたら蚊が多いな…」
とその直後。
「死ね…死ね……死ね、土方……お前頼むから死んでくれよ…………」
カツン、カツン…という音と共に聞こえてきた、自分を呪う誰かの声。
その声に、音に、土方は咥えていたタバコを思わず落としてしまった。
(土)「ま、まさか本当に…」
意を決した土方が襖を開けてみれば。
(土)「………!」
……火のついた蝋燭の冠に白装束を着た男が庭に立っており、その男は咄嗟に後ろ手で何かを隠した。
(土)「何してんだ? てめー、こんな時間に…」
その男は、土方もよく見慣れた男…一番隊隊長、沖田総悟だ。
(沖)「ジョ、ジョギング…」
(土)「ウソつくんじゃねェ! そんな恰好で走ったら頭火だるまにならァ! 儀式だろ…俺を抹殺する儀式を開いていただろ!」
土方の予想通り、庭にある木には藁人形に突き刺さった土方の写真、咄嗟に後ろに隠したその手には、金槌と釘が握られている。
(沖)「はぁ…本当に自意識過剰な人だ。そんなんじゃノイローゼになりますぜィ」
(土)「何を…!」
言いかけた時、突如土方が言葉を詰まらせた。
(土)「………!」
……彼の視界の端にうつったのだ。
屯所の屋根から、血色の悪い長い髪の女がこちらを見ていた事に。
(沖)「どうしたんでィ、土方さん」
だが土方が視線をそちらにむけた時には、視界にうつったハズのその女の姿はなくなっており、見えるのは屋根の瓦のみ。
(土)「総悟、今あそこに何か見えなかったか」
(沖)「いいえ、何も…」
(土)「確かに今……」
「ギャァァァァァァァァァァァァ!!」
(土&沖)「「………!」」
今度は屯所内に響き渡った叫び声に、土方も総悟も目を見開いた。
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