第四話
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(登)「コルァァァァァ、クソジジイ! 平賀出てこい、コノヤロー! てめーはどれだけ近所の皆さまに迷惑かけてんのかわかんねーのか!? 昼夜問わずガチャコンガチャコン。ガチャコン戦士か!? オメーは!」
「ウチの息子なんてなァ、騒音で気ィ散っちゃって受験落ちちゃったぞ! どーしてくれんだ!」
(登)「江戸一番のからくり師かなんだか知らねーがガラクタばっかり作りやがって。あたしらかぶき町町内会一同も我慢の限界だ!
…オイ野郎共、やっちまいな」
みんなが私達のいる後ろを振り向く。
そう、今日のお仕事は近所迷惑なからくり師の騒音を止めてほしい、という依頼。
現にお登勢さん中心に町内会の人たちが叫んでいる間もガチャガチャと物音がやまなかった。
私達は前へ進み出る。
屋根に『源外庵』とたてかけられたその家はシャッターが閉められていた。
持ってきたスピーカーとラジカセを地面に置き、新八君がマイクを握る。
ああ、本当にこんな作戦でいいのだろうか…。
(新)「一番、かぶき町から来ました、志村新八です。よろしくお願いします!」
周りが突然の出来事に騒ぎだす。
新八君がマイクを握ると同時に、私と銀さんは耳を塞ぐ。
再生ボタンを押すと、スピーカーから爆音が流れ出す。そして…
(新)《ちょめちょめーーーーー!!! ちょめちょめーーーーー!!!》
(登)「のォォォォォ!! ちょちょちょ、ストップストップストップ! オイ、止めろ、コラァ! あたしゃ騒音止めてくれ、って言ったんだよ! なんだコレ! 増してるじゃねーか! 二つの騒音がハーモニー奏でてるじゃねーか!」
(あ)「ですよね…」
(銀)「いじめっこ黙らせるには同じようにいじめるのが一番だ。殴られた事のねェ奴は人の痛みなんてわかりゃしねーんだよ!」
(登)「分かってねェのはてめーだ! こっちは鼓膜破れそうなんだよ!!」
(銀)「何言ってんだバーさん! 一番イタイのは新八だ! 公衆の面前で音痴晒してんだから!」
(あ)「アレ…? でも新八君スゴイ清々しい顔してません?」
(登)「なんか気持よさそーだけど!?」
(神)「新八、次歌わせてヨ! 北島五郎の新曲手に入れたネ、 …ねェ、ちょっと! 聞いてんのか音痴!」
すると新八君と神楽ちゃんがマイクの取り合いを始めた。
(銀)「あーあ、何やってんだアイツら。ったくしょーがねーな…。オイ、次歌うの俺だぞ!」
(登)「オメーら一体何しに来たんだ!? もういい。てめーらの歌聞く位ならあたしが歌う! 貸せ!」
銀さんとお登勢さんがマイクの取り合いに加わる。
(銀)「てめーの歌なんて聞きたくねーんだよ! 腐れババア! 黙ってろ!」
(登)「なんだとォォォォォ!? じゃあデュエットでどうだ、コノヤロー!」
(あ)「あの、私は…」
(銀)「オメーは逆効果だ! 癒しの効果でイジメにも何にもならねェ!」
(あ)「いや、とりあえず聞く耳だけでも持ってもらおうかと…」
(銀)「…あ、成程な。音莉の歌を聞かねェ奴なんかいねーし。てかいたらマジブッ殺す!」
(あ)「え、あの…そこまでですか……」
というワケで一応持ってきたCDをデッキにセットする。
再生ボタンを押すと、スピーカーから大音量の音楽が流れ始めた。
(あ)《耳を惹く声 人目を惹くスタイル 息を呑むサウンドに心躍らす
スピーカーから真似た音が 今日を奪ってった
目的はない 目標もない 出口すらない 厳密にはあるけれど
狂騒する声も音も 違う世界だ
抱えた自由を 持て余すくせ妬んで
明日さえも見えなくて 見ようとしないで
このまま on my way on my way その度に時は息絶えてった
全てが夢の中ならいいのに
平凡な現状だって嘆いてた
無限のリセットをリピートして 甘えている
盲目の先入観を 背徳にした
宣告して 弱い弱いボクに》
間奏に入り、私は叫ぶ。
(あ)「お願いなのでその近所迷惑な騒音やめてくれませんか!?」
すると、シャッターが開いて誰か…誰か? …じゃなくてロボットが出てきた。
(銀)「…えっ? コレが平賀さん?」
ロボットは私達に近づいてくると、銀さんの頭を掴み、持ち上げる。
(銀)「あたたたた! 頭とれるって! 頭とれるって、平賀さん!」
それを見てお登勢さん以外の町内会の人達は一斉に逃げだす。
(?)「たわけ! 平賀は俺だ!」
奥から人が出てきた。
(平)「カラオケ大会だかなんだか知らねーが人の家の前でギャーギャー騒ぎやがって! 少しは近所の迷惑を考えんか!!」
それを聞いて私の中で何かが切れた。
(登)「そりゃてめーだ、クソジジ…」
私はお登勢さんの言葉を遮り、その平賀とかいうジジイの胸ぐらを掴む。
(あ)「その言葉…そっくりそのままてめーに返してやる。この腐れクソジジイ!」
(神)「銀ちゃん、音莉が壊れたアル…」
(銀)「ありゃ完璧スイッチ入ったな…。音莉みたいな娘を怒らせるとおっかねーよ、こりゃあ。あたたた! だから頭とれちゃうって!」
(平)「いや、嬢ちゃんの歌は…」
(あ)「騒ぐだ? こっちはアンタにちょっとでも聞く耳持ってもらおうと一生懸命呼びかけてるのにそれを騒ぐだ!? てめーふざけんのは顔だけにしやがれ! だいたいアンタの奏でる騒音の方がよっぽどウゼーし? おかげで近所の皆様はガチャコンノイローゼになってんだよ!」
(平)「が、ガチャコンなんて騒音奏でた覚えはねェ! ガチャコンウィーンガッキシャンだ!」
(あ)「んなのどうでもええわ! てめーシバくぞ! このドブ臭のする腐った豆腐のクソジジイが!」
(銀)「オーイ音莉、落ち着け! とりあえず落ち着け! おわァァァァァ!!」
ロボットに掴まれる銀さんを、新八君と神楽ちゃんが一生懸命助けようとする。
私は銀さんに言われて仕方がなく手を放した。
(登)「源外…アンタも良い歳してんだからいい加減静かに生きなよ…。あんなワケのわからんモンばっか作って、からくりに老後の面倒でも見てもらうつもりかい?」
(平)「うっせェ、ババア! 何度来ようと俺は工場をたたまねェ! オイ三郎、かまうこったねェ。力づくで追い出せ!」
(三)「御意」
すると銀さんの頭を掴んでいたロボットは銀さんを振り上げ、そのままクソジジイの方に投げ飛ばす。
(平)「ちょ、ちょちょ、うわァァァァ!」
ドカァァァァァァァァン!!
「ウチの息子なんてなァ、騒音で気ィ散っちゃって受験落ちちゃったぞ! どーしてくれんだ!」
(登)「江戸一番のからくり師かなんだか知らねーがガラクタばっかり作りやがって。あたしらかぶき町町内会一同も我慢の限界だ!
…オイ野郎共、やっちまいな」
みんなが私達のいる後ろを振り向く。
そう、今日のお仕事は近所迷惑なからくり師の騒音を止めてほしい、という依頼。
現にお登勢さん中心に町内会の人たちが叫んでいる間もガチャガチャと物音がやまなかった。
私達は前へ進み出る。
屋根に『源外庵』とたてかけられたその家はシャッターが閉められていた。
持ってきたスピーカーとラジカセを地面に置き、新八君がマイクを握る。
ああ、本当にこんな作戦でいいのだろうか…。
(新)「一番、かぶき町から来ました、志村新八です。よろしくお願いします!」
周りが突然の出来事に騒ぎだす。
新八君がマイクを握ると同時に、私と銀さんは耳を塞ぐ。
再生ボタンを押すと、スピーカーから爆音が流れ出す。そして…
(新)《ちょめちょめーーーーー!!! ちょめちょめーーーーー!!!》
(登)「のォォォォォ!! ちょちょちょ、ストップストップストップ! オイ、止めろ、コラァ! あたしゃ騒音止めてくれ、って言ったんだよ! なんだコレ! 増してるじゃねーか! 二つの騒音がハーモニー奏でてるじゃねーか!」
(あ)「ですよね…」
(銀)「いじめっこ黙らせるには同じようにいじめるのが一番だ。殴られた事のねェ奴は人の痛みなんてわかりゃしねーんだよ!」
(登)「分かってねェのはてめーだ! こっちは鼓膜破れそうなんだよ!!」
(銀)「何言ってんだバーさん! 一番イタイのは新八だ! 公衆の面前で音痴晒してんだから!」
(あ)「アレ…? でも新八君スゴイ清々しい顔してません?」
(登)「なんか気持よさそーだけど!?」
(神)「新八、次歌わせてヨ! 北島五郎の新曲手に入れたネ、 …ねェ、ちょっと! 聞いてんのか音痴!」
すると新八君と神楽ちゃんがマイクの取り合いを始めた。
(銀)「あーあ、何やってんだアイツら。ったくしょーがねーな…。オイ、次歌うの俺だぞ!」
(登)「オメーら一体何しに来たんだ!? もういい。てめーらの歌聞く位ならあたしが歌う! 貸せ!」
銀さんとお登勢さんがマイクの取り合いに加わる。
(銀)「てめーの歌なんて聞きたくねーんだよ! 腐れババア! 黙ってろ!」
(登)「なんだとォォォォォ!? じゃあデュエットでどうだ、コノヤロー!」
(あ)「あの、私は…」
(銀)「オメーは逆効果だ! 癒しの効果でイジメにも何にもならねェ!」
(あ)「いや、とりあえず聞く耳だけでも持ってもらおうかと…」
(銀)「…あ、成程な。音莉の歌を聞かねェ奴なんかいねーし。てかいたらマジブッ殺す!」
(あ)「え、あの…そこまでですか……」
というワケで一応持ってきたCDをデッキにセットする。
再生ボタンを押すと、スピーカーから大音量の音楽が流れ始めた。
(あ)《耳を惹く声 人目を惹くスタイル 息を呑むサウンドに心躍らす
スピーカーから真似た音が 今日を奪ってった
目的はない 目標もない 出口すらない 厳密にはあるけれど
狂騒する声も音も 違う世界だ
抱えた自由を 持て余すくせ妬んで
明日さえも見えなくて 見ようとしないで
このまま on my way on my way その度に時は息絶えてった
全てが夢の中ならいいのに
平凡な現状だって嘆いてた
無限のリセットをリピートして 甘えている
盲目の先入観を 背徳にした
宣告して 弱い弱いボクに》
間奏に入り、私は叫ぶ。
(あ)「お願いなのでその近所迷惑な騒音やめてくれませんか!?」
すると、シャッターが開いて誰か…誰か? …じゃなくてロボットが出てきた。
(銀)「…えっ? コレが平賀さん?」
ロボットは私達に近づいてくると、銀さんの頭を掴み、持ち上げる。
(銀)「あたたたた! 頭とれるって! 頭とれるって、平賀さん!」
それを見てお登勢さん以外の町内会の人達は一斉に逃げだす。
(?)「たわけ! 平賀は俺だ!」
奥から人が出てきた。
(平)「カラオケ大会だかなんだか知らねーが人の家の前でギャーギャー騒ぎやがって! 少しは近所の迷惑を考えんか!!」
それを聞いて私の中で何かが切れた。
(登)「そりゃてめーだ、クソジジ…」
私はお登勢さんの言葉を遮り、その平賀とかいうジジイの胸ぐらを掴む。
(あ)「その言葉…そっくりそのままてめーに返してやる。この腐れクソジジイ!」
(神)「銀ちゃん、音莉が壊れたアル…」
(銀)「ありゃ完璧スイッチ入ったな…。音莉みたいな娘を怒らせるとおっかねーよ、こりゃあ。あたたた! だから頭とれちゃうって!」
(平)「いや、嬢ちゃんの歌は…」
(あ)「騒ぐだ? こっちはアンタにちょっとでも聞く耳持ってもらおうと一生懸命呼びかけてるのにそれを騒ぐだ!? てめーふざけんのは顔だけにしやがれ! だいたいアンタの奏でる騒音の方がよっぽどウゼーし? おかげで近所の皆様はガチャコンノイローゼになってんだよ!」
(平)「が、ガチャコンなんて騒音奏でた覚えはねェ! ガチャコンウィーンガッキシャンだ!」
(あ)「んなのどうでもええわ! てめーシバくぞ! このドブ臭のする腐った豆腐のクソジジイが!」
(銀)「オーイ音莉、落ち着け! とりあえず落ち着け! おわァァァァァ!!」
ロボットに掴まれる銀さんを、新八君と神楽ちゃんが一生懸命助けようとする。
私は銀さんに言われて仕方がなく手を放した。
(登)「源外…アンタも良い歳してんだからいい加減静かに生きなよ…。あんなワケのわからんモンばっか作って、からくりに老後の面倒でも見てもらうつもりかい?」
(平)「うっせェ、ババア! 何度来ようと俺は工場をたたまねェ! オイ三郎、かまうこったねェ。力づくで追い出せ!」
(三)「御意」
すると銀さんの頭を掴んでいたロボットは銀さんを振り上げ、そのままクソジジイの方に投げ飛ばす。
(平)「ちょ、ちょちょ、うわァァァァ!」
ドカァァァァァァァァン!!
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