第三話
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本日、青空が広がるお散歩日和。
つい先ほどまでは定春を連れて穏やかに散歩をしていたのだが……。
(銀)「ぬォォォォォォォォォォォ!」
雄たけびをあげながら歯を食いしばり、定春のリードを思いっきり ひこうとするが、当の定春はそれに抵抗して一向に動く気配がない。
定春が急に足を止めてしまったと思えば、かれこれ数分間、この状態のままだ。
要因は分かっている。
定春が用を足したくなってしまったみたいだけど、流石に人通りの多いこの場所ではマズイと判断した銀さんが、一生懸命止めているところだ。
(銀)「オメー、ダメだって、こんなと所で用を足したら! お前の排泄物はわんぱく坊主の夢よりデカイんだからな! チクショー…だから散歩なんか嫌だったんだよ!『面倒は必ず私が見るアル~』とか言ってたくせによォ…最終的にはぜってーお母さんが世話する事になってんだ! アレ? 俺、お母さん?」
(あ)「性別変わっちゃってます、銀さん…」
とその時…
(桂)「フン、ペットの躾 も出来んとは…情けない」
聞こえてきた声に顔を上げると、いつの間にか私達の目の前に桂さんが立っていた。
しかし立っていたのは桂さんだけではなかった。
(桂)「動物一匹自由に出来んようで天下国家をどうして動かせようか。貴様、それでも侍か?」
……仁王立ちの桂さんの隣には、大きなペンギンさんのような、白い謎の生物が何事もないように佇んでいて、その妙な姿に私も銀さんも目を丸くする。
(銀)「ヅラ…なんだそれ、気持ち悪っ!」
(桂)「気持ち悪くない、エリザベスだ」
(銀)「単体で見るとそーでもないが、お前とセットで見ると気持ちワリーよ! っていうかお前が気持ち悪い」
(あ)「あ、あの…その人? 動物? 一体どうしたんですか?」
(桂)「坂本のバカがこの前勝手に俺の所へ置いて行ったんだ。大方、どこぞの星で拾ってきたんだろう。相変わらず宇宙航海なんぞに現 をぬかしているからな」
(あ)「坂本さん…? ってあの、万事屋とポジショニングが似ている挙句、主人公が銀さんの声と似ているという噂の殺し屋アニメ……」
(銀)「太郎のデイズじゃないからね? 音莉ちゃん。坂本っつう、昔一緒にドンパチやってた奴がいてよ。今は宇宙で商売やってるとかなんとか」
なんて銀さんが説明してくれている間にも、定春とエリザベスの間に謎の火花が散り始めた。
(あ)「あの、定春とエリザベスの間に火花散ってますけど…。っていうか行く人行く人が不思議そうにこっち見てくるんですけど!」
なんでしょう、動物同士の何かがあるんでしょうか…。
(銀)「お前、地球外生物は嫌いじゃなかったのか?」
(桂)「こんな思想も何もないものをどう嫌いになれというのだ。それに……結構可愛いだろ?」
(銀)「なっ…!」
普段はクールな表情の桂さんらしからぬこの言葉に、銀さんは思わず固まってしまった。
(あ)「え、銀さん!? ちょっと、しっかりしてください!」
(桂)「よーし行くぞ、エリザベス。今日は河川敷まで行こうか」
銀さんが硬直している間にも、上機嫌のまま、桂さんはエリザベス…? と一緒に背を向けて歩き出してしまった。
(銀)「ヅラ、お前一体…」
…私自身桂さんのことを深く知っているワケではないが、銀さんのこの驚き方を見ている限り、相当意外な事が起こっているのだろう。
とそんな私の考えを遮るように、どこからかプーン…と嫌な臭いが漂ってきた。
嫌な予感と共に、振り返ってみれば…
(あ)「あ……」
……嫌な予感は的中。
このやり取りの最中、定春が催してしまったようだ。
(銀)「はっ、お前何やってんだよ! うわ、デカッ! ほんで臭っ! だからダメだって言ったじゃん!」
(定)「ふぅ~…わん!」
(銀)「はぁ…無念」
スッキリとした表情の定春とは反対に、銀さんはその場にがっくりとうなだれた。
つい先ほどまでは定春を連れて穏やかに散歩をしていたのだが……。
(銀)「ぬォォォォォォォォォォォ!」
雄たけびをあげながら歯を食いしばり、定春のリードを思いっきり ひこうとするが、当の定春はそれに抵抗して一向に動く気配がない。
定春が急に足を止めてしまったと思えば、かれこれ数分間、この状態のままだ。
要因は分かっている。
定春が用を足したくなってしまったみたいだけど、流石に人通りの多いこの場所ではマズイと判断した銀さんが、一生懸命止めているところだ。
(銀)「オメー、ダメだって、こんなと所で用を足したら! お前の排泄物はわんぱく坊主の夢よりデカイんだからな! チクショー…だから散歩なんか嫌だったんだよ!『面倒は必ず私が見るアル~』とか言ってたくせによォ…最終的にはぜってーお母さんが世話する事になってんだ! アレ? 俺、お母さん?」
(あ)「性別変わっちゃってます、銀さん…」
とその時…
(桂)「フン、ペットの
聞こえてきた声に顔を上げると、いつの間にか私達の目の前に桂さんが立っていた。
しかし立っていたのは桂さんだけではなかった。
(桂)「動物一匹自由に出来んようで天下国家をどうして動かせようか。貴様、それでも侍か?」
……仁王立ちの桂さんの隣には、大きなペンギンさんのような、白い謎の生物が何事もないように佇んでいて、その妙な姿に私も銀さんも目を丸くする。
(銀)「ヅラ…なんだそれ、気持ち悪っ!」
(桂)「気持ち悪くない、エリザベスだ」
(銀)「単体で見るとそーでもないが、お前とセットで見ると気持ちワリーよ! っていうかお前が気持ち悪い」
(あ)「あ、あの…その人? 動物? 一体どうしたんですか?」
(桂)「坂本のバカがこの前勝手に俺の所へ置いて行ったんだ。大方、どこぞの星で拾ってきたんだろう。相変わらず宇宙航海なんぞに
(あ)「坂本さん…? ってあの、万事屋とポジショニングが似ている挙句、主人公が銀さんの声と似ているという噂の殺し屋アニメ……」
(銀)「太郎のデイズじゃないからね? 音莉ちゃん。坂本っつう、昔一緒にドンパチやってた奴がいてよ。今は宇宙で商売やってるとかなんとか」
なんて銀さんが説明してくれている間にも、定春とエリザベスの間に謎の火花が散り始めた。
(あ)「あの、定春とエリザベスの間に火花散ってますけど…。っていうか行く人行く人が不思議そうにこっち見てくるんですけど!」
なんでしょう、動物同士の何かがあるんでしょうか…。
(銀)「お前、地球外生物は嫌いじゃなかったのか?」
(桂)「こんな思想も何もないものをどう嫌いになれというのだ。それに……結構可愛いだろ?」
(銀)「なっ…!」
普段はクールな表情の桂さんらしからぬこの言葉に、銀さんは思わず固まってしまった。
(あ)「え、銀さん!? ちょっと、しっかりしてください!」
(桂)「よーし行くぞ、エリザベス。今日は河川敷まで行こうか」
銀さんが硬直している間にも、上機嫌のまま、桂さんはエリザベス…? と一緒に背を向けて歩き出してしまった。
(銀)「ヅラ、お前一体…」
…私自身桂さんのことを深く知っているワケではないが、銀さんのこの驚き方を見ている限り、相当意外な事が起こっているのだろう。
とそんな私の考えを遮るように、どこからかプーン…と嫌な臭いが漂ってきた。
嫌な予感と共に、振り返ってみれば…
(あ)「あ……」
……嫌な予感は的中。
このやり取りの最中、定春が催してしまったようだ。
(銀)「はっ、お前何やってんだよ! うわ、デカッ! ほんで臭っ! だからダメだって言ったじゃん!」
(定)「ふぅ~…わん!」
(銀)「はぁ…無念」
スッキリとした表情の定春とは反対に、銀さんはその場にがっくりとうなだれた。
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