第三話
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(銀)「ぬォォォォォ!」
銀さんが定春にくくりつけた縄を思いっきり引っ張る。
だが定春はそれに抵抗して動こうとしない。
そう…私と銀さんは定春の散歩に来ていたのだった。
(銀)「オメー、ダメだって、こんなと所で用を足したら! お前の排泄物はわんぱく坊主の夢よりデカイんだからな! チクショー…だから散歩なんか嫌だったんだよ!『面倒は必ず私が見るアル~』とか言ってたくせによォ…最終的にはぜってーお母さんが世話する事になってんだ! アレ? 俺、お母さん?」
(あ)「性別変わってます、銀さん…」
とその時…
(桂)「フン、ペットの躾(しつけ)も出来んとは…情けない」
その声に顔を上げると、桂さんと…白い大きなペンギンのような謎の生物がいた。
(桂)「動物一匹自由に出来んようで天下国家をどうして動かせようか。貴様、それでも侍か?」
(銀)「ヅラ…なんだそれ。気持ち悪っ!」
その謎の生物を指差して銀さんは言った。
(桂)「気持ち悪くない、エリザベスだ」
あれ? 「ヅラじゃない、桂だ」って言うツッコミ、今日はないんだね。
(銀)「単体で見るとそーでもないが、お前とセットで見ると気持ちワリーよ! っていうかお前が気持ちワリー」
(あ)「その生き物、一体どうしたんですか?」
(桂)「坂本のバカがこの前勝手に俺の所へ置いて行ったんだ。大方、どこぞの星で拾ってきたんだろう。相変わらず宇宙航海なんぞに現(うつつ)をぬかしているからな」
桂さんが話している間に、定春とエリザベスが睨みあいを始めた。というか坂本さんって誰だろう…?
(あ)「あの、定春とエリザベスの間に火花散ってますけど…。っていうか行く人行く人が不思議そうにこっち見てくるんですけど!」
(銀)「お前、地球外生物は嫌いじゃなかったのか?」
(桂)「こんな思想も何もないものをどう嫌いになれというのだ。それに…結構可愛いだろ?」
(銀)「なぁっ…!」
銀さんの動きが固まる。
(あ)「え、銀さん!? ちょっと、しっかりしてください!」
恐らく桂さんが「可愛い」なんて意外な事を言ったからだろう。
(桂)「よーし行くぞ、エリザベス。今日は河川敷まで行こうか」
そう言いながら桂さんはエリザベスを連れて去って行った。
(銀)「ヅラ、お前一体…」
すると、いやーな…臭い匂いが漂ってきた。
(あ)「あっ、銀さん…」
定春が糞をしてしまったのだ。
(銀)「はっ! お前何やってんだよ! うわ、デカッ! ほんで臭っ!」
(定)「くぅぅ~…」
(銀)「だからダメだって言ったじゃん!」
(定)「ふぅ~…わん!」
(銀)「はぁ…無念」
銀さんはその場にがっくりうなだれた。
銀さんが定春にくくりつけた縄を思いっきり引っ張る。
だが定春はそれに抵抗して動こうとしない。
そう…私と銀さんは定春の散歩に来ていたのだった。
(銀)「オメー、ダメだって、こんなと所で用を足したら! お前の排泄物はわんぱく坊主の夢よりデカイんだからな! チクショー…だから散歩なんか嫌だったんだよ!『面倒は必ず私が見るアル~』とか言ってたくせによォ…最終的にはぜってーお母さんが世話する事になってんだ! アレ? 俺、お母さん?」
(あ)「性別変わってます、銀さん…」
とその時…
(桂)「フン、ペットの躾(しつけ)も出来んとは…情けない」
その声に顔を上げると、桂さんと…白い大きなペンギンのような謎の生物がいた。
(桂)「動物一匹自由に出来んようで天下国家をどうして動かせようか。貴様、それでも侍か?」
(銀)「ヅラ…なんだそれ。気持ち悪っ!」
その謎の生物を指差して銀さんは言った。
(桂)「気持ち悪くない、エリザベスだ」
あれ? 「ヅラじゃない、桂だ」って言うツッコミ、今日はないんだね。
(銀)「単体で見るとそーでもないが、お前とセットで見ると気持ちワリーよ! っていうかお前が気持ちワリー」
(あ)「その生き物、一体どうしたんですか?」
(桂)「坂本のバカがこの前勝手に俺の所へ置いて行ったんだ。大方、どこぞの星で拾ってきたんだろう。相変わらず宇宙航海なんぞに現(うつつ)をぬかしているからな」
桂さんが話している間に、定春とエリザベスが睨みあいを始めた。というか坂本さんって誰だろう…?
(あ)「あの、定春とエリザベスの間に火花散ってますけど…。っていうか行く人行く人が不思議そうにこっち見てくるんですけど!」
(銀)「お前、地球外生物は嫌いじゃなかったのか?」
(桂)「こんな思想も何もないものをどう嫌いになれというのだ。それに…結構可愛いだろ?」
(銀)「なぁっ…!」
銀さんの動きが固まる。
(あ)「え、銀さん!? ちょっと、しっかりしてください!」
恐らく桂さんが「可愛い」なんて意外な事を言ったからだろう。
(桂)「よーし行くぞ、エリザベス。今日は河川敷まで行こうか」
そう言いながら桂さんはエリザベスを連れて去って行った。
(銀)「ヅラ、お前一体…」
すると、いやーな…臭い匂いが漂ってきた。
(あ)「あっ、銀さん…」
定春が糞をしてしまったのだ。
(銀)「はっ! お前何やってんだよ! うわ、デカッ! ほんで臭っ!」
(定)「くぅぅ~…」
(銀)「だからダメだって言ったじゃん!」
(定)「ふぅ~…わん!」
(銀)「はぁ…無念」
銀さんはその場にがっくりうなだれた。
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