第三十七話
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(銀)「あむ…モグモグ……。相変わらずシケた店だな、親父」
(主)「相変わらずシケたツラしてるね、旦那。へへ」
(あ)「はむ……。相変わらずここのお団子は美味しいですね」
(主)「相変わらず嬢ちゃんは別嬪さんじゃのう」
今日は私と銀さんと二人で、行きつけの団子屋である魂平糖(こんぺいとう)に来ていた。
(銀)「今時の甘味処はパフェだのケーキだの華やかなもんだぜ。団子だけってアンタ…うまいけどよォ」
(主)「俺は団子屋だよ。コレしか能がないんだっつーの」
するとご主人がイスの上に置いてある銀さんの木刀の方を見る。
(主)「アンタもまだこんなモン腰にさしてるのかい? 今時侍って…」
(銀)「おしゃぶりみたいなモンだよ。腰になんかさしてねェと落ちつかねーんだよ。アナログ派にはキツイ時代だなァ。世の中の主流はデジタルだよ、デジタル。テレビだってあと四、五年で地デジに変わって、しかもそれ、今迄のテレビじゃ見られないんだよ?」
(主)「え? マジ?」
(銀)「気をつけろ。今のテレビで地デジを見るには特別なチューナーが必要だ」
(主)「知らなかった。カラー放送が白黒テレビで見られるように地デジもそうかと…」
(あ)「ていうかここのテレビ、白黒なんですね…」
(銀)「そんなこんなでアナログ派はなにかと難しいんだよ」
するとどこからかキャーキャーと声が聞こえてくる。
そちらを見てみると、ちょうどここから斜め前にある店に行列ができていた。
(あ)「何ですか? アレ…」
(主)「最近出来た餡泥牝堕(アンドロメダ)とかいう甘味処でね。あらゆる星の甘味を味わえるってあーっと言う間にあの人気。わずかにいたウチの客もぜーんぶ吸い取られちまった。へへ」
(銀)「やっぱ看板娘とかいねーとダメじゃねーのか?」
(主)「看板娘ならいるよ」
(娘)「ふんふん~♪」
その娘さんはお店の拭き掃除を行っていた。
(銀)「看板娘じゃねーよ、アレは。岩盤娘の間違いだろ」
(あ)「ちょっと、失礼ですよ! 銀さん!」
(主)「そうじゃぞ。女は見た目じゃないよ、旦那。見ろ、あのケツのデカさ。丈夫な子、産むよ」
(銀)「単性生殖でか?」
(主)「いやいや。進化の基本は有性生殖でさ。遺伝子と遺伝子を混ぜ合わせて…」
(銀)「混ぜねーよ! 混ぜるな危険って書いてあるだろーよ! 説明書よく読んで!」
すると娘さんがお団子を持ってこちらにやってくる。
(娘)「銀さーん。はい、コレどうぞ。私からのサービス」
(銀)「親父、俺そろそろ帰るわ」
銀さんが立ちあがって去ろうとすると、その腕をご主人が掴む。
(主)「待て、跡取り」
(銀)「いやいやいや! 俺にはカワイイカワイイ音莉がいるんで間に合ってます! 大体看板娘ってのはな、音莉みたいにカワイくて音莉みたいに笑顔も死ぬ程カワイイ奴じゃねーとダメなんだって!」
(あ)「ちょっ、そんなカワイイとか連呼しないでください!///」
(娘)「またまたー。銀さん、照れちゃって」
(銀)「照れてねーよ! 本当の事だよ! ホラ、よく見比べてみろよ!」
と、銀さんが私を娘さんの横に立たせる。
(銀)「ホラ、ちょっと笑ってみろ」
(あ)「は、はい! えっと…(ニコッ」
(娘)「………(ニヤァ」
(銀)「ホラ見てみろ! この岩盤娘、口裂け女みたいじゃねーか! それに比べて音莉のこの極上スマイル! コレで寄ってこない客はいねーよ!」
(主)「まァ言われてみれば確かに…」
(娘)「口裂け女だなんて…照れなくていいのよ。正直にカワイイって言えばいいじゃない」
(銀)「だから違げーって言ってんだろ!」
銀さんってなんだかんだでモテるんだよね…。
(主)「相変わらずシケたツラしてるね、旦那。へへ」
(あ)「はむ……。相変わらずここのお団子は美味しいですね」
(主)「相変わらず嬢ちゃんは別嬪さんじゃのう」
今日は私と銀さんと二人で、行きつけの団子屋である魂平糖(こんぺいとう)に来ていた。
(銀)「今時の甘味処はパフェだのケーキだの華やかなもんだぜ。団子だけってアンタ…うまいけどよォ」
(主)「俺は団子屋だよ。コレしか能がないんだっつーの」
するとご主人がイスの上に置いてある銀さんの木刀の方を見る。
(主)「アンタもまだこんなモン腰にさしてるのかい? 今時侍って…」
(銀)「おしゃぶりみたいなモンだよ。腰になんかさしてねェと落ちつかねーんだよ。アナログ派にはキツイ時代だなァ。世の中の主流はデジタルだよ、デジタル。テレビだってあと四、五年で地デジに変わって、しかもそれ、今迄のテレビじゃ見られないんだよ?」
(主)「え? マジ?」
(銀)「気をつけろ。今のテレビで地デジを見るには特別なチューナーが必要だ」
(主)「知らなかった。カラー放送が白黒テレビで見られるように地デジもそうかと…」
(あ)「ていうかここのテレビ、白黒なんですね…」
(銀)「そんなこんなでアナログ派はなにかと難しいんだよ」
するとどこからかキャーキャーと声が聞こえてくる。
そちらを見てみると、ちょうどここから斜め前にある店に行列ができていた。
(あ)「何ですか? アレ…」
(主)「最近出来た餡泥牝堕(アンドロメダ)とかいう甘味処でね。あらゆる星の甘味を味わえるってあーっと言う間にあの人気。わずかにいたウチの客もぜーんぶ吸い取られちまった。へへ」
(銀)「やっぱ看板娘とかいねーとダメじゃねーのか?」
(主)「看板娘ならいるよ」
(娘)「ふんふん~♪」
その娘さんはお店の拭き掃除を行っていた。
(銀)「看板娘じゃねーよ、アレは。岩盤娘の間違いだろ」
(あ)「ちょっと、失礼ですよ! 銀さん!」
(主)「そうじゃぞ。女は見た目じゃないよ、旦那。見ろ、あのケツのデカさ。丈夫な子、産むよ」
(銀)「単性生殖でか?」
(主)「いやいや。進化の基本は有性生殖でさ。遺伝子と遺伝子を混ぜ合わせて…」
(銀)「混ぜねーよ! 混ぜるな危険って書いてあるだろーよ! 説明書よく読んで!」
すると娘さんがお団子を持ってこちらにやってくる。
(娘)「銀さーん。はい、コレどうぞ。私からのサービス」
(銀)「親父、俺そろそろ帰るわ」
銀さんが立ちあがって去ろうとすると、その腕をご主人が掴む。
(主)「待て、跡取り」
(銀)「いやいやいや! 俺にはカワイイカワイイ音莉がいるんで間に合ってます! 大体看板娘ってのはな、音莉みたいにカワイくて音莉みたいに笑顔も死ぬ程カワイイ奴じゃねーとダメなんだって!」
(あ)「ちょっ、そんなカワイイとか連呼しないでください!///」
(娘)「またまたー。銀さん、照れちゃって」
(銀)「照れてねーよ! 本当の事だよ! ホラ、よく見比べてみろよ!」
と、銀さんが私を娘さんの横に立たせる。
(銀)「ホラ、ちょっと笑ってみろ」
(あ)「は、はい! えっと…(ニコッ」
(娘)「………(ニヤァ」
(銀)「ホラ見てみろ! この岩盤娘、口裂け女みたいじゃねーか! それに比べて音莉のこの極上スマイル! コレで寄ってこない客はいねーよ!」
(主)「まァ言われてみれば確かに…」
(娘)「口裂け女だなんて…照れなくていいのよ。正直にカワイイって言えばいいじゃない」
(銀)「だから違げーって言ってんだろ!」
銀さんってなんだかんだでモテるんだよね…。
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