第三十六話※R-15表現アリ
NameChange
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
それは蒸し暑い夏のある日のことだった。
(神)「カブト狩りじゃァァァァァ!」
(銀&あ&新)「「「………」」」
虫カゴを提げ、片手に虫取り網を持った神楽ちゃんが気合い十分で言う。
だがこの暑さだ。みんなだらけており、新八君は新聞を読んで、銀さんはジャンプを顔の上に乗せて寝ている。私はあまりの暑さにうちわでずっと仰いでいた。
(神)「カブト狩りじゃァァァァァ!!」
(銀&あ&新)「「「………」」」
すると神楽ちゃんが銀さんの顔の上のジャンプをよけて耳元で叫ぶ。
(神)「カブト狩りじゃァァァァァ!!」
(銀)「うるせェェェェェ!」
銀さんが飛び起きる。
(銀)「何なんだよ、さっきからオメーはガーガーガーガー…」
(神)「私はこれからカブト狩りに行こうと思います! どうですか?」
(新)「『どうですか?』って行けばいいじゃ…」
(神)「行けばいいじゃなァァァァァァい!」
ドカッ!
神楽ちゃんが新八君の顔を思いっきり殴る。
(あ)「イキナリカブト狩りだなんて…何があったの?」
(神)「聞いてヨ! あたし、もう堪忍袋の尾が切れたネ。あたしのカワイイ定春28号(フンコロガシ)が憎いあんちきしょーにやられちまってよ」
神楽ちゃんが鼻水ダラダラで泣きながら語りだした。
(神)「そいでさ、曙Xまでやられちまってね、みんな持っていかれちゃったアル。…ねェ聞いてる?」
(銀)「あぁ、聞いてる聞いてる」
その銀さんはテレビのニュースを見ていた。丁度カブトムシの特集をしている。
(神)「それでね、私皆の敵を討とうと思ってネ。…ねェ聞いてる?」
(銀)「あぁ、聞いてる聞いてる」
神楽ちゃんが手についた鼻水を銀さんの肩にべっとりとつける。
(神)「それでね、でっかくて強いカブトムシ捕まえて、野郎のマゾ丸…あれ? サド丸…どっちだったっけ? ねェどっちだっけ…」
神楽ちゃんが銀さんの髪の毛に鼻水を塗っていく。
(銀)「あぁ、聞いてる聞いてる」
(神)「とにかく野郎のド腐れ丸をやっつけようと思うアル。でも私カブトムシの獲り方なんて知らないネ。だからカブトムシの捕り方教えてヨ!」
(銀)「カブトムシブーム再燃だってよ。時代は繰り返すねェ」
(新)「何かカブトムシ同士で相撲させる遊びが流行ってるらしいですよ」
(神)「ねェ、教えてヨ」
(銀)「あぁ、聞いてる聞いてる」
(神)「聞いてるじゃなくて、教えてヨ」
(銀)「あ? アレだよ、お前。曙はプロレスに転向した方がいいと俺は思う」
(神)「ロクに聞いてねェじゃねーかァァァァァァァ!!」
ドカッ!
神楽ちゃんが銀さんの顔面を殴る。
(あ)「えっと…なんだかよく解んないんだけど……」
もう少しちゃんと聞いてみると、近所の子供達がカブトムシ相撲をしていて、その中でも一番強い曙Xと定春28号(フンコロガシ)を戦わせようとしたらしい。その時、丁度沖田さんが現れたそうで、サド丸21号の強さにみんなやられてしまい、定春28号は還らぬ虫となってしまったらしい。さらに子供達のカブトムシも全部沖田さんが持ち去ってしまったという。
(あ)「それでカブト狩りを…」
にしてもなんで沖田さんはそんな事を…。
(あ)「って銀さん、鼻血!」
神楽ちゃんの顔面パンチの所為で血まみれの銀さんの元へ慌ててティッシュを持っていく。
(神)「とにかく一緒に来てよ! 私、どうしてもカブトムシが欲しいネ!」
(銀)「冗談じゃねーよ。いい歳こいて何でカブトムシ捕りなんてしなきゃなんねーんだ。そんな一銭にもならん事に興味はねェ。自由研究は一人でやりなさい。僕ら社会人は忙しいの。カブトムシなんて…」
『へェ、このカブトムシそんなに高いんですか? 車買えますよ、そんな値段』
テレビからそんな声が聞こえて、みんなでテレビをじっと見つめる。テレビには一人のキャスターと青いカブトムシを持った男性が映っていた。
『えぇ、まあ。僕にとっては車よりも大切なものっスから』
『このように大変高額なカブトムシも登場し、カブトムシブームは大人も巻き込んで大きなものとなっていく模様です』
(神)「カブト狩りじゃァァァァァ!」
(銀&あ&新)「「「………」」」
虫カゴを提げ、片手に虫取り網を持った神楽ちゃんが気合い十分で言う。
だがこの暑さだ。みんなだらけており、新八君は新聞を読んで、銀さんはジャンプを顔の上に乗せて寝ている。私はあまりの暑さにうちわでずっと仰いでいた。
(神)「カブト狩りじゃァァァァァ!!」
(銀&あ&新)「「「………」」」
すると神楽ちゃんが銀さんの顔の上のジャンプをよけて耳元で叫ぶ。
(神)「カブト狩りじゃァァァァァ!!」
(銀)「うるせェェェェェ!」
銀さんが飛び起きる。
(銀)「何なんだよ、さっきからオメーはガーガーガーガー…」
(神)「私はこれからカブト狩りに行こうと思います! どうですか?」
(新)「『どうですか?』って行けばいいじゃ…」
(神)「行けばいいじゃなァァァァァァい!」
ドカッ!
神楽ちゃんが新八君の顔を思いっきり殴る。
(あ)「イキナリカブト狩りだなんて…何があったの?」
(神)「聞いてヨ! あたし、もう堪忍袋の尾が切れたネ。あたしのカワイイ定春28号(フンコロガシ)が憎いあんちきしょーにやられちまってよ」
神楽ちゃんが鼻水ダラダラで泣きながら語りだした。
(神)「そいでさ、曙Xまでやられちまってね、みんな持っていかれちゃったアル。…ねェ聞いてる?」
(銀)「あぁ、聞いてる聞いてる」
その銀さんはテレビのニュースを見ていた。丁度カブトムシの特集をしている。
(神)「それでね、私皆の敵を討とうと思ってネ。…ねェ聞いてる?」
(銀)「あぁ、聞いてる聞いてる」
神楽ちゃんが手についた鼻水を銀さんの肩にべっとりとつける。
(神)「それでね、でっかくて強いカブトムシ捕まえて、野郎のマゾ丸…あれ? サド丸…どっちだったっけ? ねェどっちだっけ…」
神楽ちゃんが銀さんの髪の毛に鼻水を塗っていく。
(銀)「あぁ、聞いてる聞いてる」
(神)「とにかく野郎のド腐れ丸をやっつけようと思うアル。でも私カブトムシの獲り方なんて知らないネ。だからカブトムシの捕り方教えてヨ!」
(銀)「カブトムシブーム再燃だってよ。時代は繰り返すねェ」
(新)「何かカブトムシ同士で相撲させる遊びが流行ってるらしいですよ」
(神)「ねェ、教えてヨ」
(銀)「あぁ、聞いてる聞いてる」
(神)「聞いてるじゃなくて、教えてヨ」
(銀)「あ? アレだよ、お前。曙はプロレスに転向した方がいいと俺は思う」
(神)「ロクに聞いてねェじゃねーかァァァァァァァ!!」
ドカッ!
神楽ちゃんが銀さんの顔面を殴る。
(あ)「えっと…なんだかよく解んないんだけど……」
もう少しちゃんと聞いてみると、近所の子供達がカブトムシ相撲をしていて、その中でも一番強い曙Xと定春28号(フンコロガシ)を戦わせようとしたらしい。その時、丁度沖田さんが現れたそうで、サド丸21号の強さにみんなやられてしまい、定春28号は還らぬ虫となってしまったらしい。さらに子供達のカブトムシも全部沖田さんが持ち去ってしまったという。
(あ)「それでカブト狩りを…」
にしてもなんで沖田さんはそんな事を…。
(あ)「って銀さん、鼻血!」
神楽ちゃんの顔面パンチの所為で血まみれの銀さんの元へ慌ててティッシュを持っていく。
(神)「とにかく一緒に来てよ! 私、どうしてもカブトムシが欲しいネ!」
(銀)「冗談じゃねーよ。いい歳こいて何でカブトムシ捕りなんてしなきゃなんねーんだ。そんな一銭にもならん事に興味はねェ。自由研究は一人でやりなさい。僕ら社会人は忙しいの。カブトムシなんて…」
『へェ、このカブトムシそんなに高いんですか? 車買えますよ、そんな値段』
テレビからそんな声が聞こえて、みんなでテレビをじっと見つめる。テレビには一人のキャスターと青いカブトムシを持った男性が映っていた。
『えぇ、まあ。僕にとっては車よりも大切なものっスから』
『このように大変高額なカブトムシも登場し、カブトムシブームは大人も巻き込んで大きなものとなっていく模様です』
1/10ページ