第三十五話
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~no side~
月が綺麗な夜。
(服)「侍が犬だとすれば、忍は猫か。犬は主人につく。忠義、信義、仁義…主人のためならば命も省みない。奴等は美しく生きる事に喜びを抱(いだ)く。だがしかし、主を失えばたやすく道を見失う。
猫は違う。エサにさえありつければどんな主人にもすり寄っていく。俺達の生き方には美も醜もない。そこにあるのは、己の忍の技への執着のみ、己の技を絶対の美にまで昇華する事のみが………忍(おれたち)の至上の喜び。
そうして今日も猫は、夜を跳ねるのだ)」
………疾風の如く走り抜ける男が一人。
(服)「よし、時間ジャスト。完璧な仕事だな」
元御庭番衆、服部全蔵は時計を見てそう呟く。全蔵は少し前からピザ屋のアルバイトをしており、今はピザを客の家に運んでいる最中だった。
そして華麗に屋根から飛び降りたその時…
グサッ!
(服)「あああああああ! 痔がァァァァァァァァ!!」
全蔵はピザの箱を投げだし、その場にうずくまる。
(銀)「なんだよ、またかよ。なんだ? このバイクは。人を引き寄せるのか?」
(服)「ぎゃああああああ!! 痔がァァァァァァァァ!!」
そう、屋根から降りた瞬間、銀時のバイクの先端が尻に刺さったのだ。
(服)「またお前か! 何、お前は! 俺の肛門に恨みでもあるのか!?」
(銀)「違うよ。バイクがお前の肛門に吸い込まれるようにさぁ…」
(服)「人のケツを立体駐車場みたいに言うな! あ、ヤバイ。宅配の時間が…。こうしちゃいられねェ!」
全蔵はピザの箱を拾い上げると、再び走り出した。
(銀)「あ、オイ!」
・
・
・
・
なんとか時間通りに客の家に着いた全蔵。その客の家はかなり大きな屋敷だった。
(服)「すいませーん。宅配ピザ、ニンニンピッツァでーす」
痛む尻を押さえながら全蔵は門の前で叫ぶ。
すると扉が開いて、一人の少女が出てきた。
(少女)「しー、静かにせェ。ばあや達にバレる」
(服)「あの、ピザをお届けに参りました(小声)」
すると少女が全蔵の持っているピザの箱を指さす。
(少女)「……それ、ジャンプじゃぞ」
(服)「あっ………。あんのボケェェェェェェ!! すいません、スグに引き返して取ってき…」
すると少々が全蔵の手からジャンプを手にする。
(少女)「構わん。丁度今週号が読みたかった所じゃ。御苦労じゃった」
少女は全蔵に金を渡し、家の方に戻って行く。そして数歩歩いた所で立ち止まった。
(少女)「それからな、主。尻に災厄の相が出ておる。気をつけい」
そう言って門の扉を閉めた。
(服)「……なんだ?」
ドカーン!
(銀)「オイ、俺のジャンプ返せ!」
銀時が追ってきて、再びバイクの先端が全蔵の尻に刺さる。
(服)「ああああああああ!! 何!? お前ホントなんなの!?」
(銀)「ピザ届けてやったのにその言い草はなんだ?」
銀時がピザを頬張りながら言う。
(服)「届けにきたって何で食ってんだよ!?」
(銀)「違うんだよ、コレ。ピザが勝手に俺の口に吸い込まれるようにさぁ…」
(服)「明らかにお前が吸い込んでるだろ!」
(銀)「違うんだよ、コレ。アレ? 蕩けそうだよ」
(服)「蕩けてるのはお前の脳髄だろ!」
月が綺麗な夜。
(服)「侍が犬だとすれば、忍は猫か。犬は主人につく。忠義、信義、仁義…主人のためならば命も省みない。奴等は美しく生きる事に喜びを抱(いだ)く。だがしかし、主を失えばたやすく道を見失う。
猫は違う。エサにさえありつければどんな主人にもすり寄っていく。俺達の生き方には美も醜もない。そこにあるのは、己の忍の技への執着のみ、己の技を絶対の美にまで昇華する事のみが………忍(おれたち)の至上の喜び。
そうして今日も猫は、夜を跳ねるのだ)」
………疾風の如く走り抜ける男が一人。
(服)「よし、時間ジャスト。完璧な仕事だな」
元御庭番衆、服部全蔵は時計を見てそう呟く。全蔵は少し前からピザ屋のアルバイトをしており、今はピザを客の家に運んでいる最中だった。
そして華麗に屋根から飛び降りたその時…
グサッ!
(服)「あああああああ! 痔がァァァァァァァァ!!」
全蔵はピザの箱を投げだし、その場にうずくまる。
(銀)「なんだよ、またかよ。なんだ? このバイクは。人を引き寄せるのか?」
(服)「ぎゃああああああ!! 痔がァァァァァァァァ!!」
そう、屋根から降りた瞬間、銀時のバイクの先端が尻に刺さったのだ。
(服)「またお前か! 何、お前は! 俺の肛門に恨みでもあるのか!?」
(銀)「違うよ。バイクがお前の肛門に吸い込まれるようにさぁ…」
(服)「人のケツを立体駐車場みたいに言うな! あ、ヤバイ。宅配の時間が…。こうしちゃいられねェ!」
全蔵はピザの箱を拾い上げると、再び走り出した。
(銀)「あ、オイ!」
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なんとか時間通りに客の家に着いた全蔵。その客の家はかなり大きな屋敷だった。
(服)「すいませーん。宅配ピザ、ニンニンピッツァでーす」
痛む尻を押さえながら全蔵は門の前で叫ぶ。
すると扉が開いて、一人の少女が出てきた。
(少女)「しー、静かにせェ。ばあや達にバレる」
(服)「あの、ピザをお届けに参りました(小声)」
すると少女が全蔵の持っているピザの箱を指さす。
(少女)「……それ、ジャンプじゃぞ」
(服)「あっ………。あんのボケェェェェェェ!! すいません、スグに引き返して取ってき…」
すると少々が全蔵の手からジャンプを手にする。
(少女)「構わん。丁度今週号が読みたかった所じゃ。御苦労じゃった」
少女は全蔵に金を渡し、家の方に戻って行く。そして数歩歩いた所で立ち止まった。
(少女)「それからな、主。尻に災厄の相が出ておる。気をつけい」
そう言って門の扉を閉めた。
(服)「……なんだ?」
ドカーン!
(銀)「オイ、俺のジャンプ返せ!」
銀時が追ってきて、再びバイクの先端が全蔵の尻に刺さる。
(服)「ああああああああ!! 何!? お前ホントなんなの!?」
(銀)「ピザ届けてやったのにその言い草はなんだ?」
銀時がピザを頬張りながら言う。
(服)「届けにきたって何で食ってんだよ!?」
(銀)「違うんだよ、コレ。ピザが勝手に俺の口に吸い込まれるようにさぁ…」
(服)「明らかにお前が吸い込んでるだろ!」
(銀)「違うんだよ、コレ。アレ? 蕩けそうだよ」
(服)「蕩けてるのはお前の脳髄だろ!」
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