第二十五話
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(あ&神&新)「「「うわああああああ!!」」」
朝起きると大変な事になっていた。
こんな時に限って銀さんは昨晩から飲みに行ったっきり帰ってきていない。
するとガラッと音がして、銀さんが帰ってきた。
(銀)「オーイ帰ったぞー。銀さんが帰って来たよー。……あー気持ち悪っ…」
すると銀さんが玄関前で倒れる音がした。
(銀)「誰か、イチゴ牛乳持ってきて…」
今はそれどころじゃない! 神楽ちゃんと新八君が…!
(あ)「ちょっと銀さん! ヤバイんです! いろいろヤバイんですよ!!」
私はリビングから顔を出す。
(銀)「あ? …ったくなんだよ朝から…」
銀さんが床を這ってリビングにやってきた。そして入った瞬間…
(銀)「………」
散乱した家具。そして何倍にも大きくなった定春。その定春に頭を呑みこまれている神楽ちゃんと新八君の姿を見て、銀さんは固まってしまった。
(銀)「…なんだ? やっぱ飲みすぎたか? やたら定春がデカく見えるぞ」
(あ)「だから大きくなっちゃったんです! 定春が!」
(銀)「オイ新八、そんな所に頭突っ込んでねェでイチゴ牛乳もってこーい!」
すると二人が定春の口をがばっと開けて姿を現す。
(新)「何寝ぼけたこと言ってんスか、この状況で!」
(神)「定春が…定春が一夜にして巨大化したネ!」
(銀)「うるせーな…。デカい声出すんじゃねーよ、頭痛いから。男と犬はな、二、三日目ェ離すと急に大きくなるもんなんだ」
(新)「アンタは何日経っても平行線でずっとダメ人間だけどな!? 酔っ払い!」
(あ)「ていうか定春は毎日見てるじゃないですか…」
再び定春が口を閉じて二人を呑みこむ。
(神&新)「「うわあああああ!」」
(あ)「あ、ちょっと定春! ダメ、ダメだって!」
・
・
・
・
そしてやっと定春の口の中から出てきた二人。神楽ちゃんは大きな桶にイチゴ牛乳を入れて定春に飲ませている。
(神)「定春はイチゴ牛乳が好物ヨ。飲んだら大人しくなるネ。身体は大きくなったけど性格は変わってないネ。さっきもじゃれてただけみたいアル」
(新)「じゃれてただけみたいって…あの大きさでじゃれられたらこっちとしては命とりなんだよね」
(あ)「でもなんでこんな事に…」
(銀)「成長期じゃねーの? 元々があのデカさだ。これ位になるだろ」
(新)「でも一夜にしてこんな…」
(銀)「オメーらがむやみにカルシウム摂らせるからこんな事になるんだよ。カルシウムナメんなよ。カルシウムさえ摂っとけば全て上手くいくんだよ」
(新)「アンタ全然上手くいってないじゃないですか…」
(銀)「何言ってんだ。カルシウムのおかげでこの前の音莉との初情事…!」
バコッ!
(銀)「げふっ!」
(あ)「ちょっと黙れ」
銀さんの腹に蹴りを入れて黙らせる。
(新)「それよりどうしましょう。コレじゃ象飼ってるようなもんですよ。エサ代が…」
(神)「エサ代なんて元々バカになってなかったアルヨ。万が億になろうが億が兆になろうが一緒ネ」
(新)「一緒じゃねーよ! 一兆は一億がなんぼあると思ってんだ、てめーは!」
(銀)「…アレ? 何個だっけ? 音莉ちゃん」
(あ)「しっかりしてくださいよ…。一兆は一億が一万個集まった数ですよ」
(新)「とにかくこのままじゃ飼ってく事すら難しいですよ。いや、捨てるのだって難しいし…」
(神)「捨てるなんて選択肢ないネ! お前ふざけるなヨ!」
(新)「誰も捨てようなんて言ってないだろ!?」
(銀)「大丈夫だよ、新八君、神楽ちゃん、音莉ちゃん。こーいう時は…」
と銀さんが懐をまさぐり、何かを取り出す。
(銀)「たらりらったら~。犬語翻訳機、『わんじゃこりゃああ』」
と金色の猫のような犬のような顔型で、画面のついた機械を取り出す。
(銀)「コレさえあれば犬が何を喋っているか、その鳴き声からわかるんだ」
(あ)「そのしゃべり方…ドラ○もんのつもりですか?」
(新)「いつの間にそんな便利なアイテムを…」
(銀)「昨日飲み屋で隣の親父に枝豆と交換してもらったんだ」
(あ)「胡散(うさん)臭さ100%じゃないですか!」
(銀)「とりあえず、コレを使えば定春がデカくなった理由も解決策もわかるかもしれねェ」
と銀さんは、そのヘンテコな機械を持って定春の前に立つ。
(銀)「定春、お前どうしてそんなにデカくなったんだ?」
(定)「…………」
定春は銀さんをじっと見つめている。
(銀)「オイ、なんとか言え!」
痺れを切らせた銀さんが定春をはたくと…
(定)「わぎゃァ!!」
…定春が前足で銀さんをはたき返す。銀さんは鼻血を吹きだしながら倒れた。
銀さんが手にしていた機械が床に転がり、それを新八君が拾いあげる。
(あ&神&新)「「「ん?」」」
画面に文字が表示されていた。
『いてーな 動物愛護団体に訴えるぞこの野郎!』
(神)「当たってるっちゃ当たってるアル…」
(銀)「コノヤロー! ご主人様に何しやがるんだ!」
銀さんが起き上がって定春に叫んだ。
(神)「銀ちゃん定春の世話した事ないから」
(新)「銀さん、でもコレ結構使えるかもしれませんよ?」
そして今度は神楽ちゃんが定春に近寄る。
(神)「ふふん、次は私の番ネ。私は定春いつもカワイがってるから大丈夫ネ。定春、とりあえず私への日頃の感謝を言ってみるアル」
(定)「わん!」
新八君が持っているその機械の画面に、また文字が表示される。
『おまえ7位だったな ジャンプの人気投票』
それを見た神楽ちゃんが定春に殴りかかろうとする。
(神)「てめー! なんでそんな事知ってんだァァァァァァ!」
(あ)「お、落ち着いて、神楽ちゃん!」
(新)「僕なんか8位だぞ!?」
なんとか新八君と二人で神楽ちゃんを取り押さえる。
そして今度は新八君が機械を手にして定春に近寄る。
(新)「しょうがないな。なんだかんだ言って定春の世話をしてたの僕だもんね。定春、僕の言う事は聞いてくれるよね?」
(定)「わん!」
私達は横から画面を覗く。そこには…
『お前という男を常日頃観察し感じたことを述べる 誰がボケてもツッコむ姿勢は評価に値するがツッコミに夢中になっているせいで自分の特性を忘れる傾向がある…といってもお前の特性なんてアイドルオタク以外ないがな 哀れな奴だ』
(新)「黒っ! こんな白い犬なのに腹の中黒っ! っていうか長げーよ! こんな長い意味あんの!? ってまたツッコんじまったァァァァァァ!! コイツの思うがままだ!」
(あ)「じゃあこの流れでいくと私かな?」
私はその機械を持って定春に近寄る。
(あ)「定春、どうしてそんなに大きくなっちゃったの?」
(定)「わん!」
すると画面に文字が表示された。
『お前初めてあった時からカワイイと思ってたんだよ 食ってやろうか?』
(あ)「………」
(銀)「だァァァァァァ! 何言ってんだ、定春! てめー、音莉をそんな目で日頃見てたのかぁァァァァァァ!!」
私はその機械を床に投げ捨てた。
そして四人でその機械を足で踏みまくる。
(神)「クッソー、このインチキマシーン!」
(銀)「あのジジイ、枝豆返せ! この野郎!」
すると画面が光り、また文字が表示された。
『く、苦しい』
(あ)「『苦しい』?」
(新)「故障かな?」
(銀)「俺は二日酔いで苦しいよ…」
そしてまた文字列が変わる。
『助けて』
(神)「『助けて』?」
(銀)「こっちが助けてほしいわ。どうするんだよ、コレ…」
メキメキメキメキ…
(あ)「あの…このメキメキいってるのなんの音でしょう…?」
(銀)「なんだ? 夏期講習で学力アップか?」
(神)「定春、静かにしなさい! メッ! 夏期講習で学力アップですか、お前は!」
私達は定春のほうを振り向く。すると…
(銀&あ&神&新)「「「「………」」」」
定春が屋根を突き破って顔が外に出てしまう程に、また巨大化していたのだった。
朝起きると大変な事になっていた。
こんな時に限って銀さんは昨晩から飲みに行ったっきり帰ってきていない。
するとガラッと音がして、銀さんが帰ってきた。
(銀)「オーイ帰ったぞー。銀さんが帰って来たよー。……あー気持ち悪っ…」
すると銀さんが玄関前で倒れる音がした。
(銀)「誰か、イチゴ牛乳持ってきて…」
今はそれどころじゃない! 神楽ちゃんと新八君が…!
(あ)「ちょっと銀さん! ヤバイんです! いろいろヤバイんですよ!!」
私はリビングから顔を出す。
(銀)「あ? …ったくなんだよ朝から…」
銀さんが床を這ってリビングにやってきた。そして入った瞬間…
(銀)「………」
散乱した家具。そして何倍にも大きくなった定春。その定春に頭を呑みこまれている神楽ちゃんと新八君の姿を見て、銀さんは固まってしまった。
(銀)「…なんだ? やっぱ飲みすぎたか? やたら定春がデカく見えるぞ」
(あ)「だから大きくなっちゃったんです! 定春が!」
(銀)「オイ新八、そんな所に頭突っ込んでねェでイチゴ牛乳もってこーい!」
すると二人が定春の口をがばっと開けて姿を現す。
(新)「何寝ぼけたこと言ってんスか、この状況で!」
(神)「定春が…定春が一夜にして巨大化したネ!」
(銀)「うるせーな…。デカい声出すんじゃねーよ、頭痛いから。男と犬はな、二、三日目ェ離すと急に大きくなるもんなんだ」
(新)「アンタは何日経っても平行線でずっとダメ人間だけどな!? 酔っ払い!」
(あ)「ていうか定春は毎日見てるじゃないですか…」
再び定春が口を閉じて二人を呑みこむ。
(神&新)「「うわあああああ!」」
(あ)「あ、ちょっと定春! ダメ、ダメだって!」
・
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そしてやっと定春の口の中から出てきた二人。神楽ちゃんは大きな桶にイチゴ牛乳を入れて定春に飲ませている。
(神)「定春はイチゴ牛乳が好物ヨ。飲んだら大人しくなるネ。身体は大きくなったけど性格は変わってないネ。さっきもじゃれてただけみたいアル」
(新)「じゃれてただけみたいって…あの大きさでじゃれられたらこっちとしては命とりなんだよね」
(あ)「でもなんでこんな事に…」
(銀)「成長期じゃねーの? 元々があのデカさだ。これ位になるだろ」
(新)「でも一夜にしてこんな…」
(銀)「オメーらがむやみにカルシウム摂らせるからこんな事になるんだよ。カルシウムナメんなよ。カルシウムさえ摂っとけば全て上手くいくんだよ」
(新)「アンタ全然上手くいってないじゃないですか…」
(銀)「何言ってんだ。カルシウムのおかげでこの前の音莉との初情事…!」
バコッ!
(銀)「げふっ!」
(あ)「ちょっと黙れ」
銀さんの腹に蹴りを入れて黙らせる。
(新)「それよりどうしましょう。コレじゃ象飼ってるようなもんですよ。エサ代が…」
(神)「エサ代なんて元々バカになってなかったアルヨ。万が億になろうが億が兆になろうが一緒ネ」
(新)「一緒じゃねーよ! 一兆は一億がなんぼあると思ってんだ、てめーは!」
(銀)「…アレ? 何個だっけ? 音莉ちゃん」
(あ)「しっかりしてくださいよ…。一兆は一億が一万個集まった数ですよ」
(新)「とにかくこのままじゃ飼ってく事すら難しいですよ。いや、捨てるのだって難しいし…」
(神)「捨てるなんて選択肢ないネ! お前ふざけるなヨ!」
(新)「誰も捨てようなんて言ってないだろ!?」
(銀)「大丈夫だよ、新八君、神楽ちゃん、音莉ちゃん。こーいう時は…」
と銀さんが懐をまさぐり、何かを取り出す。
(銀)「たらりらったら~。犬語翻訳機、『わんじゃこりゃああ』」
と金色の猫のような犬のような顔型で、画面のついた機械を取り出す。
(銀)「コレさえあれば犬が何を喋っているか、その鳴き声からわかるんだ」
(あ)「そのしゃべり方…ドラ○もんのつもりですか?」
(新)「いつの間にそんな便利なアイテムを…」
(銀)「昨日飲み屋で隣の親父に枝豆と交換してもらったんだ」
(あ)「胡散(うさん)臭さ100%じゃないですか!」
(銀)「とりあえず、コレを使えば定春がデカくなった理由も解決策もわかるかもしれねェ」
と銀さんは、そのヘンテコな機械を持って定春の前に立つ。
(銀)「定春、お前どうしてそんなにデカくなったんだ?」
(定)「…………」
定春は銀さんをじっと見つめている。
(銀)「オイ、なんとか言え!」
痺れを切らせた銀さんが定春をはたくと…
(定)「わぎゃァ!!」
…定春が前足で銀さんをはたき返す。銀さんは鼻血を吹きだしながら倒れた。
銀さんが手にしていた機械が床に転がり、それを新八君が拾いあげる。
(あ&神&新)「「「ん?」」」
画面に文字が表示されていた。
『いてーな 動物愛護団体に訴えるぞこの野郎!』
(神)「当たってるっちゃ当たってるアル…」
(銀)「コノヤロー! ご主人様に何しやがるんだ!」
銀さんが起き上がって定春に叫んだ。
(神)「銀ちゃん定春の世話した事ないから」
(新)「銀さん、でもコレ結構使えるかもしれませんよ?」
そして今度は神楽ちゃんが定春に近寄る。
(神)「ふふん、次は私の番ネ。私は定春いつもカワイがってるから大丈夫ネ。定春、とりあえず私への日頃の感謝を言ってみるアル」
(定)「わん!」
新八君が持っているその機械の画面に、また文字が表示される。
『おまえ7位だったな ジャンプの人気投票』
それを見た神楽ちゃんが定春に殴りかかろうとする。
(神)「てめー! なんでそんな事知ってんだァァァァァァ!」
(あ)「お、落ち着いて、神楽ちゃん!」
(新)「僕なんか8位だぞ!?」
なんとか新八君と二人で神楽ちゃんを取り押さえる。
そして今度は新八君が機械を手にして定春に近寄る。
(新)「しょうがないな。なんだかんだ言って定春の世話をしてたの僕だもんね。定春、僕の言う事は聞いてくれるよね?」
(定)「わん!」
私達は横から画面を覗く。そこには…
『お前という男を常日頃観察し感じたことを述べる 誰がボケてもツッコむ姿勢は評価に値するがツッコミに夢中になっているせいで自分の特性を忘れる傾向がある…といってもお前の特性なんてアイドルオタク以外ないがな 哀れな奴だ』
(新)「黒っ! こんな白い犬なのに腹の中黒っ! っていうか長げーよ! こんな長い意味あんの!? ってまたツッコんじまったァァァァァァ!! コイツの思うがままだ!」
(あ)「じゃあこの流れでいくと私かな?」
私はその機械を持って定春に近寄る。
(あ)「定春、どうしてそんなに大きくなっちゃったの?」
(定)「わん!」
すると画面に文字が表示された。
『お前初めてあった時からカワイイと思ってたんだよ 食ってやろうか?』
(あ)「………」
(銀)「だァァァァァァ! 何言ってんだ、定春! てめー、音莉をそんな目で日頃見てたのかぁァァァァァァ!!」
私はその機械を床に投げ捨てた。
そして四人でその機械を足で踏みまくる。
(神)「クッソー、このインチキマシーン!」
(銀)「あのジジイ、枝豆返せ! この野郎!」
すると画面が光り、また文字が表示された。
『く、苦しい』
(あ)「『苦しい』?」
(新)「故障かな?」
(銀)「俺は二日酔いで苦しいよ…」
そしてまた文字列が変わる。
『助けて』
(神)「『助けて』?」
(銀)「こっちが助けてほしいわ。どうするんだよ、コレ…」
メキメキメキメキ…
(あ)「あの…このメキメキいってるのなんの音でしょう…?」
(銀)「なんだ? 夏期講習で学力アップか?」
(神)「定春、静かにしなさい! メッ! 夏期講習で学力アップですか、お前は!」
私達は定春のほうを振り向く。すると…
(銀&あ&神&新)「「「「………」」」」
定春が屋根を突き破って顔が外に出てしまう程に、また巨大化していたのだった。
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