第二十四話※R-18表現アリ
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~ファミレスにて~
私達の前に並ぶパフェや海苔の佃煮ご飯やステーキやケーキセット。
そして私達の向かいの席には桂さん。
私達は桂さんに呼ばれてこのファミレスに来たのだった。
銀さん達は机に並ぶ食事を前にして、意地でも食べないように耐えていた。
(銀&神&新)「「「はぁ…はぁ…」」」
(桂)「どうした、食べんのか? 金の事なら気にするな。今日は俺が持つ」
(銀)「手ェつけんじゃねーぞ、てめーら。このツラは何か企んでるツラだ。またロクでもねェ話持ちかけに来たツラだよ、こりゃあ」
(桂)「邪推はよすがいい」
(新)「幾ら腹減ってたってね、僕等食べ物で釣られる程安くはないですよ。甘かったですね、桂さん」
(銀)「ホントに甘いな! 特にこのチョコ蕩けそうだよ!」
(神)「すんません、おかわりいいっスか!?」
(あ)「思いっきり食べてんじゃん!」
・
・
・
・
(桂)「俺が迂闊だった。エリザベスは常に俺の側にいた。いつ役人に目をつけられてもおかしくはなかったのだ」
そう…桂さんの話とは、エリザベスが捕らわれてしまったという話だった。
そして私達が今いるのは、エリザベスが捕らわれている奉行所前。
銀さんと桂さんは木の上に登って、奉行所の方を双眼鏡で覗いており、私達はその下のベンチで待つ事にした。
(桂)「しばらく見かけないと思っていたらあのザマさ。近頃の攘夷浪士に対する幕府の姿勢は相当に厳しいものがある。このままでは確実にエリザベスの首は飛ぶ」
(銀)「そーかい。そいつはよかったな。コレでどっから首でどっから顔かハッキリするんじゃねーか?」
(桂)「甘味処一年フリーパス券でどうだ?」
(銀)「そんなモンで奉行所乗り込んでたら首が幾つあっても足りねーよ」
(あ)「ていうか桂さん…」
そんな券どこから貰ってきたんだろう…?
(銀)「大体てめーらの仲間はどうした? こーいう時こそ一致団結して助けにいきゃいいだろーが」
(桂)「捕まった同志は見捨てるのが我々の暗黙の掟。ここは俺は動くしかない。それに連中は国の明日を狙う未来の星…その命、無下には扱えん。その点、貴様等は明日もクソもないから適役だ」
(銀)「よーし、帰るぞてめーら」
銀さんが木から降りてきて、その場を後にしようとする。
(桂)「待たれーい! あの奉行所に巣食うは遠山珍太郎なる極悪奉行。私欲
で動き金さえ積めば汚職から何までやってのける悪党。こんな輩、放っておく事がお前に出来るか? 銀と…」
だがその時既に私達はそこにはいなかった。
木の枝になりきっている桂さんを子供が不思議そうに指を指していた。
~くノ一カフェ~
(猿)「え? 奉行所に忍び込むでござる?」
私達は場所を移動し、あやめさんがバイトをしているくノ一カフェにやってきた。
ケーキとお茶を運んでいる途中のあやめさんに、先程の話をもちかける。
(銀)「いやァコイツがね、どーしても行くって聞かねーんだ。で、お前って忍者じゃん? そーいうの得意そうじゃん? 頼むわー」
(猿)「頼むって…何をでござるか?」
(銀)「コイツを忍者にしてやってくれ」
(猿)「忍者をナメているでござるか…?」
(あ)「え? そういう事なの? 忍者になるの?」
私はてっきりあやめさんに忍びこんでもらおうって話になるのだとばっかり思ってたのだけど…。
(銀)「とりあえず語尾に『ござる』をつけるらしいぜ」
(猿)「いや、これはウチの店長が…」
(桂)「ござるじゃない、桂だ」
(猿)「そんな一朝一夕で忍者になりたいって言われてもね…」
すると後ろからオカマの店員さんが…
「あたいらはね、血の滲むような努力をしてくノ一になったのよ! ナメんなよでござる!」
(猿)「店長、あんた男でしょ?」
すると桂さんがあやめさんに頭を下げる。
(桂)「頼む! せめて一緒に来てもらえないだろうか、さっさん」
(猿)「『さっちゃん』でいいです、ちゃんで」
(桂)「一刻の猶予もないのだ、さっくん」
(猿)「『さっちゃん』でいいって言ってるだろ、コノヤロー」
(あ)「あはは…」
するとあやめさんが携帯を取り出す。
(猿)「悪いけど私、幕府関係者とはいろいろ繋がりがあるから下手な事はできないわ。今日だってホラ、幕府関係者から仕事の依頼が…」
あやめさんが携帯の画面をこちらに見せようとすると、一瞬にしてそれが粉砕される。
そう…銀さんが木刀で一刀両断にしたのだ。
(銀)「てめーナメてんのか! 仕事中に客の前で携帯いじくってんじゃねーよ!」
(猿)「…フン、厳しいわね//」
と、あやめさんは頬を赤く染める。
(新)「なんで赤くなるの? ねェ、なんで赤くなるの!?」
ズキッ…
(あ)「っ……」
でた、この痛み…。
(銀)「音莉?」
(あ)「…へ? いや、なんでもないですよ! …ていうか私達思いっきりあやめさんの仕事の邪魔してますよね…?」
私はなんとか胸の痛みがバレないように誤魔化す。
(銀)「これで幕府との繋がりはなくなったな。協力してくれるか?」
…ていうか携帯壊したのも最初からそれが目的だったんだよね? きっと…。
「オイ、早く茶ァ持ってこい!」
別のお客さんがあやめさんに言う。
(猿)「御意、今すぐ行くでござる! …ごめんなさい、やっぱり私、昼の仕事も忙しいからついて行けないわ。さらば!」
とあやめさんは先程呼ばれた客の席まで飛んでいき、真ん中にあった鍋の上に飛び乗る。
「「「うわあああああああ!!」」」
(猿)「こちらケーキの方、サービス期間中でござる!」
と、あやめさんが客の顔にケーキをぶつける。
「アナタ、もう来なくていいから」
先程のオカマ店長さんがあやめさんに告げる。
(猿)「え、そんな! てんちょー!」
とお客さんを揺さぶるあやめさん。
「店長こっち!」
(猿)「はっ…メガネが!」
そう…あやめさんは先程まで眼鏡をしていたのに、いつの間にかなくなっていたのだ。だからケーキぶつけたり店長さんとお客さん間違えたりしたのか…。
(銀)「オーイ、こっちこっち」
銀さんの方を見てみると、なんといつの間にか銀さんがあやめさんの眼鏡を持っていて、眼鏡をフリフリと振っている。
(銀)「眼鏡忘れてったぜ?」
とその眼鏡をかける銀さん。
(あ)「っ………」
ズキッ…
また胸に痛みが走る。
(銀)「ダメだな~。さっちゃんはほホントそそっかしいや」
(桂)「しかしこれで足枷はなくなったな。さて、行くとするか」
銀さんと桂さんは席を立って歩いていく。
するとあやめさんがこちらにやってきた。
(新)「あの…さっちゃんさん、ごめんなさい……」
するとあやめさんがまた頬を赤く染めて…
(猿)「ああ、もっといじめてほしい!」
(新)「はあああああ!? 気持ち悪っ!」
私は先に店を出て歩いていく銀さん達を追いかけ、銀さんの服の裾をギュッと握る。
(銀)「ん? なんだ音莉、嫉妬か?」
(あ)「………」
(桂)「別に嫉妬が悪いワケではないぞ。誰にだってある人間の感情の一部だ」
(銀)「あ、そうだ! 意外と音莉に似合ったりして…」
(あ)「えっ?」
私が顔を上げると、銀さんがしていたあやめさんの眼鏡を私にかける。
(あ)「わわ、ちょっと!」
(銀)「ほォ、コレはコレでなかなかカワイイ…//」
(桂)「銀時、顔がただの変態おじさんのようだぞ」
視界がぼやけてフラフラする…。
(あ)「うわっ…!」
眼鏡の度がきつすぎるようだ。そのままこけそうになる。
(あ)「やっ…、きゃああっ!」
(銀)「おっと」
銀さんが後ろから私の腰に手を回して後ろに引きよせる。
(銀)「大丈夫か?」
とりあえず目が痛いので眼鏡を外した。
(あ)「うぅ…フラフラする……」
すると銀さんがそのまま私を姫抱きにして歩き出す。
(銀)「そんな状態で歩かれたら見てるこっちがヒヤヒヤするわ。大人しくこのままでいろよ」
(あ)「ええ!? ちょっと、下ろして! 下ろしてよ!」
(桂)「はっはっはっ、仲の良い証拠だ」
桂さんは笑いながらそう言った。
私達の前に並ぶパフェや海苔の佃煮ご飯やステーキやケーキセット。
そして私達の向かいの席には桂さん。
私達は桂さんに呼ばれてこのファミレスに来たのだった。
銀さん達は机に並ぶ食事を前にして、意地でも食べないように耐えていた。
(銀&神&新)「「「はぁ…はぁ…」」」
(桂)「どうした、食べんのか? 金の事なら気にするな。今日は俺が持つ」
(銀)「手ェつけんじゃねーぞ、てめーら。このツラは何か企んでるツラだ。またロクでもねェ話持ちかけに来たツラだよ、こりゃあ」
(桂)「邪推はよすがいい」
(新)「幾ら腹減ってたってね、僕等食べ物で釣られる程安くはないですよ。甘かったですね、桂さん」
(銀)「ホントに甘いな! 特にこのチョコ蕩けそうだよ!」
(神)「すんません、おかわりいいっスか!?」
(あ)「思いっきり食べてんじゃん!」
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(桂)「俺が迂闊だった。エリザベスは常に俺の側にいた。いつ役人に目をつけられてもおかしくはなかったのだ」
そう…桂さんの話とは、エリザベスが捕らわれてしまったという話だった。
そして私達が今いるのは、エリザベスが捕らわれている奉行所前。
銀さんと桂さんは木の上に登って、奉行所の方を双眼鏡で覗いており、私達はその下のベンチで待つ事にした。
(桂)「しばらく見かけないと思っていたらあのザマさ。近頃の攘夷浪士に対する幕府の姿勢は相当に厳しいものがある。このままでは確実にエリザベスの首は飛ぶ」
(銀)「そーかい。そいつはよかったな。コレでどっから首でどっから顔かハッキリするんじゃねーか?」
(桂)「甘味処一年フリーパス券でどうだ?」
(銀)「そんなモンで奉行所乗り込んでたら首が幾つあっても足りねーよ」
(あ)「ていうか桂さん…」
そんな券どこから貰ってきたんだろう…?
(銀)「大体てめーらの仲間はどうした? こーいう時こそ一致団結して助けにいきゃいいだろーが」
(桂)「捕まった同志は見捨てるのが我々の暗黙の掟。ここは俺は動くしかない。それに連中は国の明日を狙う未来の星…その命、無下には扱えん。その点、貴様等は明日もクソもないから適役だ」
(銀)「よーし、帰るぞてめーら」
銀さんが木から降りてきて、その場を後にしようとする。
(桂)「待たれーい! あの奉行所に巣食うは遠山珍太郎なる極悪奉行。私欲
で動き金さえ積めば汚職から何までやってのける悪党。こんな輩、放っておく事がお前に出来るか? 銀と…」
だがその時既に私達はそこにはいなかった。
木の枝になりきっている桂さんを子供が不思議そうに指を指していた。
~くノ一カフェ~
(猿)「え? 奉行所に忍び込むでござる?」
私達は場所を移動し、あやめさんがバイトをしているくノ一カフェにやってきた。
ケーキとお茶を運んでいる途中のあやめさんに、先程の話をもちかける。
(銀)「いやァコイツがね、どーしても行くって聞かねーんだ。で、お前って忍者じゃん? そーいうの得意そうじゃん? 頼むわー」
(猿)「頼むって…何をでござるか?」
(銀)「コイツを忍者にしてやってくれ」
(猿)「忍者をナメているでござるか…?」
(あ)「え? そういう事なの? 忍者になるの?」
私はてっきりあやめさんに忍びこんでもらおうって話になるのだとばっかり思ってたのだけど…。
(銀)「とりあえず語尾に『ござる』をつけるらしいぜ」
(猿)「いや、これはウチの店長が…」
(桂)「ござるじゃない、桂だ」
(猿)「そんな一朝一夕で忍者になりたいって言われてもね…」
すると後ろからオカマの店員さんが…
「あたいらはね、血の滲むような努力をしてくノ一になったのよ! ナメんなよでござる!」
(猿)「店長、あんた男でしょ?」
すると桂さんがあやめさんに頭を下げる。
(桂)「頼む! せめて一緒に来てもらえないだろうか、さっさん」
(猿)「『さっちゃん』でいいです、ちゃんで」
(桂)「一刻の猶予もないのだ、さっくん」
(猿)「『さっちゃん』でいいって言ってるだろ、コノヤロー」
(あ)「あはは…」
するとあやめさんが携帯を取り出す。
(猿)「悪いけど私、幕府関係者とはいろいろ繋がりがあるから下手な事はできないわ。今日だってホラ、幕府関係者から仕事の依頼が…」
あやめさんが携帯の画面をこちらに見せようとすると、一瞬にしてそれが粉砕される。
そう…銀さんが木刀で一刀両断にしたのだ。
(銀)「てめーナメてんのか! 仕事中に客の前で携帯いじくってんじゃねーよ!」
(猿)「…フン、厳しいわね//」
と、あやめさんは頬を赤く染める。
(新)「なんで赤くなるの? ねェ、なんで赤くなるの!?」
ズキッ…
(あ)「っ……」
でた、この痛み…。
(銀)「音莉?」
(あ)「…へ? いや、なんでもないですよ! …ていうか私達思いっきりあやめさんの仕事の邪魔してますよね…?」
私はなんとか胸の痛みがバレないように誤魔化す。
(銀)「これで幕府との繋がりはなくなったな。協力してくれるか?」
…ていうか携帯壊したのも最初からそれが目的だったんだよね? きっと…。
「オイ、早く茶ァ持ってこい!」
別のお客さんがあやめさんに言う。
(猿)「御意、今すぐ行くでござる! …ごめんなさい、やっぱり私、昼の仕事も忙しいからついて行けないわ。さらば!」
とあやめさんは先程呼ばれた客の席まで飛んでいき、真ん中にあった鍋の上に飛び乗る。
「「「うわあああああああ!!」」」
(猿)「こちらケーキの方、サービス期間中でござる!」
と、あやめさんが客の顔にケーキをぶつける。
「アナタ、もう来なくていいから」
先程のオカマ店長さんがあやめさんに告げる。
(猿)「え、そんな! てんちょー!」
とお客さんを揺さぶるあやめさん。
「店長こっち!」
(猿)「はっ…メガネが!」
そう…あやめさんは先程まで眼鏡をしていたのに、いつの間にかなくなっていたのだ。だからケーキぶつけたり店長さんとお客さん間違えたりしたのか…。
(銀)「オーイ、こっちこっち」
銀さんの方を見てみると、なんといつの間にか銀さんがあやめさんの眼鏡を持っていて、眼鏡をフリフリと振っている。
(銀)「眼鏡忘れてったぜ?」
とその眼鏡をかける銀さん。
(あ)「っ………」
ズキッ…
また胸に痛みが走る。
(銀)「ダメだな~。さっちゃんはほホントそそっかしいや」
(桂)「しかしこれで足枷はなくなったな。さて、行くとするか」
銀さんと桂さんは席を立って歩いていく。
するとあやめさんがこちらにやってきた。
(新)「あの…さっちゃんさん、ごめんなさい……」
するとあやめさんがまた頬を赤く染めて…
(猿)「ああ、もっといじめてほしい!」
(新)「はあああああ!? 気持ち悪っ!」
私は先に店を出て歩いていく銀さん達を追いかけ、銀さんの服の裾をギュッと握る。
(銀)「ん? なんだ音莉、嫉妬か?」
(あ)「………」
(桂)「別に嫉妬が悪いワケではないぞ。誰にだってある人間の感情の一部だ」
(銀)「あ、そうだ! 意外と音莉に似合ったりして…」
(あ)「えっ?」
私が顔を上げると、銀さんがしていたあやめさんの眼鏡を私にかける。
(あ)「わわ、ちょっと!」
(銀)「ほォ、コレはコレでなかなかカワイイ…//」
(桂)「銀時、顔がただの変態おじさんのようだぞ」
視界がぼやけてフラフラする…。
(あ)「うわっ…!」
眼鏡の度がきつすぎるようだ。そのままこけそうになる。
(あ)「やっ…、きゃああっ!」
(銀)「おっと」
銀さんが後ろから私の腰に手を回して後ろに引きよせる。
(銀)「大丈夫か?」
とりあえず目が痛いので眼鏡を外した。
(あ)「うぅ…フラフラする……」
すると銀さんがそのまま私を姫抱きにして歩き出す。
(銀)「そんな状態で歩かれたら見てるこっちがヒヤヒヤするわ。大人しくこのままでいろよ」
(あ)「ええ!? ちょっと、下ろして! 下ろしてよ!」
(桂)「はっはっはっ、仲の良い証拠だ」
桂さんは笑いながらそう言った。
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