第二十三話(星海坊主篇)※R-15表現アリ
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~神楽side~
それは、ある日の昼下がりの事。
ジリリリリ…と万事屋に鳴り響いた電話のベル。
いつもなら音莉や新八がとってくれるのだけれど、今日は私が電話の近くにいたこともあり…少しの気まぐれで、その受話器を上げた。
まさかコレが、とある騒動に繋がる事も知らずに。
(神)「ハイもしもし、万事屋アル」
『もしもし? 拙者、拙者!』
受話器の向こうからは、慌てた様子の男の声が聞こえてきた。
(神)「誰アルか?」
『拙者だって! 今ちょっと大変な事になってて…』
(神)「……銀ちゃん?」
『そうだよ、銀ちゃん銀ちゃん! さっき事故で妊婦撥ねちゃって大変なことに!』
(神)「さっさととどめさして逃げてこいヨ」
『オイィィィィィ! 何言ってんの!? ダメだよ、そんな事言っちゃ! とにかく金が入用なんだ、早くしないと拙者捕まっちゃうよ!』
(神)「マジでか!?」
『早く銀行へ行って指定する口座に金振り込んでくれ!』
(神)「………!」
このままじゃただでさえ前科持ちみたいな生き様の銀ちゃんが、本当に前科持ちになってしまう…!
(神)「(そうなったら音莉は本当に銀ちゃんに愛想尽かして…私の大好きなパピーとマミーのピンチアル…!)」
一瞬でそこまで思考を巡らせた私は、結局何をどうしたらいいか分からないけれど、とにかく銀行へ向かうために玄関へと走るのだった。
~音莉side~
今日も爽やかな晴れ空。
お洗濯物がよく乾いて助かるな…なんて呑気な事を考えながら洗濯物を干していると、居間から電話のベルが聞こえてきた。
すぐに鳴りやんだのを見ると、きっと新八君辺りがとってくれたのだろう。
(あ)「またしばらく依頼も少なかったし、依頼の電話だといいけど…」
かぶき町のお祭りで万事屋バンドとして参加してから依頼は少し増えたものの、未だに家計が火の車なことには間違いないしね。
そんなことを考えながら最後に銀さんの着物を干してパッと伸ばし、ベランダから居間に戻れば、そこには新八君がお茶をすすっていて。
銀さんはさっきから厠に行ったっきり戻ってきてないけれど、居間にいたハズの神楽ちゃんの姿がどこにもなかった。
(あ)「あれ、神楽ちゃんは?」
(新)「神楽ちゃんなら電話の後、慌てて万事屋を飛び出して行きましたよ」
(あ)「……知り合いからの電話だったのかな?」
なんとなく、嫌な予感がよぎった時。
(銀)「アタタ、拭き過ぎた…やっぱウォシュレットつけねーとダメだ、コレ」
長く厠に閉じこもっていた銀さんが、ようやく居間に戻ってきたようで。
(銀)「アレ、今誰か出て行かなかった?」
(新)「ああ、神楽ちゃんですよ」
(あ)「電話をとって、終わったらそのまま慌てて出て行っちゃったみたいです」
(銀)「なんだそりゃ?」
(新)「実家からじゃないっスか? 帰って来いって電話がきたのかも」
(銀)「そいつはいいな。うるせーのがいなくなってせいせいすらァ」
呑気にそんなことを言いながら、新八君の隣にどっさりと腰を落とす銀さん。
(あ)「い、いやいや、冗談はやめてくださいよ。まさかそんな、急に神楽ちゃんがいなくなっちゃうなんて、そんなの……」
……でももし本当に銀さんの言う通り、神楽ちゃんのご家族から帰ってこいという電話だったのだとしたら。
(あ)「(私達が引き止めちゃ、きっとダメなんだよね…)」
ドキリ…と心臓が嫌な鼓動を刻む。
(新)「それよりも、銀さんも音莉さんも気をつけてくださいよ」
新八君の視線の先のテレビでは、昼のワイドショーで『拙者拙者詐欺に注意』という特集が流れていた。
(銀)「拙者拙者詐欺…?」
(あ)「な、なに? その変なネーミングの詐欺…」
(新)「電話で名前も名乗らずに『拙者拙者』を連呼して親しい人を装い、『今、ピンチだから金が入用なんだ』と大金を振り込ませる新手の詐欺です」
それを聞いた銀さんが大笑いした。
(銀)「あっはっはっはっ! 俺は誰がピンチになろうが振り込まねーぞ」
(あ)「というか振り込むお金がありませんけど…」
(新)「……確かに」
(銀)「覚えておけよ、二人共。んなもんに引っかかるのはどっかのバカな怪力娘だけ…」
銀さんのその言葉に、三人揃って思わず固まってしまった。
バカがどうかは置いといて、"怪力娘"という言葉に、三人が脳裏に思い浮かべた人物は一緒だったと思う。
(あ)「(まさか、さっきの電話は…)」
そう思ったのもきっと、三人一緒のハズだ。
チャイナ服の女の子の姿を思い浮かべた私達は、無言のままそそくさと玄関へと向かった。
それは、ある日の昼下がりの事。
ジリリリリ…と万事屋に鳴り響いた電話のベル。
いつもなら音莉や新八がとってくれるのだけれど、今日は私が電話の近くにいたこともあり…少しの気まぐれで、その受話器を上げた。
まさかコレが、とある騒動に繋がる事も知らずに。
(神)「ハイもしもし、万事屋アル」
『もしもし? 拙者、拙者!』
受話器の向こうからは、慌てた様子の男の声が聞こえてきた。
(神)「誰アルか?」
『拙者だって! 今ちょっと大変な事になってて…』
(神)「……銀ちゃん?」
『そうだよ、銀ちゃん銀ちゃん! さっき事故で妊婦撥ねちゃって大変なことに!』
(神)「さっさととどめさして逃げてこいヨ」
『オイィィィィィ! 何言ってんの!? ダメだよ、そんな事言っちゃ! とにかく金が入用なんだ、早くしないと拙者捕まっちゃうよ!』
(神)「マジでか!?」
『早く銀行へ行って指定する口座に金振り込んでくれ!』
(神)「………!」
このままじゃただでさえ前科持ちみたいな生き様の銀ちゃんが、本当に前科持ちになってしまう…!
(神)「(そうなったら音莉は本当に銀ちゃんに愛想尽かして…私の大好きなパピーとマミーのピンチアル…!)」
一瞬でそこまで思考を巡らせた私は、結局何をどうしたらいいか分からないけれど、とにかく銀行へ向かうために玄関へと走るのだった。
~音莉side~
今日も爽やかな晴れ空。
お洗濯物がよく乾いて助かるな…なんて呑気な事を考えながら洗濯物を干していると、居間から電話のベルが聞こえてきた。
すぐに鳴りやんだのを見ると、きっと新八君辺りがとってくれたのだろう。
(あ)「またしばらく依頼も少なかったし、依頼の電話だといいけど…」
かぶき町のお祭りで万事屋バンドとして参加してから依頼は少し増えたものの、未だに家計が火の車なことには間違いないしね。
そんなことを考えながら最後に銀さんの着物を干してパッと伸ばし、ベランダから居間に戻れば、そこには新八君がお茶をすすっていて。
銀さんはさっきから厠に行ったっきり戻ってきてないけれど、居間にいたハズの神楽ちゃんの姿がどこにもなかった。
(あ)「あれ、神楽ちゃんは?」
(新)「神楽ちゃんなら電話の後、慌てて万事屋を飛び出して行きましたよ」
(あ)「……知り合いからの電話だったのかな?」
なんとなく、嫌な予感がよぎった時。
(銀)「アタタ、拭き過ぎた…やっぱウォシュレットつけねーとダメだ、コレ」
長く厠に閉じこもっていた銀さんが、ようやく居間に戻ってきたようで。
(銀)「アレ、今誰か出て行かなかった?」
(新)「ああ、神楽ちゃんですよ」
(あ)「電話をとって、終わったらそのまま慌てて出て行っちゃったみたいです」
(銀)「なんだそりゃ?」
(新)「実家からじゃないっスか? 帰って来いって電話がきたのかも」
(銀)「そいつはいいな。うるせーのがいなくなってせいせいすらァ」
呑気にそんなことを言いながら、新八君の隣にどっさりと腰を落とす銀さん。
(あ)「い、いやいや、冗談はやめてくださいよ。まさかそんな、急に神楽ちゃんがいなくなっちゃうなんて、そんなの……」
……でももし本当に銀さんの言う通り、神楽ちゃんのご家族から帰ってこいという電話だったのだとしたら。
(あ)「(私達が引き止めちゃ、きっとダメなんだよね…)」
ドキリ…と心臓が嫌な鼓動を刻む。
(新)「それよりも、銀さんも音莉さんも気をつけてくださいよ」
新八君の視線の先のテレビでは、昼のワイドショーで『拙者拙者詐欺に注意』という特集が流れていた。
(銀)「拙者拙者詐欺…?」
(あ)「な、なに? その変なネーミングの詐欺…」
(新)「電話で名前も名乗らずに『拙者拙者』を連呼して親しい人を装い、『今、ピンチだから金が入用なんだ』と大金を振り込ませる新手の詐欺です」
それを聞いた銀さんが大笑いした。
(銀)「あっはっはっはっ! 俺は誰がピンチになろうが振り込まねーぞ」
(あ)「というか振り込むお金がありませんけど…」
(新)「……確かに」
(銀)「覚えておけよ、二人共。んなもんに引っかかるのはどっかのバカな怪力娘だけ…」
銀さんのその言葉に、三人揃って思わず固まってしまった。
バカがどうかは置いといて、"怪力娘"という言葉に、三人が脳裏に思い浮かべた人物は一緒だったと思う。
(あ)「(まさか、さっきの電話は…)」
そう思ったのもきっと、三人一緒のハズだ。
チャイナ服の女の子の姿を思い浮かべた私達は、無言のままそそくさと玄関へと向かった。
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