第二十一話
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~no side~
今から数十年前の話。
夜空に大輪の花火が咲き乱れ、人々が感嘆の声を上げる中、そこにある一組の男女もいた。
パッと咲いた花火を指さしては、男は「オイ、アレアレ!」と花火の風情に似つかわしくないくらいにはしゃぎ声をあげた。
「アレ、俺の作った花火!」
「なんだかいびつな形してるねェ」
「小せェ事ガタガタ言うなや」
はしゃぐ男をよそに、女は思った。
「(夏の夜空に舞い散る花火…一瞬、綺麗な花を咲かせて、儚く散っていく。まるで、わたしら…人のよう)」