第二十一話
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雪の積もった天気の良い昼下がり。私達は依頼人の家にお邪魔して、お昼ご飯を振る舞っていただいていた。
依頼人の方は忙しいらしく、今はいらっしゃらない。部屋には私達万事屋と、お手伝いさんが一人いた。
机の上にはチキンなど、豪華なご御馳走が並んでいる。
(銀)「あー、なんじゃこりゃ? コレどう見てもかたつむりじゃねーか。何コレ? 嫌がらせ?」
目の前の皿の上に乗っている渦巻きの食べ物を見て、銀さんは言った。
(新)「コレアレっスよ。エスカルゴとかいう高級料理ですよ! 多分…」
(神)「マジでか!?」
(新)「ちょっとちょっとコレ! 今回の仕事は期待できるんじゃないの!? イキナリのもてなしがコレだもん!」
(銀)「バカヤロー、舞いあがってんな。こんなの食ったら大恥かくぞ。俺達はな、マナーを試されてるんだよ。見ろ、お手伝いさん半笑いだろ?」
後ろを振り返って見ると、確かにそうだった。でもマナーを試してるんじゃなくて、私達のさっきからの反応が面白いだけだと思うのは私だけか?
(神)「ホントネ。でもそしたらこのでんでんむし、何に使うアルか?」
(銀)「これ皿だよ。コレに食いもん乗っけて食うんだよ」
(あ)「皿って…。皿の上に皿っておかしくないですか?」
(銀)「コーヒーカップだって皿の上に乗ってるだろ? なんかそんなんがオシャレなんだよ」
(神)「お前らホント田舎モンネ。私の見とくネ」
すると、神楽ちゃんはうずまき状の何かを持ち…
(神)「すいませーん! 水おかわり!」
そのままうずまきをフリスビーのように投げ、そのうずまきがお手伝いさんに激突する。
(銀)「成程、お手伝いさん呼ぶ時に使うんだ。だから円盤状なんだ! お手伝いさん、俺は箸持ってきて」
銀さんは神楽ちゃんと一緒になり、でんでんむしでお手伝いさんを殴る。
(あ)「あー、ちょっとちょっと! ダメですよ! お手伝いさん死んじゃいます!」
(新)「コレ、ちょっと使い方違うんじゃないですか…?」
(銀)「合ってるって! 半笑いやめたじゃん。…アレ泣いてる?」
(あ)「そりゃ半笑い出来る状態じゃないですから! …って、アレ? 銀さん、誰かいますよ?」
いつの間にか向かいの席に人がいた。結構なお爺ちゃんだ。
その人は頭にでんでんむしを乗っけて、御馳走を食べていた。
振り返った私達は頭にハテナを浮かべる。
(銀)「え、何アレ? かたつむりの妖精?」
(神)「頭の上に乗せてるヨ、でんでん虫」
(新)「え、ああいう感じなの? ああいうカンジでいいの!?」
(あ)「なんか違う気がする…」
・
・
・
・
しばらくして、部屋の扉が開いた。おそらく依頼人さんだろう。
私達は頭にでんでんむしを乗せて、依頼人さんを出迎える。
「万事屋さん、スイマセン遅れて。ちょっと母の体調が悪くて…って、何やってんの!? アンタら!」
(あ)「やっぱり…」
違うんじゃない? 頭の上にでんでんむしを乗せるのは…。
しかもお手伝いさんまで全員がその状態で御馳走を食べているのだから、さぞかしビックリであろう。
・
・
・
・
(新)「スイマセン、僕等あんまりこーゆうの慣れなくて…」
私達は頭の上のでんでんむしを下ろし、気を取り直して食事を再開した。
「あははは、いいんですよ。それよりもさっそく父と仲が良くなったようで…。安心しましたよ」
(新)「え? 父?」
依頼人さんの視線の先を見ると、銀さんと新八君の間に立って、今だにでんでんむしを頭に乗っけて食事をしているさきほどのお爺さん。
「えっと、実はそれ僕の父でして…。今回アナタ達を呼んだのは父の世話してもらおうと思ったんです」
(銀)「てめー、エスカルゴジジイ! それ俺の…」
銀さんが立ち上がると、お爺さんは銀さんの頭にフォークを突き刺す。
(爺)「誰がピタゴラスの定理じゃ!」
(あ)「いや、違うから! そんなの言ってないから!」
(銀)「だぁぁぁぁぁぁぁ!!」
銀さんの頭から血が噴き出す。
「すいません。あの…ウチの父、最近痴呆の方が進んでおりまして…」
依頼人の方は忙しいらしく、今はいらっしゃらない。部屋には私達万事屋と、お手伝いさんが一人いた。
机の上にはチキンなど、豪華なご御馳走が並んでいる。
(銀)「あー、なんじゃこりゃ? コレどう見てもかたつむりじゃねーか。何コレ? 嫌がらせ?」
目の前の皿の上に乗っている渦巻きの食べ物を見て、銀さんは言った。
(新)「コレアレっスよ。エスカルゴとかいう高級料理ですよ! 多分…」
(神)「マジでか!?」
(新)「ちょっとちょっとコレ! 今回の仕事は期待できるんじゃないの!? イキナリのもてなしがコレだもん!」
(銀)「バカヤロー、舞いあがってんな。こんなの食ったら大恥かくぞ。俺達はな、マナーを試されてるんだよ。見ろ、お手伝いさん半笑いだろ?」
後ろを振り返って見ると、確かにそうだった。でもマナーを試してるんじゃなくて、私達のさっきからの反応が面白いだけだと思うのは私だけか?
(神)「ホントネ。でもそしたらこのでんでんむし、何に使うアルか?」
(銀)「これ皿だよ。コレに食いもん乗っけて食うんだよ」
(あ)「皿って…。皿の上に皿っておかしくないですか?」
(銀)「コーヒーカップだって皿の上に乗ってるだろ? なんかそんなんがオシャレなんだよ」
(神)「お前らホント田舎モンネ。私の見とくネ」
すると、神楽ちゃんはうずまき状の何かを持ち…
(神)「すいませーん! 水おかわり!」
そのままうずまきをフリスビーのように投げ、そのうずまきがお手伝いさんに激突する。
(銀)「成程、お手伝いさん呼ぶ時に使うんだ。だから円盤状なんだ! お手伝いさん、俺は箸持ってきて」
銀さんは神楽ちゃんと一緒になり、でんでんむしでお手伝いさんを殴る。
(あ)「あー、ちょっとちょっと! ダメですよ! お手伝いさん死んじゃいます!」
(新)「コレ、ちょっと使い方違うんじゃないですか…?」
(銀)「合ってるって! 半笑いやめたじゃん。…アレ泣いてる?」
(あ)「そりゃ半笑い出来る状態じゃないですから! …って、アレ? 銀さん、誰かいますよ?」
いつの間にか向かいの席に人がいた。結構なお爺ちゃんだ。
その人は頭にでんでんむしを乗っけて、御馳走を食べていた。
振り返った私達は頭にハテナを浮かべる。
(銀)「え、何アレ? かたつむりの妖精?」
(神)「頭の上に乗せてるヨ、でんでん虫」
(新)「え、ああいう感じなの? ああいうカンジでいいの!?」
(あ)「なんか違う気がする…」
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しばらくして、部屋の扉が開いた。おそらく依頼人さんだろう。
私達は頭にでんでんむしを乗せて、依頼人さんを出迎える。
「万事屋さん、スイマセン遅れて。ちょっと母の体調が悪くて…って、何やってんの!? アンタら!」
(あ)「やっぱり…」
違うんじゃない? 頭の上にでんでんむしを乗せるのは…。
しかもお手伝いさんまで全員がその状態で御馳走を食べているのだから、さぞかしビックリであろう。
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(新)「スイマセン、僕等あんまりこーゆうの慣れなくて…」
私達は頭の上のでんでんむしを下ろし、気を取り直して食事を再開した。
「あははは、いいんですよ。それよりもさっそく父と仲が良くなったようで…。安心しましたよ」
(新)「え? 父?」
依頼人さんの視線の先を見ると、銀さんと新八君の間に立って、今だにでんでんむしを頭に乗っけて食事をしているさきほどのお爺さん。
「えっと、実はそれ僕の父でして…。今回アナタ達を呼んだのは父の世話してもらおうと思ったんです」
(銀)「てめー、エスカルゴジジイ! それ俺の…」
銀さんが立ち上がると、お爺さんは銀さんの頭にフォークを突き刺す。
(爺)「誰がピタゴラスの定理じゃ!」
(あ)「いや、違うから! そんなの言ってないから!」
(銀)「だぁぁぁぁぁぁぁ!!」
銀さんの頭から血が噴き出す。
「すいません。あの…ウチの父、最近痴呆の方が進んでおりまして…」
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