第十九話
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(新)「遅いな…姉上。今日は折角お金が入ったから鍋作ったのに」
新八君の少し心配な声が、志村家の部屋に響いた。
というのも、今日は朝から志村家にお邪魔して、少し遅めの朝ごはんに鍋を囲もうとしていたのだ。
先日のハートの代わりに財布をいただく猫耳女…もとい財布強盗を捕まえた際、あれにはどうも真選組のみなさんも絡んでいたようで、謝礼をいただいたのだ。
少し前の万事屋が改修工事だった時に散々お妙さんにお世話になったので、今日はそのお礼も兼ねて、お妙さんのお仕事が終わるこの日、この時間を見計らって、ちょっと奮発した鍋にしいようという約束だったのだが。
(銀)「客とアフターしてるんじゃねーの? よし、こっちはできたぞ」
しかし私の眼前に広がる鍋の中には、大根とか魚hあともかく、納豆やら苺やらカエルのような何かの足、まで。
とてもじゃないけど鍋の具材とは思えないものが入ってる上に、鍋とは思えないどす黒い液体の色をしていた。
(あ)「……こ、これは、出来たと言っても大丈夫なんでしょうか」
(新)「ちょっと何入れたんですか、コレ…。なんか魔女がグルグルかき回す謎の液体みたいになってるじゃないですか…」
(銀)「とりあえず冷蔵庫にあるもん一通り入れたな。鍋は色々入れた方が美味いからな」
(あ)「一通り…って。一通りに入れてはいけないものまで入れすぎでは…?」
ていうかこのカエルの足みたいなやつも冷蔵庫に入っていたのだろうか…だとしたらこれで一体何を作ろうとしていたのだろうか。
しかし神楽ちゃんはというと、そんな鍋に臆することなく、自分の取り皿に取り合分けて、ズズズッと一口にした。
(銀)「どうだ、神楽」
(神)「銀ちゃんの足の裏みたいな味するヨ」
(銀)「オイオイ、最悪じゃねーか。兵器だよ? それ…」
(新)「自分の足の裏でしょーが。どーするんですか? もう…」
(銀)「清潔にするように心がけるよ」
(新)「オメーの足じゃねーよ! 鍋だよ、鍋!」
(あ)「こんなのお妙さんが見たら…」
お妙さんの怒りの笑み、辺りに血しぶきが舞う様子を思い浮かべた、その時。
(妙)「ただいま」
玄関先から死刑宣告…じゃないや。お妙さんの声が聞こえてきたのだ。
(新)「ヤバイ、帰ってきたよ。姉上が帰ってきた…。姉上が…」
この状況に新八君はどうしたものかと、襖の前で今にも倒れてしまいそうなほどフラフラしてしまっている。
そりゃあお妙さんの怒りが爆発する瞬間を、これまで何度も見届けている新八君だもの。考えただけでぞっとするよね。
(銀)「この状況を打破できる具材は残って……そうだ、俺の足を入れてみるか! 同じ匂いがぶつかりあえば相殺されるかもしれん!」
(あ)「絶対にさせませんからね!? 何ですか、その理論! 意味わかんないですから…」
すると神楽ちゃんが鼻歌を歌いながら、鍋にボトッと何かを入れていた。
(あ)「神楽ちゃん!? ちょっと、何入れてるの!?」
(神)「破亜限堕取アイスクリームだヨ。アネゴ、破亜限堕取アイスクリーム大好きだって言ってたからきっと喜んでくれるネ」
その間にも、鍋にボトボト入っては溶けて消えていってしまう破亜限堕取の命。
(新)「神楽ちゃん…それはね、好きなものをドブに捨ててるようなもんだよ」
すると慌てた新八君は、火のついた鍋を乗せたまま机を持ち上げた。
(新)「片付けよう…こんなのない方がいい、ない方がいいよ!」
まずいと思ったのか、銀さんも一緒になって新八君と机を持ち上げる運ぼうとするも、対面にいる神楽ちゃんが反対側から机を押し返してくるので、結果的に机を持ったまま押し問答だ。
(神)「やめろや、諦めるな! 諦めたらそこで試合終了ネ!」
(銀)「試合は中止だから! 体育館にウンコばら撒かれてたから!」
(妙)「新ちゃん?」
(あ)「はっ…お妙さんが迫ってきてる!」
(妙)「冷蔵庫に入れてた破亜限堕取知らない?」
その言葉を聞いた瞬間、みんなの動きが固まった。
(銀)「ヤベェ。奴め、早くも破亜限堕取に気付きやがった。お玉はどこ行った?」
(新)「無理無理、もう溶けてますよ!」
何を思ったか、銀さんが鍋の中に消えてsまったドロドロの破亜限堕取を手で掴もうとするけど。
(あ)「ちょ、ちょっと銀さん! まだコンロの火がついて…」
(銀)「アッチィィィィィィィ!!」
……時すでに遅し。私が言い終わる前に、銀さんは鍋に手をつっこんでしまった。
銀さんの手が勢いよく鍋の中から顔を出して、その飛沫が辺りに散らばる。
しかも大変運の悪いことが起きた。
飛沫の塊が飛んで行った先には襖…その襖がタイミングよく開いて、一瞬笑顔のお妙さんが見えたと思えば、そのお顔にドロドロ鍋の飛沫
がクリーンヒット。
(あ)「いろいろと遅かった…」
新八君の少し心配な声が、志村家の部屋に響いた。
というのも、今日は朝から志村家にお邪魔して、少し遅めの朝ごはんに鍋を囲もうとしていたのだ。
先日のハートの代わりに財布をいただく猫耳女…もとい財布強盗を捕まえた際、あれにはどうも真選組のみなさんも絡んでいたようで、謝礼をいただいたのだ。
少し前の万事屋が改修工事だった時に散々お妙さんにお世話になったので、今日はそのお礼も兼ねて、お妙さんのお仕事が終わるこの日、この時間を見計らって、ちょっと奮発した鍋にしいようという約束だったのだが。
(銀)「客とアフターしてるんじゃねーの? よし、こっちはできたぞ」
しかし私の眼前に広がる鍋の中には、大根とか魚hあともかく、納豆やら苺やらカエルのような何かの足、まで。
とてもじゃないけど鍋の具材とは思えないものが入ってる上に、鍋とは思えないどす黒い液体の色をしていた。
(あ)「……こ、これは、出来たと言っても大丈夫なんでしょうか」
(新)「ちょっと何入れたんですか、コレ…。なんか魔女がグルグルかき回す謎の液体みたいになってるじゃないですか…」
(銀)「とりあえず冷蔵庫にあるもん一通り入れたな。鍋は色々入れた方が美味いからな」
(あ)「一通り…って。一通りに入れてはいけないものまで入れすぎでは…?」
ていうかこのカエルの足みたいなやつも冷蔵庫に入っていたのだろうか…だとしたらこれで一体何を作ろうとしていたのだろうか。
しかし神楽ちゃんはというと、そんな鍋に臆することなく、自分の取り皿に取り合分けて、ズズズッと一口にした。
(銀)「どうだ、神楽」
(神)「銀ちゃんの足の裏みたいな味するヨ」
(銀)「オイオイ、最悪じゃねーか。兵器だよ? それ…」
(新)「自分の足の裏でしょーが。どーするんですか? もう…」
(銀)「清潔にするように心がけるよ」
(新)「オメーの足じゃねーよ! 鍋だよ、鍋!」
(あ)「こんなのお妙さんが見たら…」
お妙さんの怒りの笑み、辺りに血しぶきが舞う様子を思い浮かべた、その時。
(妙)「ただいま」
玄関先から死刑宣告…じゃないや。お妙さんの声が聞こえてきたのだ。
(新)「ヤバイ、帰ってきたよ。姉上が帰ってきた…。姉上が…」
この状況に新八君はどうしたものかと、襖の前で今にも倒れてしまいそうなほどフラフラしてしまっている。
そりゃあお妙さんの怒りが爆発する瞬間を、これまで何度も見届けている新八君だもの。考えただけでぞっとするよね。
(銀)「この状況を打破できる具材は残って……そうだ、俺の足を入れてみるか! 同じ匂いがぶつかりあえば相殺されるかもしれん!」
(あ)「絶対にさせませんからね!? 何ですか、その理論! 意味わかんないですから…」
すると神楽ちゃんが鼻歌を歌いながら、鍋にボトッと何かを入れていた。
(あ)「神楽ちゃん!? ちょっと、何入れてるの!?」
(神)「破亜限堕取アイスクリームだヨ。アネゴ、破亜限堕取アイスクリーム大好きだって言ってたからきっと喜んでくれるネ」
その間にも、鍋にボトボト入っては溶けて消えていってしまう破亜限堕取の命。
(新)「神楽ちゃん…それはね、好きなものをドブに捨ててるようなもんだよ」
すると慌てた新八君は、火のついた鍋を乗せたまま机を持ち上げた。
(新)「片付けよう…こんなのない方がいい、ない方がいいよ!」
まずいと思ったのか、銀さんも一緒になって新八君と机を持ち上げる運ぼうとするも、対面にいる神楽ちゃんが反対側から机を押し返してくるので、結果的に机を持ったまま押し問答だ。
(神)「やめろや、諦めるな! 諦めたらそこで試合終了ネ!」
(銀)「試合は中止だから! 体育館にウンコばら撒かれてたから!」
(妙)「新ちゃん?」
(あ)「はっ…お妙さんが迫ってきてる!」
(妙)「冷蔵庫に入れてた破亜限堕取知らない?」
その言葉を聞いた瞬間、みんなの動きが固まった。
(銀)「ヤベェ。奴め、早くも破亜限堕取に気付きやがった。お玉はどこ行った?」
(新)「無理無理、もう溶けてますよ!」
何を思ったか、銀さんが鍋の中に消えてsまったドロドロの破亜限堕取を手で掴もうとするけど。
(あ)「ちょ、ちょっと銀さん! まだコンロの火がついて…」
(銀)「アッチィィィィィィィ!!」
……時すでに遅し。私が言い終わる前に、銀さんは鍋に手をつっこんでしまった。
銀さんの手が勢いよく鍋の中から顔を出して、その飛沫が辺りに散らばる。
しかも大変運の悪いことが起きた。
飛沫の塊が飛んで行った先には襖…その襖がタイミングよく開いて、一瞬笑顔のお妙さんが見えたと思えば、そのお顔にドロドロ鍋の飛沫
がクリーンヒット。
(あ)「いろいろと遅かった…」
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