第十三話
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煉獄館の一件から数日後。
銀さんがドライブに連れ出してくれたおかげで少しは落ち着いたけれど…それでも、胸のつっかえた"なにか"はなかなか晴れてくれなくて。
そんなこんなで少し寝つきも悪くなっていて寝不足になってしまっていたせいか。
(あ)「た、大変! 今日ゴミの日…!」
……あろうことか、ゴミの日に大寝坊してしまったのだ。
はっと時間を見てはもうギリギリ間に合わないかも…いや、とにかく行ってみるしかない。
そう思い慌てて飛び起きて玄関に向かおうとすると。
(銀)「そんなに慌ててどうした、音莉」
(あ)「へっ、銀さん?」
なんと、依頼もない日にこの時間に起きているのも珍しい銀さんが、洗面所で歯を磨いていたのだ。
(あ)「あ、えっと、寝坊しちゃって…ゴミが……」
(銀)「ゴミなら出しといたぞ」
(あ)「へっ…」
(銀)「……音莉、お前最近眠れてねーんだろ」
(あ)「っ………」
なんで…絶対に心配はかけたくないから、絶対にバレないようにって、ふるまっていたのに。
すると口をゆすいだ銀さんは、固まってしまう私の前に立ちはだかり、それからそっと…銀さんの指が、私の目元をなぞり、頬に添えられる。
(銀)「隈が出来てらァ。それに…顔色も悪い」
だけどそんなことより、銀さんの手に触れられたところが急激に熱くなって、自分でも顔が真っ赤になってしまうのが分かる。
心臓が、破れそうなほどドクドクと脈打つ。
(あ)「あ、の……」
そんな私を見た銀さんは、クスリ…と笑って。
(銀)「おっ、急に顔色よくなっちまった…つーか、よくなったを通り越して熱あるんじゃね?ってくらい血色良くなっちまったんだけど」
からかうような銀さんの言葉に、より一層顔が真っ赤になってしまって、どうしようかと思っていたその時。
(神)「ヘルス、ヘルスミー!」
この時間はまだ眠っていることの方が多い神楽ちゃんが、大声を上げながら洗面所に飛び込んできたのだ。
(あ)「ど、どうしたの、神楽ちゃん!?」
ナイスタイミングなのか分からないけれど…ようやく銀さんの手が離れてくれて、煩かった心臓が少しだけ落ち着いてくる。
(神)「ゴゴゴ、ゴキブリアル! 私の部屋にィィィィィ!!」
神楽ちゃんが今にも泣きだしそうな表情で、私の腕に抱き着いてくる。
(あ)「ゴキブリ!?」
そ、それって…あの真っ黒でカサカサ動く気持ち悪い…あれのこと……。
(銀)「なーに? お前宇宙最強の癖にゴキブリダメなの?」
(神)「ダメ! 油ギッシュ! シェイプ、シェイプアップ乱!」
(銀)「ヘルプミーな。お前な、江戸で生きて行くって事はゴキブリと共に生きていくって事と一緒なんだぜ。見とけ、江戸っ子の生き様を」
その銀さんの手には既に殺虫剤が握られており、神楽ちゃんの押入れへと向かう銀さんの後を、私と神楽ちゃんも二人で抱き合いながらついていく。
しかし開けた瞬間、そこでとんでもない光景を目にすることとなる。
(銀)「ああああああああああ!」
(あ)「いやあああああああああ!」
(神)「ひええええええええええええ!」
私達の叫び声が響き渡ったと同時に、ガラリと玄関が開いた。
(新)「おはようございまーす」
だが玄関で床にへばりつく私達を見て、新八君は怪訝そうな目をこちらに向けた。
(新)「え、どうしたんですか?」
(あ)「ゴ、ゴキブリ! ものスゴイゴキブリ!」
(神)「パルプ、パルプフィクション!」
(銀)「ヘルプミーな!」
(新)「はぁ? ゴキブリ? 何を今さら。江戸で生きてくって事はね、ゴキブリと同じ部活に入ってるようなもんですよ。見といてください、江戸っ子の心意気」
新八君も殺虫剤を片手に、神楽ちゃんの押入れへと向かっていくけど。
(銀)「オイ、志村、後ろ…」
(あ)「ひぃぃ!」
後ろを振り返った新八君は、瞬間目を丸くした。
……そこには私達が先ほど目にした、私と同じ背丈くらいの超巨大ゴキブリが迫っていたのだから。
(新)「あああああああっ! へ、ヘルペス、ヘルペスミー!」
(銀)「ヘルプミーな!」
……まさかそれが、宇宙から持ち込まれた外来種のゴキブリで、江戸中に増殖している事態になっていたことを、私達は知らず。
銀さんがドライブに連れ出してくれたおかげで少しは落ち着いたけれど…それでも、胸のつっかえた"なにか"はなかなか晴れてくれなくて。
そんなこんなで少し寝つきも悪くなっていて寝不足になってしまっていたせいか。
(あ)「た、大変! 今日ゴミの日…!」
……あろうことか、ゴミの日に大寝坊してしまったのだ。
はっと時間を見てはもうギリギリ間に合わないかも…いや、とにかく行ってみるしかない。
そう思い慌てて飛び起きて玄関に向かおうとすると。
(銀)「そんなに慌ててどうした、音莉」
(あ)「へっ、銀さん?」
なんと、依頼もない日にこの時間に起きているのも珍しい銀さんが、洗面所で歯を磨いていたのだ。
(あ)「あ、えっと、寝坊しちゃって…ゴミが……」
(銀)「ゴミなら出しといたぞ」
(あ)「へっ…」
(銀)「……音莉、お前最近眠れてねーんだろ」
(あ)「っ………」
なんで…絶対に心配はかけたくないから、絶対にバレないようにって、ふるまっていたのに。
すると口をゆすいだ銀さんは、固まってしまう私の前に立ちはだかり、それからそっと…銀さんの指が、私の目元をなぞり、頬に添えられる。
(銀)「隈が出来てらァ。それに…顔色も悪い」
だけどそんなことより、銀さんの手に触れられたところが急激に熱くなって、自分でも顔が真っ赤になってしまうのが分かる。
心臓が、破れそうなほどドクドクと脈打つ。
(あ)「あ、の……」
そんな私を見た銀さんは、クスリ…と笑って。
(銀)「おっ、急に顔色よくなっちまった…つーか、よくなったを通り越して熱あるんじゃね?ってくらい血色良くなっちまったんだけど」
からかうような銀さんの言葉に、より一層顔が真っ赤になってしまって、どうしようかと思っていたその時。
(神)「ヘルス、ヘルスミー!」
この時間はまだ眠っていることの方が多い神楽ちゃんが、大声を上げながら洗面所に飛び込んできたのだ。
(あ)「ど、どうしたの、神楽ちゃん!?」
ナイスタイミングなのか分からないけれど…ようやく銀さんの手が離れてくれて、煩かった心臓が少しだけ落ち着いてくる。
(神)「ゴゴゴ、ゴキブリアル! 私の部屋にィィィィィ!!」
神楽ちゃんが今にも泣きだしそうな表情で、私の腕に抱き着いてくる。
(あ)「ゴキブリ!?」
そ、それって…あの真っ黒でカサカサ動く気持ち悪い…あれのこと……。
(銀)「なーに? お前宇宙最強の癖にゴキブリダメなの?」
(神)「ダメ! 油ギッシュ! シェイプ、シェイプアップ乱!」
(銀)「ヘルプミーな。お前な、江戸で生きて行くって事はゴキブリと共に生きていくって事と一緒なんだぜ。見とけ、江戸っ子の生き様を」
その銀さんの手には既に殺虫剤が握られており、神楽ちゃんの押入れへと向かう銀さんの後を、私と神楽ちゃんも二人で抱き合いながらついていく。
しかし開けた瞬間、そこでとんでもない光景を目にすることとなる。
(銀)「ああああああああああ!」
(あ)「いやあああああああああ!」
(神)「ひええええええええええええ!」
私達の叫び声が響き渡ったと同時に、ガラリと玄関が開いた。
(新)「おはようございまーす」
だが玄関で床にへばりつく私達を見て、新八君は怪訝そうな目をこちらに向けた。
(新)「え、どうしたんですか?」
(あ)「ゴ、ゴキブリ! ものスゴイゴキブリ!」
(神)「パルプ、パルプフィクション!」
(銀)「ヘルプミーな!」
(新)「はぁ? ゴキブリ? 何を今さら。江戸で生きてくって事はね、ゴキブリと同じ部活に入ってるようなもんですよ。見といてください、江戸っ子の心意気」
新八君も殺虫剤を片手に、神楽ちゃんの押入れへと向かっていくけど。
(銀)「オイ、志村、後ろ…」
(あ)「ひぃぃ!」
後ろを振り返った新八君は、瞬間目を丸くした。
……そこには私達が先ほど目にした、私と同じ背丈くらいの超巨大ゴキブリが迫っていたのだから。
(新)「あああああああっ! へ、ヘルペス、ヘルペスミー!」
(銀)「ヘルプミーな!」
……まさかそれが、宇宙から持ち込まれた外来種のゴキブリで、江戸中に増殖している事態になっていたことを、私達は知らず。
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