壊すものと壊れないもの
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僕はいつも通り執事服に身を通す。最初は着心地が悪かった服も今となっては違和感のない普通の私服みたいになってしまった。僕がこれに慣れたのはいつ頃だっただろう。
僕はフランのことが好きだ。最初はフランドールお嬢様の執事として、今は恋人として。
僕の能力は『ありとあらゆるものから守る程度の能力』で、フランと対となる能力だ。それ故に紅魔館に連れてこられて、フランの専属執事に抜擢された。
最初に会ったときには本当に驚かされた。今とは違う『狂った』笑顔で僕を追い返そうとする。その顔はどこか悲しげで、辛そうだった。
だからなのか、僕が絶対に帰らないことや壊れないことを知ってからは、今のような優しい笑顔で僕を迎えてくれるようになった。
あれから何年が経っただろうか。その間に僕はフランと付き合い始めて、そして今のような関係を築いた。実際これで良かったと思ってる。毎日が楽しく、嬉しいことだらけだ。
「ナナシ、似合ってる?」
思い出に耽っていると、フランが着替えて出てきた。
「うん、とても可愛いよ」
とても似合っている。いつも通りの服装だから当然のことだが、可愛いことには変わりないので関係ない。
時間は、うん、ジャストだ。
「失礼します」
いつも通りの時間に入ってくる。銀髪で年齢は女性に聞くのはいけないことだと思うので聞いていないが多分僕と同じくらいだろう、紅魔館のメイド長、十六夜咲夜だ。
「いつも通り、時間ぴったりですね」
「当然でしょう? あなただって時間ぴったりに準備を終えてるじゃない」
「残念ながら、お嬢様と二言くらいは話す時間はあるからね」
咲夜はため息を吐く。なんか悪いことでも言ったかな。
「食事の準備は出来てるから早く行きなさい?」
「わかった。すぐいくよ」
咲夜は用件を述べた後、消えていった。
「では、お嬢様。行きましょうか」
「うん!!」
僕達は手を繋ぎながら目的地へと歩きだした。
僕はフランのことが好きだ。最初はフランドールお嬢様の執事として、今は恋人として。
僕の能力は『ありとあらゆるものから守る程度の能力』で、フランと対となる能力だ。それ故に紅魔館に連れてこられて、フランの専属執事に抜擢された。
最初に会ったときには本当に驚かされた。今とは違う『狂った』笑顔で僕を追い返そうとする。その顔はどこか悲しげで、辛そうだった。
だからなのか、僕が絶対に帰らないことや壊れないことを知ってからは、今のような優しい笑顔で僕を迎えてくれるようになった。
あれから何年が経っただろうか。その間に僕はフランと付き合い始めて、そして今のような関係を築いた。実際これで良かったと思ってる。毎日が楽しく、嬉しいことだらけだ。
「ナナシ、似合ってる?」
思い出に耽っていると、フランが着替えて出てきた。
「うん、とても可愛いよ」
とても似合っている。いつも通りの服装だから当然のことだが、可愛いことには変わりないので関係ない。
時間は、うん、ジャストだ。
「失礼します」
いつも通りの時間に入ってくる。銀髪で年齢は女性に聞くのはいけないことだと思うので聞いていないが多分僕と同じくらいだろう、紅魔館のメイド長、十六夜咲夜だ。
「いつも通り、時間ぴったりですね」
「当然でしょう? あなただって時間ぴったりに準備を終えてるじゃない」
「残念ながら、お嬢様と二言くらいは話す時間はあるからね」
咲夜はため息を吐く。なんか悪いことでも言ったかな。
「食事の準備は出来てるから早く行きなさい?」
「わかった。すぐいくよ」
咲夜は用件を述べた後、消えていった。
「では、お嬢様。行きましょうか」
「うん!!」
僕達は手を繋ぎながら目的地へと歩きだした。