塗りつぶされた心
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外に出る。するとナナシは先ほど言われたとおり走っていた。
しかし彼の心はどこか不安定で辛そうだった。そんな彼を見て、私はもう耐えられなかった。
私はナナシのところへ駆けていく。それに気づいた彼は慌てていた。
自分でもわかる。私が今にも泣きそうなことに。
「さ、さとり様? どうされました.....?」
そんな言葉に、私は怒りを覚えた。
私の気持ちに気づかないナナシに、誰にも助けを請うことのないナナシに、ただ気持ちをぶつけていた。
「どうして、どうしてなの!? あなたの心はいつも恐怖ばかり! あなたのために命令してまで休みを与えたのに、こんなことをして!! 少しは自分の体のことも考えなさいよ!」
今まで溜まってきた物を全て吐き出す。
「心配なのよ......なんで頼ってくれないの? 何で話してくれないの? なんで、なんで!!」
もう心を読むことさえ忘れていた。そんな私にナナシは言った。
「.....さとり様。ありがとうございます。そんなことを言われたのは生まれて始めてで、とても嬉しいです」
ナナシは泣いていた私を連れて部屋へと戻っていった。
そして彼は何かを決めたかのようにこちらを向く。
「少しだけ長くなりますが、さとり様には言っておかなければならないと思うので、話しますね」
そう言って彼は私に昔のことを話し始めた。
しかし彼の心はどこか不安定で辛そうだった。そんな彼を見て、私はもう耐えられなかった。
私はナナシのところへ駆けていく。それに気づいた彼は慌てていた。
自分でもわかる。私が今にも泣きそうなことに。
「さ、さとり様? どうされました.....?」
そんな言葉に、私は怒りを覚えた。
私の気持ちに気づかないナナシに、誰にも助けを請うことのないナナシに、ただ気持ちをぶつけていた。
「どうして、どうしてなの!? あなたの心はいつも恐怖ばかり! あなたのために命令してまで休みを与えたのに、こんなことをして!! 少しは自分の体のことも考えなさいよ!」
今まで溜まってきた物を全て吐き出す。
「心配なのよ......なんで頼ってくれないの? 何で話してくれないの? なんで、なんで!!」
もう心を読むことさえ忘れていた。そんな私にナナシは言った。
「.....さとり様。ありがとうございます。そんなことを言われたのは生まれて始めてで、とても嬉しいです」
ナナシは泣いていた私を連れて部屋へと戻っていった。
そして彼は何かを決めたかのようにこちらを向く。
「少しだけ長くなりますが、さとり様には言っておかなければならないと思うので、話しますね」
そう言って彼は私に昔のことを話し始めた。