塗りつぶされた心
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最近、ここ『地霊殿』に一人の少年がやってきた。名前は『#ch1』。人間がここ、地底にいることはとても珍しく、ここで人間を見ることは滅多にない。こんなところに来るのは博麗の巫女か白黒魔法使いくらいなわけで、ここで男を見るのははじめてなのでは? と思うくらいだ。
何でこんなところに? そんなことを聞いてもを彼は答えない。『ごめんなさい』と、ただ唱えるだけだった。私の《心を読む程度の能力》でも彼からは恐怖しか読みとれない。
もちろん、何に恐怖しているのかはわからなかった。
困った私は、放っておくことも出来ずにここに住まわせたのだった。
そして今となっては...
「さとり様。食事の準備が出来ました」
「あら、ありがとう」
と、こんな感じ。流石に洗濯はさせないが掃除などの家事全般そつなくこなす。それはもう#ch1本人に何者なのかを問いたくなるほどだ。
別にやってほしい、と頼んだわけではない。なのに彼は毎日しっかりとこなしている。
前に《様》で呼ばなくてもいい、と言ったことがある。彼は居候の身で、従者ではない。もともとそんなことをする義務どころか権利すら与えられていないからだ。
しかし#ch1は拒み、それからもずっと私のことを《様》を付けて呼んでいる。
理由は私の能力でもわからず、わかるのは相変わらず恐怖感のみ。それを直接聞くことが出来ない私はなんて弱いんだろう。
#ch1と仲良く話せるお空やお燐を、少しだけうらやましく思っていた。
何でこんなところに? そんなことを聞いてもを彼は答えない。『ごめんなさい』と、ただ唱えるだけだった。私の《心を読む程度の能力》でも彼からは恐怖しか読みとれない。
もちろん、何に恐怖しているのかはわからなかった。
困った私は、放っておくことも出来ずにここに住まわせたのだった。
そして今となっては...
「さとり様。食事の準備が出来ました」
「あら、ありがとう」
と、こんな感じ。流石に洗濯はさせないが掃除などの家事全般そつなくこなす。それはもう#ch1本人に何者なのかを問いたくなるほどだ。
別にやってほしい、と頼んだわけではない。なのに彼は毎日しっかりとこなしている。
前に《様》で呼ばなくてもいい、と言ったことがある。彼は居候の身で、従者ではない。もともとそんなことをする義務どころか権利すら与えられていないからだ。
しかし#ch1は拒み、それからもずっと私のことを《様》を付けて呼んでいる。
理由は私の能力でもわからず、わかるのは相変わらず恐怖感のみ。それを直接聞くことが出来ない私はなんて弱いんだろう。
#ch1と仲良く話せるお空やお燐を、少しだけうらやましく思っていた。