第1章
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全ての対戦が終わり、あとは着替えて帰るだけ。
「由美ちゃん凄かったわ。轟ちゃんと互角の戦い、かっこよかった」
「ありがとう、でも負けちゃった」
あはは、と苦笑する。
クラスメイトの女子と話すのはだいぶ慣れてきた。
あとはもう少し、信用を得ないと。
「まだ最初の授業です。これから個性を磨いていきましょう!」
「うんうん!」
あぁ、この子たち本当にヒーローを目指してるんだ。
目が輝いてる。
私もヒーローを目指してたはずなんだけど…。
人って変わるなぁ。
「じゃあ私、先に帰るね」
「バイバイ!また明日!」
麗日さんは大きく手を振ってくれた。
私もそれに振り返す。
.
「…3か月分の薬だ」
「え、こんなに?」
私は昨日言われた通り、死柄木さんの所に寄った。
薬を受け取るために。
「何度も来てたら怪しまれるだろ」
「それもそうですね」
「夏休み前にまた来い」
「了解です」
薬を鞄にしまい、カウンター席の死柄木さんの隣に座る。
「…そういえば、由美さんに言わないのですか」
何のことだ?
次の言葉を待つ。
「……近々、平和の象徴を殺す」
「……」
ついに動くのか。
…となると、準備は整っているということ。
「いつ頃を目安に?」
「…1週間以内には殺る」
「分かりました。私の動きはどうなります?」
「生徒側として動け。お前はあくまでスパイの身だ。必要な時は呼ぶ」
「当日、由美さんを知るのは私と死柄木弔のみ。それ以外の者はあなたを“生徒”として見ます。お気をつけください」
なるほど。
どういう策で実行するのか分からないが、まぁいい。
私にはあまり関係ない。
「…では、帰りますね」
「あぁ」
私は帰路につく。ついに死柄木さんは動く。
今まで準備を進めていたのは知っていたが、まさかもう整っているとは。
先生のおかげもあるが…。
そしてついに、平和の象徴が消える。
…だが、なぜだろう。
死柄木さんからそれを聞いた時、胸がザワついたのは…。
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全ての対戦が終わり、あとは着替えて帰るだけ。
「由美ちゃん凄かったわ。轟ちゃんと互角の戦い、かっこよかった」
「ありがとう、でも負けちゃった」
あはは、と苦笑する。
クラスメイトの女子と話すのはだいぶ慣れてきた。
あとはもう少し、信用を得ないと。
「まだ最初の授業です。これから個性を磨いていきましょう!」
「うんうん!」
あぁ、この子たち本当にヒーローを目指してるんだ。
目が輝いてる。
私もヒーローを目指してたはずなんだけど…。
人って変わるなぁ。
「じゃあ私、先に帰るね」
「バイバイ!また明日!」
麗日さんは大きく手を振ってくれた。
私もそれに振り返す。
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「…3か月分の薬だ」
「え、こんなに?」
私は昨日言われた通り、死柄木さんの所に寄った。
薬を受け取るために。
「何度も来てたら怪しまれるだろ」
「それもそうですね」
「夏休み前にまた来い」
「了解です」
薬を鞄にしまい、カウンター席の死柄木さんの隣に座る。
「…そういえば、由美さんに言わないのですか」
何のことだ?
次の言葉を待つ。
「……近々、平和の象徴を殺す」
「……」
ついに動くのか。
…となると、準備は整っているということ。
「いつ頃を目安に?」
「…1週間以内には殺る」
「分かりました。私の動きはどうなります?」
「生徒側として動け。お前はあくまでスパイの身だ。必要な時は呼ぶ」
「当日、由美さんを知るのは私と死柄木弔のみ。それ以外の者はあなたを“生徒”として見ます。お気をつけください」
なるほど。
どういう策で実行するのか分からないが、まぁいい。
私にはあまり関係ない。
「…では、帰りますね」
「あぁ」
私は帰路につく。ついに死柄木さんは動く。
今まで準備を進めていたのは知っていたが、まさかもう整っているとは。
先生のおかげもあるが…。
そしてついに、平和の象徴が消える。
…だが、なぜだろう。
死柄木さんからそれを聞いた時、胸がザワついたのは…。
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