第1章
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「ほんと、広い」
まだこの部屋にはなれない。2LDKって言ってたっけ。
やっぱり高校生の一人暮らしにしては広いよなぁ。
ほとんど寝室とリビングで生活しているし。
リビングにはテレビとテーブル、ソファがあり、テーブルにはノートパソコンを置いている。
正直、寝床があればいいという感じなのだが、“先生”はお優しい方、だから。
「今日は何を食べよう」
食事は基本自炊。
学校と登下校以外の人混みは避けるよう言われているから。
つまり外出は控えろということ。
私の正体がバレるとまずいのだ。
まぁ、敵側の私が雄英の、しかもヒーロー科に通っていること自体おかしな話だが。
自分でも思う、よく受かったと。
バレたらどうするんだと思ったが、そこは“先生”や仲間がうまく受験まで手を回してくれたらしい。
prrrr...
スマホの画面を確認する。
_______死柄木さんから。
「はい、もしもし」
《…学校はどうだった》
「ぼちぼち、ですかね」
《明日、帰りにここに寄ってくれ》
明日…。
何かあったのか。
《そろそろ“薬”が切れるだろ》
「あ…もうそんなに経つか…」
そうだ、あと3日分くらいしかない。
《じゃあ、明日》
この“薬”は大事だ。
“薬”が切れて飲まなかったら、それこそ正体がバレる。
電話してもらってよかった。
この“薬”は“先生”が私の為に特別に用意してくれたものだ。
私の【本当の個性】を抑え込む作用がある。
どういう原理で成り立っているのか私には分からない。
だが、一つ言えるのは、こうでもしないと個性を制御できないのだ。
“先生”ですら、私の個性を制御出来なかった。
でも、この個性が、私を“先生”のもとで生かしてくれている。
自分の個性は、憎くて、嫌いだ。
けれども“先生”はこの個性を素晴らしいと言ってくれた。
だから私は、ヒーローを諦めたんだ。
使いこなせるようになったら、“先生”は喜んでくれるだろう。期待もされている。
【由美なら出来るよ】
そう、優しく言ってくれたんだ。
次会う時には、今よりも強くなっていたい。
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「ほんと、広い」
まだこの部屋にはなれない。2LDKって言ってたっけ。
やっぱり高校生の一人暮らしにしては広いよなぁ。
ほとんど寝室とリビングで生活しているし。
リビングにはテレビとテーブル、ソファがあり、テーブルにはノートパソコンを置いている。
正直、寝床があればいいという感じなのだが、“先生”はお優しい方、だから。
「今日は何を食べよう」
食事は基本自炊。
学校と登下校以外の人混みは避けるよう言われているから。
つまり外出は控えろということ。
私の正体がバレるとまずいのだ。
まぁ、敵側の私が雄英の、しかもヒーロー科に通っていること自体おかしな話だが。
自分でも思う、よく受かったと。
バレたらどうするんだと思ったが、そこは“先生”や仲間がうまく受験まで手を回してくれたらしい。
prrrr...
スマホの画面を確認する。
_______死柄木さんから。
「はい、もしもし」
《…学校はどうだった》
「ぼちぼち、ですかね」
《明日、帰りにここに寄ってくれ》
明日…。
何かあったのか。
《そろそろ“薬”が切れるだろ》
「あ…もうそんなに経つか…」
そうだ、あと3日分くらいしかない。
《じゃあ、明日》
この“薬”は大事だ。
“薬”が切れて飲まなかったら、それこそ正体がバレる。
電話してもらってよかった。
この“薬”は“先生”が私の為に特別に用意してくれたものだ。
私の【本当の個性】を抑え込む作用がある。
どういう原理で成り立っているのか私には分からない。
だが、一つ言えるのは、こうでもしないと個性を制御できないのだ。
“先生”ですら、私の個性を制御出来なかった。
でも、この個性が、私を“先生”のもとで生かしてくれている。
自分の個性は、憎くて、嫌いだ。
けれども“先生”はこの個性を素晴らしいと言ってくれた。
だから私は、ヒーローを諦めたんだ。
使いこなせるようになったら、“先生”は喜んでくれるだろう。期待もされている。
【由美なら出来るよ】
そう、優しく言ってくれたんだ。
次会う時には、今よりも強くなっていたい。
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