第1章
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全種目が終わり、順位が発表された。
私は16位。
目立たない順位、私にとっては好都合。
「ちなみに除籍はウソな」
やっぱりね。
さて、着替えて帰るかな。
教室で帰る支度をしていると、教室の扉が開いた。
もうみんな帰ったと思ったんだけど。
あ、指怪我してた男子だ。
保健室から戻ってきたのかな。
しかも、席は私の隣だ。
「あの、指、大丈夫?」
「へっ!?あ、うん!大丈夫…えーっと…」
「あ、佐藤由美です。隣の席、よろしくね」
「緑谷出久です!!」
見たところ、超パワー、だが自分が酷い怪我を負っている。
緑谷くんはまだ個性を制御出来ないらしい。
こんな怪我、普通はしないもんな。
「佐藤さん、ボール投げすごかったね!個性って、物を操るみたいな感じかな?」
「うん。触れたものを自由自在に操ることができるの」
あながち間違ってはいないが、この個性は“表向き”だ。
本当の個性ではない。
_____
緑谷くんと校門まで行って、そこから1人で帰る。
連絡しないと。
「…あ、もしもし。初日終わりました」
私の“仲間”へ報告。
何があったか。
どんな個性を持った生徒がいたか。
教師の人数、生徒の人数、校内の作りまで。
「……今のところの情報です。新しく入ったら随時報告します。…え?部屋ですか?一人暮らしには広いくらいですよ」
万が一のため、仲間とは別の場所で生活している。
駅近くの高層マンション。
私のために“先生”が用意してくれたらしい。
「ではまた連絡します」
私がこの雄英に入学したのには、ヒーローになるためではない。
潜入調査、スパイである。
そう、つまり私は敵 だ。
ヒーローが相手にする敵が、まさかヒーロー名門校にいるなんて誰が想像するだろうか。
私は、仲間の指示があるまで“ヒーローの卵”として生活をする。
それが私の、今の仕事だ。
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全種目が終わり、順位が発表された。
私は16位。
目立たない順位、私にとっては好都合。
「ちなみに除籍はウソな」
やっぱりね。
さて、着替えて帰るかな。
教室で帰る支度をしていると、教室の扉が開いた。
もうみんな帰ったと思ったんだけど。
あ、指怪我してた男子だ。
保健室から戻ってきたのかな。
しかも、席は私の隣だ。
「あの、指、大丈夫?」
「へっ!?あ、うん!大丈夫…えーっと…」
「あ、佐藤由美です。隣の席、よろしくね」
「緑谷出久です!!」
見たところ、超パワー、だが自分が酷い怪我を負っている。
緑谷くんはまだ個性を制御出来ないらしい。
こんな怪我、普通はしないもんな。
「佐藤さん、ボール投げすごかったね!個性って、物を操るみたいな感じかな?」
「うん。触れたものを自由自在に操ることができるの」
あながち間違ってはいないが、この個性は“表向き”だ。
本当の個性ではない。
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緑谷くんと校門まで行って、そこから1人で帰る。
連絡しないと。
「…あ、もしもし。初日終わりました」
私の“仲間”へ報告。
何があったか。
どんな個性を持った生徒がいたか。
教師の人数、生徒の人数、校内の作りまで。
「……今のところの情報です。新しく入ったら随時報告します。…え?部屋ですか?一人暮らしには広いくらいですよ」
万が一のため、仲間とは別の場所で生活している。
駅近くの高層マンション。
私のために“先生”が用意してくれたらしい。
「ではまた連絡します」
私がこの雄英に入学したのには、ヒーローになるためではない。
潜入調査、スパイである。
そう、つまり私は
ヒーローが相手にする敵が、まさかヒーロー名門校にいるなんて誰が想像するだろうか。
私は、仲間の指示があるまで“ヒーローの卵”として生活をする。
それが私の、今の仕事だ。
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