第2章《USJ編》
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緑谷くんたちが逃げたのを見てから、私は船から出た。
陸に上がり、物陰に隠れる。どう、動こうか。
黒霧さんの所へ行くか、もしくは死柄木さんの所か。
あぁ、久しぶりに暴れる。
本来の力を出せるわけではないが、これだけでも十分だ。
ヒーローの卵に屈辱と恐怖を与えられれば、それでいい。
「……はは」
早く行きたい。
早く闘いたい。
早く殺りたい。
でも、まだ…。
私は出てはいけない。
ここじゃあない。
より、屈辱を。
より、恐怖を。
タイミングを誤ってはいけない。
______
....
...
..
.
「いい動きをするなあ…スマッシュって…
オールマイトのフォロワーかい?」
少し経った頃、緑谷くんたちの前に死柄木さんが立っていた。
あぁ、終わったな。
「まぁ、いいや君」
バアン!!!
突如、USJの扉が開いた。
いや、押し壊して開いたと言うべきか。
「もう大丈夫」
そう。
「私が来た」
「オールマイトーーーー!!」
待っていたよ、平和の象徴。
「…やっとだ」
この時の私は、自然と口角が上がっていた。
不気味なほどに。
「待ったよヒーロー、社会のごみめ」
平和の象徴、オールマイトは遠目でも分かるほどの怒りに満ちていた。
オールマイトは緑谷くんたちを逃がした。
それもそのはず。
この状況、守りながら戦うなんて無理だ。
敵が多すぎる。
かえって、邪魔になってしまう。
まぁ、こちらも的を絞りやすくなる。
脳無に攻撃を仕掛ける。
しかし、全く効いていない。
「マジで全っ然…効いてないな!!!」
それでも、攻撃の手を緩めないオールマイト。
「効かないのは“ショック吸収”だからさ」
いつの間にこんな怪物、作ってたんだろ。
“先生”の手でも借りているのか。
「っ~!!」
突如、吐血した。
脳無の指がオールマイトの横腹に刺さった。
あぁ、黒霧さんの個性か。
脳無は黒霧さんのゲートにオールマイトを引く。
このままゲートを閉じれば、オールマイトの身体は引きちぎられる。
終わったな。
「オールマイトォ!!!!」
「!!緑谷くんっ」
相澤先生を担いで逃げていたはずの彼が、戻ってきた。
「っ…」
私は、咄嗟に腕が伸びた。
あれ、何で腕を伸ばしたんだろう。今、緑谷くんを助けようとした、のか?
だが、それは届くことはなく。
「どっけ、邪魔だ!!」
けれども、爆豪くんの腕は届いた。
黒霧さんを、殴り、本体部分を掴んだ。
そして、脳無の半身が凍った。
「てめェらがオールマイト殺しを実行する役とだけ聞いた」
「だあー!!」
轟くんと切島くんも来た。何しに来たんだ、素人が。
「かっちゃん…!皆…!!」
その隙に、オールマイトは脳無の手から逃れた。
面倒なことをしてくれた、本当に。
「出入口を押さえられた……こりゃあ…ピンチだなあ…
おい、“サタン”…」
“サタン”__
______それは、私のこと。
仲間内での呼び名だ。
私の正体がバレないようにするための、コードネームである。
「…なんですか」
私はスっと一瞬で死柄木さんの隣に並ぶ。
「お前、ガキの相手しろ」
「制限は?」
「殺すな、甚振 れ」
私は確かに、死柄木さんたちの仲間だ。
けれど、彼にとっては脳無と同じ。
「了解」
兵器に過ぎない。
.
緑谷くんたちが逃げたのを見てから、私は船から出た。
陸に上がり、物陰に隠れる。どう、動こうか。
黒霧さんの所へ行くか、もしくは死柄木さんの所か。
あぁ、久しぶりに暴れる。
本来の力を出せるわけではないが、これだけでも十分だ。
ヒーローの卵に屈辱と恐怖を与えられれば、それでいい。
「……はは」
早く行きたい。
早く闘いたい。
早く殺りたい。
でも、まだ…。
私は出てはいけない。
ここじゃあない。
より、屈辱を。
より、恐怖を。
タイミングを誤ってはいけない。
______
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「いい動きをするなあ…スマッシュって…
オールマイトのフォロワーかい?」
少し経った頃、緑谷くんたちの前に死柄木さんが立っていた。
あぁ、終わったな。
「まぁ、いいや君」
バアン!!!
突如、USJの扉が開いた。
いや、押し壊して開いたと言うべきか。
「もう大丈夫」
そう。
「私が来た」
「オールマイトーーーー!!」
待っていたよ、平和の象徴。
「…やっとだ」
この時の私は、自然と口角が上がっていた。
不気味なほどに。
「待ったよヒーロー、社会のごみめ」
平和の象徴、オールマイトは遠目でも分かるほどの怒りに満ちていた。
オールマイトは緑谷くんたちを逃がした。
それもそのはず。
この状況、守りながら戦うなんて無理だ。
敵が多すぎる。
かえって、邪魔になってしまう。
まぁ、こちらも的を絞りやすくなる。
脳無に攻撃を仕掛ける。
しかし、全く効いていない。
「マジで全っ然…効いてないな!!!」
それでも、攻撃の手を緩めないオールマイト。
「効かないのは“ショック吸収”だからさ」
いつの間にこんな怪物、作ってたんだろ。
“先生”の手でも借りているのか。
「っ~!!」
突如、吐血した。
脳無の指がオールマイトの横腹に刺さった。
あぁ、黒霧さんの個性か。
脳無は黒霧さんのゲートにオールマイトを引く。
このままゲートを閉じれば、オールマイトの身体は引きちぎられる。
終わったな。
「オールマイトォ!!!!」
「!!緑谷くんっ」
相澤先生を担いで逃げていたはずの彼が、戻ってきた。
「っ…」
私は、咄嗟に腕が伸びた。
あれ、何で腕を伸ばしたんだろう。今、緑谷くんを助けようとした、のか?
だが、それは届くことはなく。
「どっけ、邪魔だ!!」
けれども、爆豪くんの腕は届いた。
黒霧さんを、殴り、本体部分を掴んだ。
そして、脳無の半身が凍った。
「てめェらがオールマイト殺しを実行する役とだけ聞いた」
「だあー!!」
轟くんと切島くんも来た。何しに来たんだ、素人が。
「かっちゃん…!皆…!!」
その隙に、オールマイトは脳無の手から逃れた。
面倒なことをしてくれた、本当に。
「出入口を押さえられた……こりゃあ…ピンチだなあ…
おい、“サタン”…」
“サタン”__
______それは、私のこと。
仲間内での呼び名だ。
私の正体がバレないようにするための、コードネームである。
「…なんですか」
私はスっと一瞬で死柄木さんの隣に並ぶ。
「お前、ガキの相手しろ」
「制限は?」
「殺すな、
私は確かに、死柄木さんたちの仲間だ。
けれど、彼にとっては脳無と同じ。
「了解」
兵器に過ぎない。
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