第2章《USJ編》
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「あああ!」
「ん?」
「死ぃねぇぇぇ!!!」
緑谷くんは腕を振りかぶりながら船から飛び降りる。
左腕を水面へ向ける。
そして次の瞬間、緑谷くんは個性を放った。
水は広がり、中心に隙間が出来た。
「峰田くん、梅雨ちゃん!」
私の声がけで梅雨ちゃんは峰田くんを抱え、峰田くんはもぎった物を水へ投げ入れている。
私は船の上で待機。
これくらいなら余裕で耐えきれる。
まぁ、待機は反対されたが______
「…緑谷くんは思いっきり水面に個性を放って。その後すぐに梅雨ちゃんは峰田くんを抱えて船から出て。その途中で峰田くんはもぎれるだけもぎって水に投げ入れて」
「僕、まだ個性は扱えきれてなくて…」
「うん、それでいい。今出せる力を出してくれればいい」
「由美ちゃんの作戦が一番だと思うわ。でも、由美ちゃんはどうするの?」
「私はここに残る」
「はァ!?マジで言ってのか?!」
そりゃあ反対される。
「私は大丈夫」
私が緑谷くんたちに付いてはいけない。
これ以上、私は助けられない。
そろそろ敵 として動こう。
緑谷くんたちが船から出て少し経った後、私は黒いマントを羽織った。帽子を深く被り、顔には悪魔の面を着ける。
これが、私の姿だ。
入学してからずっと、力を制御していたんだ。
少しくらい、暴れてさせてくれ。
私は死柄木さんがいる施設の中央へと向かった。
______
「由美ちゃん、大丈夫かしら…」
僕らはようやく、陸に着いた。
佐藤さんを除いて。
「ま、まぁ、佐藤は強えし!轟とも互角に戦ってたし…」
峰田くんの声は段々、小さくなっていく。
「…佐藤さんはどうして、残ったんだろう」
「そりゃあ、俺たち3人が助かるようにだろ」
最初はそうだと思った。
けれど、4人で助かる方法はあったはず。
それなのに、彼女は残る選択をした。
「あの場に1人で残るのは怖いはずだ。僕だって、怖い。でも、佐藤さん…全く表情変わらなかった。平静を装っていたとしても、この状況。深刻な顔をしていてもおかしくないよ」
彼女の表情からは恐怖なんてものは感じられなかった。
普通だとでも言うような、そんな表情。
「…たしかに、緑谷ちゃんの言う通りだわ。
でも由美ちゃん、元々あまり顔に出すタイプじゃないんだと思うわ。
笑ったところを見たことはあるけれど、私が見たのは2、3回程度よ」
佐藤さんとよく一緒にいるあすっ…梅雨ちゃんに言われると納得してしまった。
「きっと考えがあるんだわ。由美ちゃんを信じましょう」
「うんっ」
「今は、次どうするかじゃないかしら?」
「そうだね…とりあえず____」
そうだ、今は自分たちの状況を考えなければいけない。
佐藤さん、無事でいて…。
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「あああ!」
「ん?」
「死ぃねぇぇぇ!!!」
緑谷くんは腕を振りかぶりながら船から飛び降りる。
左腕を水面へ向ける。
そして次の瞬間、緑谷くんは個性を放った。
水は広がり、中心に隙間が出来た。
「峰田くん、梅雨ちゃん!」
私の声がけで梅雨ちゃんは峰田くんを抱え、峰田くんはもぎった物を水へ投げ入れている。
私は船の上で待機。
これくらいなら余裕で耐えきれる。
まぁ、待機は反対されたが______
「…緑谷くんは思いっきり水面に個性を放って。その後すぐに梅雨ちゃんは峰田くんを抱えて船から出て。その途中で峰田くんはもぎれるだけもぎって水に投げ入れて」
「僕、まだ個性は扱えきれてなくて…」
「うん、それでいい。今出せる力を出してくれればいい」
「由美ちゃんの作戦が一番だと思うわ。でも、由美ちゃんはどうするの?」
「私はここに残る」
「はァ!?マジで言ってのか?!」
そりゃあ反対される。
「私は大丈夫」
私が緑谷くんたちに付いてはいけない。
これ以上、私は助けられない。
そろそろ
緑谷くんたちが船から出て少し経った後、私は黒いマントを羽織った。帽子を深く被り、顔には悪魔の面を着ける。
これが、私の姿だ。
入学してからずっと、力を制御していたんだ。
少しくらい、暴れてさせてくれ。
私は死柄木さんがいる施設の中央へと向かった。
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「由美ちゃん、大丈夫かしら…」
僕らはようやく、陸に着いた。
佐藤さんを除いて。
「ま、まぁ、佐藤は強えし!轟とも互角に戦ってたし…」
峰田くんの声は段々、小さくなっていく。
「…佐藤さんはどうして、残ったんだろう」
「そりゃあ、俺たち3人が助かるようにだろ」
最初はそうだと思った。
けれど、4人で助かる方法はあったはず。
それなのに、彼女は残る選択をした。
「あの場に1人で残るのは怖いはずだ。僕だって、怖い。でも、佐藤さん…全く表情変わらなかった。平静を装っていたとしても、この状況。深刻な顔をしていてもおかしくないよ」
彼女の表情からは恐怖なんてものは感じられなかった。
普通だとでも言うような、そんな表情。
「…たしかに、緑谷ちゃんの言う通りだわ。
でも由美ちゃん、元々あまり顔に出すタイプじゃないんだと思うわ。
笑ったところを見たことはあるけれど、私が見たのは2、3回程度よ」
佐藤さんとよく一緒にいるあすっ…梅雨ちゃんに言われると納得してしまった。
「きっと考えがあるんだわ。由美ちゃんを信じましょう」
「うんっ」
「今は、次どうするかじゃないかしら?」
「そうだね…とりあえず____」
そうだ、今は自分たちの状況を考えなければいけない。
佐藤さん、無事でいて…。
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