第2章《USJ編》
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「何が戦うだよバカかよぉ」
峰田くんの言う通りだ。
相手にはオールマイトを倒せる術があるのだ。
それを分かっていて、緑谷くんは勝とうと言っているのだ。
「峰田くん、下の連中…明らかに水中戦を想定しているよね」
「ムシかよー!!」
「相手は施設の設計を把握して、それに合う個性を持った人員が集められた…」
「そう!そこまで情報を仕入れておいて、周到に準備してくる連中にしちゃ、おかしな点がある」
あぁ、そうだ。
敵には、私たちには知り得なかった情報があった。
「この水難ゾーンに、蛙すっ…つっ梅雨…ちゃんが移動させられてるって点!!」
緑谷くんは照れながらそう言った。
教師の個性を知っていても、生徒の個性までは分かっていなかった。
…でも、あの時……。
私が薬を貰いに行った時、聞けばよかったのに。
A組生徒の個性はほぼ把握していたのだ。
なぜ、聞かなかった…?
私が“ここ”にいる意味がなくなってしまう。
何のためにスパイをやっているのか。
「だからつまり!生徒の“個性”はわかってないんじゃない?」
「蛙の私を知ってたら、あっちの火災ゾーンにでも放り込むわね」
「私も水だったら操れるし」
「そうか。佐藤さんは触れたものを操れるんだよね」
「そうそう」
水を、氷や水蒸気に変えること、いわば状態変化は不可能だが、形状を変えることはできる。
「…みんなの個性を詳しく聞かせて欲しい。作戦を練ろう」
私がそう言うと、各々の個性を説明してくれた。
「私は跳躍と壁に張りつけるのと、舌を伸ばせるわ、最長で20m程。
あとは胃袋を外に出して洗ったり、毒性の粘液…といっても多少ピリッとくる程度のを…分泌できる」
梅雨ちゃんは、本当に個性が蛙なんだ。
この水難ゾーンで個性をうまく利用できる。
「僕は…超パワーだけど…使った先からバッキバキになる…もろ刃の剣的な…アレです」
緑谷くんはまだ個性を使いこなせていない。
あそこまで自分にダメージがくるなんて、あまり聞かない。
「峰田くんは?」
すると、峰田くんは頭をもぎった。
そしてそれを壁に押し当てる。
「超くっつく。
体調によっちゃ一日経ってもくっついたまま。
モギったそばから生えてくるけど、モギりすぎると血が出る。オイラ自身にはくっつかずにブニブニ跳ねる」
場合によっては使えなくはない個性だが…。
しかし、峰田くんはどうやって入試受かったんだ?
「!!」
と、考えていると、敵が攻撃してきた。
「船が割れた…」
「なんて力…!」
「うわああ!!!」
峰田くんはヤケになって頭をモギり、水へ投げ入れた。
しかし、敵は当然警戒し、触らない。
「ヤケはダメだ!!ああ、なんてことを…敵に個性が!!」
「…いや、警戒して触ってないよ」
「!ほんとだ」
「私に考えがある……緑谷くん」
少し、手を貸すフリでもしておこうか。
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「何が戦うだよバカかよぉ」
峰田くんの言う通りだ。
相手にはオールマイトを倒せる術があるのだ。
それを分かっていて、緑谷くんは勝とうと言っているのだ。
「峰田くん、下の連中…明らかに水中戦を想定しているよね」
「ムシかよー!!」
「相手は施設の設計を把握して、それに合う個性を持った人員が集められた…」
「そう!そこまで情報を仕入れておいて、周到に準備してくる連中にしちゃ、おかしな点がある」
あぁ、そうだ。
敵には、私たちには知り得なかった情報があった。
「この水難ゾーンに、蛙すっ…つっ梅雨…ちゃんが移動させられてるって点!!」
緑谷くんは照れながらそう言った。
教師の個性を知っていても、生徒の個性までは分かっていなかった。
…でも、あの時……。
私が薬を貰いに行った時、聞けばよかったのに。
A組生徒の個性はほぼ把握していたのだ。
なぜ、聞かなかった…?
私が“ここ”にいる意味がなくなってしまう。
何のためにスパイをやっているのか。
「だからつまり!生徒の“個性”はわかってないんじゃない?」
「蛙の私を知ってたら、あっちの火災ゾーンにでも放り込むわね」
「私も水だったら操れるし」
「そうか。佐藤さんは触れたものを操れるんだよね」
「そうそう」
水を、氷や水蒸気に変えること、いわば状態変化は不可能だが、形状を変えることはできる。
「…みんなの個性を詳しく聞かせて欲しい。作戦を練ろう」
私がそう言うと、各々の個性を説明してくれた。
「私は跳躍と壁に張りつけるのと、舌を伸ばせるわ、最長で20m程。
あとは胃袋を外に出して洗ったり、毒性の粘液…といっても多少ピリッとくる程度のを…分泌できる」
梅雨ちゃんは、本当に個性が蛙なんだ。
この水難ゾーンで個性をうまく利用できる。
「僕は…超パワーだけど…使った先からバッキバキになる…もろ刃の剣的な…アレです」
緑谷くんはまだ個性を使いこなせていない。
あそこまで自分にダメージがくるなんて、あまり聞かない。
「峰田くんは?」
すると、峰田くんは頭をもぎった。
そしてそれを壁に押し当てる。
「超くっつく。
体調によっちゃ一日経ってもくっついたまま。
モギったそばから生えてくるけど、モギりすぎると血が出る。オイラ自身にはくっつかずにブニブニ跳ねる」
場合によっては使えなくはない個性だが…。
しかし、峰田くんはどうやって入試受かったんだ?
「!!」
と、考えていると、敵が攻撃してきた。
「船が割れた…」
「なんて力…!」
「うわああ!!!」
峰田くんはヤケになって頭をモギり、水へ投げ入れた。
しかし、敵は当然警戒し、触らない。
「ヤケはダメだ!!ああ、なんてことを…敵に個性が!!」
「…いや、警戒して触ってないよ」
「!ほんとだ」
「私に考えがある……緑谷くん」
少し、手を貸すフリでもしておこうか。
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