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第2章《USJ編》

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「今日のヒーロー基礎学だが…
俺とオールマイト、そしてもう1人の3人体制で見ることになった」


あれから私は普段通りの時間に起きて、学校へ来た。

そして午後はヒーロー基礎学。

相澤先生の説明を聞くと、人命救助。

レスキュー訓練というわけだ。


「今回コスチュームの着用は各自の判断で構わない」


と、先生は言っているが、正直私はコスチュームでなくとも活動は可能だ。

まぁ、とりあえず着替えておくか。






訓練場までバスで行くらしい。

そんなに遠いんだ。

いや、どんたけこの学校広いんだ。

バスの席は梅雨ちゃんと切島くんの間。


「レスキューかー。私、役に立てるかな?」


離れた場所に座ってる透ちゃんがそんなことを言った。


「考えればいろいろできると思うよ」


そうだ。

みんなの個性は応用しがいがある。

いくらでもできる。

私はそうはできないから……。


由美ちゃんの個性はレスキューにも向いてるわね」

「え…?」


梅雨ちゃんは私を見て言った。


「ものを操れる個性。瓦礫に触れて退かすことができる。
水に触れれば消火できる。溺れた人だって助けられるわ」

「おぉ、そう言われてみると由美ちゃん、災害救助向きかもね!
レスキューヒーローの(名前)ちゃん!!」

「おいおい、そこはヒーロー名付けようぜ」


そんなこと言われたの初めてだ。

私が災害救助に向いている?

レスキューヒーロー?

“もらった”個性だとしても、嬉しかった。

だって、この人たちは心の底から言ってくれているのだから。

災害救助なんて考えたことがなかった。
幼い頃、オールマイトが瓦礫の下から市民を助ける動画は観たことがある。
私にはあれができるということか。

素直に嬉しいが、私はオールマイトのようにはなれないんだ。





到着した場所はまるでどこかのテーマパークのようだった。

まぁ、テーマパークなんて行ったことないけど。

ただの、想像だけど。


「水難事故、土砂災害、火事……etc.
あらゆる事故や災害を想定し、僕がつくった演習場です。その名も……



UウソのS災害J事故 ルーム!!」


本当にテーマパークだった。

今説明してくれた人はスペースヒーロー13号。

雄英で教師としても活躍していることは知っていたが、まさかこんな施設までつくっているとは。

13号は語り始めた。

自分の個性のこと、授業のこと、救助のこと、ヒーローのこと。

ヒーロー志望者にとっては、有難い話だっただろう。

この話だけでも授業を受ける価値がある。

私からしてみれば、所詮、といったところだが。


「そんじゃあ、まずは…」


相澤先生が口を開いた時だった。


「……!!」


ナニか、くる。

この感じ……知っている。


「一かたまりになって動くな!!!」


相澤先生もナニかを感じたらしく、叫んだ。

あぁ、そうか。


「13号!!生徒を守れ」


今日だったのか。


黒いモヤのようなものから、次々と人が出てくる。

こんな早くに決行なら、言ってくれてもいいのに。


「何だアリャ!?また入試ん時みたいなもう始まってんぞパターン?」


違うよ、切島くん。


「動くな、あれは……」


そう、待ち望んでいたよ。

この時が来るのをっ……。


ヴィラン だ!!!!」


その言葉で、生徒たちの、
ヒーローの卵たちの空気が変わった。


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