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お名前をどうぞ、レディ
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「あなた、また街を一つ消したの?」
わたしの呆れるような声を前に、その大男は笑顔を崩さない。
「可愛い妹に手を出すバカがいたんでな。
フフフ、ちょっと消してやったまでよ」
「ベビー5、また騙されたのね…」
大男、ドフラミンゴは濃いサングラスの奥からわたしを見つめる。
「アリス。お前まで変な男に騙されるなよ。
そんなことになったら、おれはその男のいる国ごと消さなくちゃいけねえ」
嘆息。
「残念ながら手遅れよ。
わたしはもう変な男に引っかかってしまっているわ」
「なんだと?おい、その男はどこにいやがる。
フフフッフフフフフ、消してやる」
「あなたには消せないわ」
ドフラミンゴの笑みがわずかに曇る。
しかしわたしはそれに構わず続ける。
「とても強いし、ずる賢いし権力もあるのよ。
とても図々しくて、わたしはいつも振り回されてばかりなのに
何故か好きになってしまったの。
恋は盲目って本当ね」
「おいおいおい、アリスちゃん。
ずいぶんその男を買うじゃねえか。
妬けるねえ…
で?おれとどちらがいい男だ?」
「比べられないわ」
ドフラミンゴの眉間のシワが深くなる。
「どこの馬の骨だ?そいつはよお」
「…ここ、ドレスローザにいるわ」
「ほう。なら当ててやろうじゃねえか。特長を言ってみろ」
そうねえ、とわたしはドフラミンゴを見つめて首をかしげる。
「背は高いわ。筋肉質だけどよく引き締まった身体をしているわね」
「なんでそんなに詳しく知っていやがる。
いや、言わなくていい。骨も残さず消し去ってやる」
「とても地位が高いわね。このドレスローザにいれば誰もがその人を褒めそやすわ」
「おれよりもか」
いい加減気がついたのか、ドフラミンゴがニヤニヤしだす。
「どうかしらね。誰よりも頭がよくて、でもずる賢いの」
「そりゃあ褒めてんのか?」
「もちろんよ。ああ、指が長くて戦う男の手をしていて素敵だわ」
「アリス」
「何かしら?」
「そいつはおれの知る男か?」
「ええ」
ドフラミンゴはその長くて無骨な指と手で、わたしの顎を持ち上げる。
「キスは上手いか」
くちゅ、と音を立ててわたしの唇が喰われる。
しばらくわたしの唇を堪能してから、ドフラミンゴは至近距離でわたしを覗き込んだ。
わたしは立っていられず、ドフラミンゴにもたれかかる。
「ええ。とても官能的なキスをするわ。
立っていられないくらい」
「そうか。その男を消すのはやめだ。
さて、かわいい、かわいいアリスちゃんへのお仕置きは何がいい?」
ドフラミンゴはソファに座り、わたしを向かい合わせになるように膝に乗せた。
「なんのことかしら」
「アリス、おれはその男を消さねえ。
だから、その男の名前を言ってみろ」
「それがお仕置き?」
「ああ」
今度はわたしが眉を寄せる番だった。
言いたくない。
言ったら絶対からかわれるもの。
「そんな顔してもかわいいだけだぜ?」
「ど……み……」
「聞こえねえなあ」
これ以上ないってくらいの笑顔でドフラミンゴはわたしを覗き込む。
「変態」
「褒めてんのか?」
「ドフラミンゴ…」
「あん?」
「もう言わない」
「おいおいおい、つれないねえ」
そう言って、ドフラミンゴは先ほどと同様にわたしの顎に手を伸ばす。
今度は触れるだけのキスをしてささやいた。
「アリスちゃんの好きな男の名前は?」
「…ドフラミンゴ」
「よくできました」
ドフラミンゴは満足そうに、わたしを目一杯抱きしめた。
わたしの呆れるような声を前に、その大男は笑顔を崩さない。
「可愛い妹に手を出すバカがいたんでな。
フフフ、ちょっと消してやったまでよ」
「ベビー5、また騙されたのね…」
大男、ドフラミンゴは濃いサングラスの奥からわたしを見つめる。
「アリス。お前まで変な男に騙されるなよ。
そんなことになったら、おれはその男のいる国ごと消さなくちゃいけねえ」
嘆息。
「残念ながら手遅れよ。
わたしはもう変な男に引っかかってしまっているわ」
「なんだと?おい、その男はどこにいやがる。
フフフッフフフフフ、消してやる」
「あなたには消せないわ」
ドフラミンゴの笑みがわずかに曇る。
しかしわたしはそれに構わず続ける。
「とても強いし、ずる賢いし権力もあるのよ。
とても図々しくて、わたしはいつも振り回されてばかりなのに
何故か好きになってしまったの。
恋は盲目って本当ね」
「おいおいおい、アリスちゃん。
ずいぶんその男を買うじゃねえか。
妬けるねえ…
で?おれとどちらがいい男だ?」
「比べられないわ」
ドフラミンゴの眉間のシワが深くなる。
「どこの馬の骨だ?そいつはよお」
「…ここ、ドレスローザにいるわ」
「ほう。なら当ててやろうじゃねえか。特長を言ってみろ」
そうねえ、とわたしはドフラミンゴを見つめて首をかしげる。
「背は高いわ。筋肉質だけどよく引き締まった身体をしているわね」
「なんでそんなに詳しく知っていやがる。
いや、言わなくていい。骨も残さず消し去ってやる」
「とても地位が高いわね。このドレスローザにいれば誰もがその人を褒めそやすわ」
「おれよりもか」
いい加減気がついたのか、ドフラミンゴがニヤニヤしだす。
「どうかしらね。誰よりも頭がよくて、でもずる賢いの」
「そりゃあ褒めてんのか?」
「もちろんよ。ああ、指が長くて戦う男の手をしていて素敵だわ」
「アリス」
「何かしら?」
「そいつはおれの知る男か?」
「ええ」
ドフラミンゴはその長くて無骨な指と手で、わたしの顎を持ち上げる。
「キスは上手いか」
くちゅ、と音を立ててわたしの唇が喰われる。
しばらくわたしの唇を堪能してから、ドフラミンゴは至近距離でわたしを覗き込んだ。
わたしは立っていられず、ドフラミンゴにもたれかかる。
「ええ。とても官能的なキスをするわ。
立っていられないくらい」
「そうか。その男を消すのはやめだ。
さて、かわいい、かわいいアリスちゃんへのお仕置きは何がいい?」
ドフラミンゴはソファに座り、わたしを向かい合わせになるように膝に乗せた。
「なんのことかしら」
「アリス、おれはその男を消さねえ。
だから、その男の名前を言ってみろ」
「それがお仕置き?」
「ああ」
今度はわたしが眉を寄せる番だった。
言いたくない。
言ったら絶対からかわれるもの。
「そんな顔してもかわいいだけだぜ?」
「ど……み……」
「聞こえねえなあ」
これ以上ないってくらいの笑顔でドフラミンゴはわたしを覗き込む。
「変態」
「褒めてんのか?」
「ドフラミンゴ…」
「あん?」
「もう言わない」
「おいおいおい、つれないねえ」
そう言って、ドフラミンゴは先ほどと同様にわたしの顎に手を伸ばす。
今度は触れるだけのキスをしてささやいた。
「アリスちゃんの好きな男の名前は?」
「…ドフラミンゴ」
「よくできました」
ドフラミンゴは満足そうに、わたしを目一杯抱きしめた。