with you
お名前をどうぞ、レディ
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「クロコダイルってわたし限定で優しいわよね」
「なんだ、今さら」
「ふと思ったから」
クロコダイルは手元から目を離さない。
ここはわたしたちの部屋で、わたしはベッドに寝転んでいて、クロコダイルは机に向かって航海日誌をつけている。
そう、さっきのつぶやきはただの思い付き。
いや、今さら気がついたと言うべきか。
「なんでそんなに優しいの」
「今さら言う必要があるのか?」
「たまには愛の言葉をささやいてほしい」
「ふん、ガラじゃねえな」
「知ってるけど」
「でも、聞きたいってか?女心は複雑だな」
「違うよ。たんにわがままなだけ」
ごろりとうつぶせになる。
かりかりとペンが紙を引っ掻く音とさざ波の音だけが部屋に充満していた。
「どんな顔すればいいかわからないのよ」
「なにがだ」
「クロコダイルに優しくされたとき」
「やけに情緒的じゃねえか」
「そんな時もあるわ」
「悪くはねえがな」
「よくもないって?」
「そうだな。面倒臭え」
「冷たいのね」
「優しいんじゃなかったのか」
「それはそれ、これはこれ」
はっ、とクロコダイルが鼻で笑った。
意地悪な男だ。そんなところも嫌いじゃないんだけど。
それを素直に言わないわたしは天邪鬼だろうか?
「どうしてほしいんだ」
「甘い言葉をささやいてほしい」
「カズヤはおれの女だ」
「ふふ、甘いわね」
「満足か?」
「ええ」
ふとクロコダイルは立ち上がると、わたしの頭のすぐ横に腰を下ろす。
そして、わたしが何か言う前にわたしの頭をぐしゃぐしゃとかき回した。
「カズヤはねこっ毛だな」
「そうなのよ。もっとふわっとしていたらよかったのだけど」
「おれはこのままがいいがな」
「そう?あなたがそれでいいなら、わたしもこのままでいいわ」
「ああ、このままでいい。このままがいい」
「ずいぶん甘いことを言うのね」
「気に入らなかったか?」
「いいえ、嬉しいわ」
「なら素直に喜んでいろ」
「ふふ、大好き」
「知っている」
「それでも言いたくなるのが乙女心なんです」
「複雑…いや、単純なのか?」
「きっと単純なのよ。好きだから好きと言いたいし、言われたいの」
「お互い知ってるんだから今さら口にする必要があるのか?」
「言ったでしょ。それでも言いたいものなのよ」
そう言ってクロコダイルの太ももに頭を乗せる。
枕にしては少し高いかしら。
「おれに膝枕させるたあ贅沢な女だ」
「でも「悪くない」んでしょう?」
「クハハ、そうだな。悪くねえ」
「まったく、わたしには甘いのね。そういうとこ好きよ」
「そうかよ」
クロコダイルの顔がゆっくりと近づいてきて、そっとキスが落とされる。
それは荒々しくわたしの唇を貪る。
そんなキスが、わたしは大好物だ。
あなたのキスはいつだって乱暴で、粗暴で、でもわたしを捉えて離さない。
それがあなたの愛情表現なら、わたしは喜んで受け止めましょう。
あなたの優しさも、荒々しさも、わたしは好んで受け入れる。
「なんだ、今さら」
「ふと思ったから」
クロコダイルは手元から目を離さない。
ここはわたしたちの部屋で、わたしはベッドに寝転んでいて、クロコダイルは机に向かって航海日誌をつけている。
そう、さっきのつぶやきはただの思い付き。
いや、今さら気がついたと言うべきか。
「なんでそんなに優しいの」
「今さら言う必要があるのか?」
「たまには愛の言葉をささやいてほしい」
「ふん、ガラじゃねえな」
「知ってるけど」
「でも、聞きたいってか?女心は複雑だな」
「違うよ。たんにわがままなだけ」
ごろりとうつぶせになる。
かりかりとペンが紙を引っ掻く音とさざ波の音だけが部屋に充満していた。
「どんな顔すればいいかわからないのよ」
「なにがだ」
「クロコダイルに優しくされたとき」
「やけに情緒的じゃねえか」
「そんな時もあるわ」
「悪くはねえがな」
「よくもないって?」
「そうだな。面倒臭え」
「冷たいのね」
「優しいんじゃなかったのか」
「それはそれ、これはこれ」
はっ、とクロコダイルが鼻で笑った。
意地悪な男だ。そんなところも嫌いじゃないんだけど。
それを素直に言わないわたしは天邪鬼だろうか?
「どうしてほしいんだ」
「甘い言葉をささやいてほしい」
「カズヤはおれの女だ」
「ふふ、甘いわね」
「満足か?」
「ええ」
ふとクロコダイルは立ち上がると、わたしの頭のすぐ横に腰を下ろす。
そして、わたしが何か言う前にわたしの頭をぐしゃぐしゃとかき回した。
「カズヤはねこっ毛だな」
「そうなのよ。もっとふわっとしていたらよかったのだけど」
「おれはこのままがいいがな」
「そう?あなたがそれでいいなら、わたしもこのままでいいわ」
「ああ、このままでいい。このままがいい」
「ずいぶん甘いことを言うのね」
「気に入らなかったか?」
「いいえ、嬉しいわ」
「なら素直に喜んでいろ」
「ふふ、大好き」
「知っている」
「それでも言いたくなるのが乙女心なんです」
「複雑…いや、単純なのか?」
「きっと単純なのよ。好きだから好きと言いたいし、言われたいの」
「お互い知ってるんだから今さら口にする必要があるのか?」
「言ったでしょ。それでも言いたいものなのよ」
そう言ってクロコダイルの太ももに頭を乗せる。
枕にしては少し高いかしら。
「おれに膝枕させるたあ贅沢な女だ」
「でも「悪くない」んでしょう?」
「クハハ、そうだな。悪くねえ」
「まったく、わたしには甘いのね。そういうとこ好きよ」
「そうかよ」
クロコダイルの顔がゆっくりと近づいてきて、そっとキスが落とされる。
それは荒々しくわたしの唇を貪る。
そんなキスが、わたしは大好物だ。
あなたのキスはいつだって乱暴で、粗暴で、でもわたしを捉えて離さない。
それがあなたの愛情表現なら、わたしは喜んで受け止めましょう。
あなたの優しさも、荒々しさも、わたしは好んで受け入れる。