with you
お名前をどうぞ、レディ
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「ひどい雨ね」
「ああ…」
操舵室で眉間にめいっぱいのしわを寄せながら舵をきるクロコダイルの隣に立つ。
今日は朝から激しい雨が降り続いている。
そのせいで雨に弱いクロコダイルはすこぶる機嫌が悪かった。
わたしにしても低気圧のせいで微妙に頭が痛くて本調子ではない。
「ちっ、とっととやまねえか」
「そうねえ、この分じゃ夜まで降り続きそうね」
今はまだ敵襲がないから良いようなもののもし襲われたらクロコダイルは戦えないからわたしとダズで何とかするしかない。
わたしとダズでは遠距離攻撃ができないため海軍なんかに襲われたら厄介だ。
「おいカズヤ、この雨をなんとかしろ」
「なんとかできるわけないでしょ。わたしにできるのは、せいぜいてるてる坊主を作ることくらいよ」
「それでもなんでもいい」
「え?本気?」
クロコダイルにじろりと睨まれる。
もう、しょうがないなあ。
わたしは部屋に戻りティッシュペーパーでてるてる坊主を作り始めた。
何個くらい作ったら効果があるのかしらね。
とりあえず10個ほど作って操舵室へ戻る。
「作ってきたわよ」
「適当に吊るせ」
「はいはい」
言われたとおりに操舵室にてるてる坊主を吊るしていく。
ダズに見られたら非常にバカにされそうだがしかたない。
「これでいいかしらね」
ゆらゆらと揺れるてるてる坊主にどれだけの効果があるのやら。
でもこれ以上クロコダイルの機嫌が悪くなっても困るし、お願いだから効果があってほしいわね。
その後数時間航海を続けていると雲の切れ間が見えてきた。
「わっ、ねえクロコダイル!あっちの方晴れてる」
「よし、そちら側に向かうぞ」
クロコダイルは雲の切れ間に向けて舵をきる。
「てるてる坊主…効果があったのかしら」
「そうかもな」
「本気で信じてる?」
「まさか」
「でもちょっとくらいなら信じてみてもいいかもね」
ゆらゆら揺れるてるてる坊主。
本当に君たちが雨をやませてくれたのかな?
そうだとしたらとてもすてきね。
「うーん、頭痛も治まってきた」
「そりゃよかった。これでおれも戦える」
「ふふ、頼りにしてるわよ」
そっとクロコダイルの手を取り、太陽に向かって舵をきった。
「ああ…」
操舵室で眉間にめいっぱいのしわを寄せながら舵をきるクロコダイルの隣に立つ。
今日は朝から激しい雨が降り続いている。
そのせいで雨に弱いクロコダイルはすこぶる機嫌が悪かった。
わたしにしても低気圧のせいで微妙に頭が痛くて本調子ではない。
「ちっ、とっととやまねえか」
「そうねえ、この分じゃ夜まで降り続きそうね」
今はまだ敵襲がないから良いようなもののもし襲われたらクロコダイルは戦えないからわたしとダズで何とかするしかない。
わたしとダズでは遠距離攻撃ができないため海軍なんかに襲われたら厄介だ。
「おいカズヤ、この雨をなんとかしろ」
「なんとかできるわけないでしょ。わたしにできるのは、せいぜいてるてる坊主を作ることくらいよ」
「それでもなんでもいい」
「え?本気?」
クロコダイルにじろりと睨まれる。
もう、しょうがないなあ。
わたしは部屋に戻りティッシュペーパーでてるてる坊主を作り始めた。
何個くらい作ったら効果があるのかしらね。
とりあえず10個ほど作って操舵室へ戻る。
「作ってきたわよ」
「適当に吊るせ」
「はいはい」
言われたとおりに操舵室にてるてる坊主を吊るしていく。
ダズに見られたら非常にバカにされそうだがしかたない。
「これでいいかしらね」
ゆらゆらと揺れるてるてる坊主にどれだけの効果があるのやら。
でもこれ以上クロコダイルの機嫌が悪くなっても困るし、お願いだから効果があってほしいわね。
その後数時間航海を続けていると雲の切れ間が見えてきた。
「わっ、ねえクロコダイル!あっちの方晴れてる」
「よし、そちら側に向かうぞ」
クロコダイルは雲の切れ間に向けて舵をきる。
「てるてる坊主…効果があったのかしら」
「そうかもな」
「本気で信じてる?」
「まさか」
「でもちょっとくらいなら信じてみてもいいかもね」
ゆらゆら揺れるてるてる坊主。
本当に君たちが雨をやませてくれたのかな?
そうだとしたらとてもすてきね。
「うーん、頭痛も治まってきた」
「そりゃよかった。これでおれも戦える」
「ふふ、頼りにしてるわよ」
そっとクロコダイルの手を取り、太陽に向かって舵をきった。