with you
お名前をどうぞ、レディ
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「クロコダイルってわたしのこと本当に好きよねえ」
「ふん。嫌いだったら連れ去ってねえよ」
穏やかな風の吹く甲板。
クロコダイルは操舵室で紫煙をくゆらせながらわたしのつぶやきに答えた。
「べた惚れでしょう」
「それはてめえだろ」
確かに。
わたしはもはやいつからかはわからないが、クロコダイルにべた惚れだ。
まあ、今さらいつからかなんて関係ないのだけれど。
のんびりと筋トレをしながら考える。
いったいこの男のどこにはまってしまったのかを。
例えば武骨なところ?
狡猾なところ?
鋭い眼差し?
「考えるまでもなく、わたしはあなたのすべてにはまってしまっているようね」
「どうしたカズヤ。今日はやけに素直じゃねえか」
「特に理由なんてないわ。ただ考えてみただけよ」
「何を」
「わたしがあなたのどこにはまってしまったのかを。
残念ながら全部、と言う以外に答えは見つからなかったのだけれど」
「クハハ、結構なことじゃねえか」
「あなたはわたしのどこが好きなの?」
そうだな、と考える姿勢を見せるクロコダイル。
ちょっと意外だった。
クロコダイルなら軽く話を流してしまうものだと思っていたから。
「てめえと同じだな」
「同じ?」
「ああ、全部ってこった」
「なんだか恥ずかしいわね」
「照れることじゃねえ。カズヤの強さも弱さもおれ好みだったってことだ」
いつになく素直なクロコダイル。
これは本当に珍しくて思わず目を見開く。
しかしそんな風に驚くわたしをよそにクロコダイルは淡々と話を続けた。
「そりゃあ、カズヤのことで好ましくねえ点もある。だがそれを補ってなお、好ましいんだよ。てめえがな」
ふふ、好ましいだって。
若干婉曲ではあるけれど普段愛をささやかないクロコダイルの吐く最大限の愛情表現。
「そう言ってもらえて嬉しいわ」
「勝手にしろ」
照れているのかクロコダイルはそっぽを向いた。
今回のことでわかったのはそう、わたしもあなたもお互いにべた惚れでしょうがないってことね。
「ふん。嫌いだったら連れ去ってねえよ」
穏やかな風の吹く甲板。
クロコダイルは操舵室で紫煙をくゆらせながらわたしのつぶやきに答えた。
「べた惚れでしょう」
「それはてめえだろ」
確かに。
わたしはもはやいつからかはわからないが、クロコダイルにべた惚れだ。
まあ、今さらいつからかなんて関係ないのだけれど。
のんびりと筋トレをしながら考える。
いったいこの男のどこにはまってしまったのかを。
例えば武骨なところ?
狡猾なところ?
鋭い眼差し?
「考えるまでもなく、わたしはあなたのすべてにはまってしまっているようね」
「どうしたカズヤ。今日はやけに素直じゃねえか」
「特に理由なんてないわ。ただ考えてみただけよ」
「何を」
「わたしがあなたのどこにはまってしまったのかを。
残念ながら全部、と言う以外に答えは見つからなかったのだけれど」
「クハハ、結構なことじゃねえか」
「あなたはわたしのどこが好きなの?」
そうだな、と考える姿勢を見せるクロコダイル。
ちょっと意外だった。
クロコダイルなら軽く話を流してしまうものだと思っていたから。
「てめえと同じだな」
「同じ?」
「ああ、全部ってこった」
「なんだか恥ずかしいわね」
「照れることじゃねえ。カズヤの強さも弱さもおれ好みだったってことだ」
いつになく素直なクロコダイル。
これは本当に珍しくて思わず目を見開く。
しかしそんな風に驚くわたしをよそにクロコダイルは淡々と話を続けた。
「そりゃあ、カズヤのことで好ましくねえ点もある。だがそれを補ってなお、好ましいんだよ。てめえがな」
ふふ、好ましいだって。
若干婉曲ではあるけれど普段愛をささやかないクロコダイルの吐く最大限の愛情表現。
「そう言ってもらえて嬉しいわ」
「勝手にしろ」
照れているのかクロコダイルはそっぽを向いた。
今回のことでわかったのはそう、わたしもあなたもお互いにべた惚れでしょうがないってことね。