with you
お名前をどうぞ、レディ
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爽やかな海風が通り抜ける操舵室。
クロコダイルが舵を取るのを眺めつつ、その後ろでわたしは筋トレをしていた。
視線はもちろんクロコダイルから離さない。
「カズヤ」
「なにかしら」
「それはおれのセリフだ。なに凝視してやがる。気が散るだろうが」
クロコダイルは正面の海から目を離さずに不満をもらす。
「特に用事なんてないわ。ただ、クロコダイルがかっこいいから見ているだけよ」
わたしは腹筋をしながらなんでもないように答える。
しかしこの答えはクロコダイルにとってご不満だったようで。
「くだらねえこと言うんじゃねえよ。
今更容姿に見惚れるような付き合いでもねえだろうが」
「あら、くだらなくなんてないわ。
素敵なものはいつだって素敵なんです」
「容姿だけか?」
「まさか。そうね、その横暴で俺様なところとか、頭の回転の速さも好きよ」
「ふん」
照れたのだろうか。クロコダイルは鼻をならすと、再び舵取りに集中する。
わたし、知ってるのよ?
あなたはわたしの視線ごときで舵取りに集中できなくなるなんてことないことくらい。
「ねえ、クロコダイル」
「なんだ」
「海がキレイね」
「そうだな」
「空も晴れ渡っていて気持ちがいいわ」
「なんだ、いきなり」
「なんでもないわ。ただ、声をかけたかっただけよ」
そう、声をかけたかっただけ。
あなたと一緒。
「カズヤ」
「なに?」
「明日には島に着く。久しぶりにおれの服を買うからカズヤも着いてこい」
「喜んで」
あなたにならば、どこまででも着いて行きましょう。
クロコダイルが舵を取るのを眺めつつ、その後ろでわたしは筋トレをしていた。
視線はもちろんクロコダイルから離さない。
「カズヤ」
「なにかしら」
「それはおれのセリフだ。なに凝視してやがる。気が散るだろうが」
クロコダイルは正面の海から目を離さずに不満をもらす。
「特に用事なんてないわ。ただ、クロコダイルがかっこいいから見ているだけよ」
わたしは腹筋をしながらなんでもないように答える。
しかしこの答えはクロコダイルにとってご不満だったようで。
「くだらねえこと言うんじゃねえよ。
今更容姿に見惚れるような付き合いでもねえだろうが」
「あら、くだらなくなんてないわ。
素敵なものはいつだって素敵なんです」
「容姿だけか?」
「まさか。そうね、その横暴で俺様なところとか、頭の回転の速さも好きよ」
「ふん」
照れたのだろうか。クロコダイルは鼻をならすと、再び舵取りに集中する。
わたし、知ってるのよ?
あなたはわたしの視線ごときで舵取りに集中できなくなるなんてことないことくらい。
「ねえ、クロコダイル」
「なんだ」
「海がキレイね」
「そうだな」
「空も晴れ渡っていて気持ちがいいわ」
「なんだ、いきなり」
「なんでもないわ。ただ、声をかけたかっただけよ」
そう、声をかけたかっただけ。
あなたと一緒。
「カズヤ」
「なに?」
「明日には島に着く。久しぶりにおれの服を買うからカズヤも着いてこい」
「喜んで」
あなたにならば、どこまででも着いて行きましょう。