with you
お名前をどうぞ、レディ
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ボスはこんなちんちくりんのどこがいいんだ」
「誰がちんちくりんよ、この刃物男」
唐突にダズにケンカを売られた。
誰がちんちくりんだってのよ。
…確かに身長もないし、胸もないけど…
ちんちくりん…かな…
「で、なんで急にそんなこと言い出したのよ」
「いや、ふと思ってな」
「歯あ食いしばりなさい」
「怒るということは、認めているということだ」
「くっ、ムカつく」
「しかし、カズヤはなぜボスが自分を好いているのか知っているのか」
相変わらずの無表情で問われる。
なぜって。
「たしか前にクロコダイルに媚びないところがいいって言ってたわよ」
「それだけか?」
他になんかあったっけ?
自分で考え直してみると大した理由は思い浮かばない。
て言うかさ。
「愛に理由はいらないのよ?」
「そのバカにしたような態度が腹ただしいな」
「事実です」
「おれにはまったく理解できない。
このちんちくりんで凶暴な女のなにがいいんだ」
「ダズの理解なんていらないわよ。
クロコダイルはわたしが好き。
わたしはクロコダイルが好き。
それで十分です」
さて。
ダズにはああ言ったものの。
今更ではあるのだけど、クロコダイルはわたしの何が良くて一緒にいるのかしら。
操舵室で舵を取るクロコダイルの元にそっと近寄る。
「クロコダイル」
「なんだ」
「あなた、わたしのどこが良くて一緒にいるの?」
「は?」
クロコダイルが珍しく呆気に取られたような顔でわたしを見つめ返す。
「理由が、必要か?」
「いいえ、無いなら無いで結構よ」
「ふん」
クロコダイルは鼻を鳴らして海の遠くに視線をやった。
やっぱり理由も理屈もないのよね。
「カズヤ」
「はあい」
「お前はおれのどこが好きなんだ」
「全部」
考える間でもない質問に即答する。
「おれの回答も同じだ」
同じ?
クロコダイルも、わたしの全部が良くてわたしと一緒にいてくれるの?
そっか。
そうだよね。
本当に今更。
考える間でもなかったんだ。
ダズの失礼な質問の回答は。
全部。
それ以外ありえない。
「誰がちんちくりんよ、この刃物男」
唐突にダズにケンカを売られた。
誰がちんちくりんだってのよ。
…確かに身長もないし、胸もないけど…
ちんちくりん…かな…
「で、なんで急にそんなこと言い出したのよ」
「いや、ふと思ってな」
「歯あ食いしばりなさい」
「怒るということは、認めているということだ」
「くっ、ムカつく」
「しかし、カズヤはなぜボスが自分を好いているのか知っているのか」
相変わらずの無表情で問われる。
なぜって。
「たしか前にクロコダイルに媚びないところがいいって言ってたわよ」
「それだけか?」
他になんかあったっけ?
自分で考え直してみると大した理由は思い浮かばない。
て言うかさ。
「愛に理由はいらないのよ?」
「そのバカにしたような態度が腹ただしいな」
「事実です」
「おれにはまったく理解できない。
このちんちくりんで凶暴な女のなにがいいんだ」
「ダズの理解なんていらないわよ。
クロコダイルはわたしが好き。
わたしはクロコダイルが好き。
それで十分です」
さて。
ダズにはああ言ったものの。
今更ではあるのだけど、クロコダイルはわたしの何が良くて一緒にいるのかしら。
操舵室で舵を取るクロコダイルの元にそっと近寄る。
「クロコダイル」
「なんだ」
「あなた、わたしのどこが良くて一緒にいるの?」
「は?」
クロコダイルが珍しく呆気に取られたような顔でわたしを見つめ返す。
「理由が、必要か?」
「いいえ、無いなら無いで結構よ」
「ふん」
クロコダイルは鼻を鳴らして海の遠くに視線をやった。
やっぱり理由も理屈もないのよね。
「カズヤ」
「はあい」
「お前はおれのどこが好きなんだ」
「全部」
考える間でもない質問に即答する。
「おれの回答も同じだ」
同じ?
クロコダイルも、わたしの全部が良くてわたしと一緒にいてくれるの?
そっか。
そうだよね。
本当に今更。
考える間でもなかったんだ。
ダズの失礼な質問の回答は。
全部。
それ以外ありえない。