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お名前をどうぞ、レディ
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「おい、何してやがる」
「仕事です」
現在わたしは自分の執務室にて事務仕事をこなしていた。
ガープ中将が壊した軍艦の修理の手配
ガープ中将が壊した公道の修理の手配
部下たちからの報告書の確認
部下たちが捕獲した海賊の懸賞金申請
最近暴れている海賊の手配書作成
諸々…。最近海賊討伐ばかりで、事務仕事を放棄していたため溜まってしまったのだ。
何て量。
半分はガープ中将起因なのが泣けてくる。
終いにサー・クロコダイルがわたしの執務室に居座って、早く終わらせろと急いてくる。
急かされて終わるなら苦労はなくて。
いっそのこと書類共を燃してしまえればどれだけ気楽か。
「まだ終わらねえか」
「終わりませんね」
このやり取りを5分に1回のペースで繰り返している。
邪魔すんなと怒鳴りたいところだけど、サー・クロコダイルが居ることで
部下たちが書類を持ってきてもサー・クロコダイルを見た瞬間Uターンするので
ある意味仕事が増えないので助かってはいるのだ。
…彼が居なくなった後が怖いけど。
「あとどれくらいだ」
「30分でしょうかね」
そうか。と返事をして、サー・クロコダイルが立ち上がった。
ついに諦めたのだろうか。
でも、今サー・クロコダイルが居なくなると部下が殺到するから30分じゃ済まなくなる。
居てほしいような、いらないような。
複雑な気持ちだ。
しかしサー・クロコダイルの行動は予想外だった。
なぜかわたしの後ろに回り、わたしの頭に彼の顎を乗せる。
両腕は椅子の背もたれの上で組んでいるようだ。
「あの、邪魔なんですが」
思わず本音が漏れる。
重いし。体温が伝わってくるし。
サー・クロコダイルの吐息がかかってぞわぞわする。
「てめえが仕事終わらすまでこのままだ」
「マジすか」
いかん。このままの状態で部下が入室してきたら、いろんな意味で大惨事だ。
入ってくる人に寄っては、わたしの人生が修羅場と化す。
ガチガチに緊張しながら、何とか手を動かす。
「精度下がってるぞ。速度もだ。
クハハ、緊張してんのか」
この砂鰐め。
そのとおりだ、この野郎。
「案外かわいいところがあるじゃねえか」
サー・クロコダイルは返事をしないわたしに気を良くしたのか、ますます接近してきた。
椅子の肘置きに両手を着き、顔をわたしの耳元に寄せる。
頭の中は大混乱で、自分が何をしているのかもわからない。
ひたすらサインして判子を押してルーチンワーク。
「あの…、終わりまひた」
もろ噛んでしまった。
恥ずかしい!!
窓を蹴り破ってマリンフォードの海に飛び込んでしまいたい。
しかし、いつの間にかサー・クロコダイルは机の上のわたしの両腕を鉤爪で押さえていた。
「離してくださいます?」
「断る」
勘弁してください。
抗議しようと振り向いたが、仇となった。
振り返った瞬間にサー・クロコダイルは鉤爪を離してわたしの肩を掴み、机の上に押し倒す。
勘弁してくださいいいぃ!!
「今日はずいぶんしおらしいなあ?
カズヤ中将補佐官殿?」
「誰のせいですか!!近い!!
離してください!!」
本当に近い。
またも鉤爪で両腕を頭上に取り押さえられてしまった。
今誰かが入室してきたら、それが誰であれわたしの人生が修羅場確定だ。
なのに。
この変態はわたしのスーツのボタンを外してきやがりました。
「そんな顔するな。さそってんのか」
どんな顔だ。わたしは絶望的な顔をしているはずだが。
スーツだけに留まらず、ワイシャツのボタンまで手をかけられる。
「うう」
本当に誰か入ってきたらどうしてくれる。
さよなら。わたしの平凡。
「クハハ、誰もこねえよ。さっき鍵を閉めたからな」
耳元で獰猛に囁かれて、そして。
「いっ、いたぁ…」
耳を噛まれた。
鰐め。
わたしが悪態をつく前に噛んだ耳から首筋をねっとりと舐められる。
体の力がふわっと抜けてしまう。
そのまま鎖骨をじんわり舐められ、また噛まれる。
「痛いです…」
「噛んだからな」
サー・クロコダイルはニヤリと笑って、わたしの唇を奪った。
文字通り奪われた。
噛みつくように喰らわれる。
酸素が薄くなってクラクラする。
意識が悪い意味で飛びかけたとき、ようやく解放された。
「せ、セクハラ…」
精一杯の子どもじみた反抗。
サー・クロコダイルは心外そうな顔をする。
「ハラスメント?何言ってやがる」
サー・クロコダイルがやっとわたしから離れる。
椅子にドカッと腰を下ろし、わたしを膝に乗せる。
「てめえのどこが嫌がってんだ」
強く抱き締められる。
「もう…お嫁いけない…」
「おれのところ以外にやる気はねえ」
「父親か」
今度は優しくキスされた。
ズルい。
本っ当にズルい。
意味のない涙が出てくる。
それもサー・クロコダイルは舐めとった。
この行き場のない乙女心をどうしてくれる。
「泣くな。稽古に行くんだろ」
ああ、忘れてた。
最初はわたしと稽古をしたいと、サー・クロコダイルはわたしの部屋に居座っていたんだっけか。
誰のせいだ、この変態砂鰐。
サー・クロコダイルから解放されたわたしは乱れたジャケットを脱ぎ捨てる。
「おいおい、ずいぶん大胆だな」
「覚悟なさいな」
ワイシャツのボタンを留め直し、袖で顔を拭く。
普段、稽古では使わない武器を手にする。
「今日こそ、その腐りきった根性叩き潰してさしあげます」
「怖え女だ」
「その怖い女に手を出したのは、どこの誰です」
「クハハ、いい女だな。カズヤ」
鍵を開けて、部屋を出る。
彼も大人しくついてくる。
照れ隠しに鎚を振り回す。
さて、責任を取ってもらいましょうか。
しばらく、わたしは耳と胸元を隠して過ごす羽目になった。
「仕事です」
現在わたしは自分の執務室にて事務仕事をこなしていた。
ガープ中将が壊した軍艦の修理の手配
ガープ中将が壊した公道の修理の手配
部下たちからの報告書の確認
部下たちが捕獲した海賊の懸賞金申請
最近暴れている海賊の手配書作成
諸々…。最近海賊討伐ばかりで、事務仕事を放棄していたため溜まってしまったのだ。
何て量。
半分はガープ中将起因なのが泣けてくる。
終いにサー・クロコダイルがわたしの執務室に居座って、早く終わらせろと急いてくる。
急かされて終わるなら苦労はなくて。
いっそのこと書類共を燃してしまえればどれだけ気楽か。
「まだ終わらねえか」
「終わりませんね」
このやり取りを5分に1回のペースで繰り返している。
邪魔すんなと怒鳴りたいところだけど、サー・クロコダイルが居ることで
部下たちが書類を持ってきてもサー・クロコダイルを見た瞬間Uターンするので
ある意味仕事が増えないので助かってはいるのだ。
…彼が居なくなった後が怖いけど。
「あとどれくらいだ」
「30分でしょうかね」
そうか。と返事をして、サー・クロコダイルが立ち上がった。
ついに諦めたのだろうか。
でも、今サー・クロコダイルが居なくなると部下が殺到するから30分じゃ済まなくなる。
居てほしいような、いらないような。
複雑な気持ちだ。
しかしサー・クロコダイルの行動は予想外だった。
なぜかわたしの後ろに回り、わたしの頭に彼の顎を乗せる。
両腕は椅子の背もたれの上で組んでいるようだ。
「あの、邪魔なんですが」
思わず本音が漏れる。
重いし。体温が伝わってくるし。
サー・クロコダイルの吐息がかかってぞわぞわする。
「てめえが仕事終わらすまでこのままだ」
「マジすか」
いかん。このままの状態で部下が入室してきたら、いろんな意味で大惨事だ。
入ってくる人に寄っては、わたしの人生が修羅場と化す。
ガチガチに緊張しながら、何とか手を動かす。
「精度下がってるぞ。速度もだ。
クハハ、緊張してんのか」
この砂鰐め。
そのとおりだ、この野郎。
「案外かわいいところがあるじゃねえか」
サー・クロコダイルは返事をしないわたしに気を良くしたのか、ますます接近してきた。
椅子の肘置きに両手を着き、顔をわたしの耳元に寄せる。
頭の中は大混乱で、自分が何をしているのかもわからない。
ひたすらサインして判子を押してルーチンワーク。
「あの…、終わりまひた」
もろ噛んでしまった。
恥ずかしい!!
窓を蹴り破ってマリンフォードの海に飛び込んでしまいたい。
しかし、いつの間にかサー・クロコダイルは机の上のわたしの両腕を鉤爪で押さえていた。
「離してくださいます?」
「断る」
勘弁してください。
抗議しようと振り向いたが、仇となった。
振り返った瞬間にサー・クロコダイルは鉤爪を離してわたしの肩を掴み、机の上に押し倒す。
勘弁してくださいいいぃ!!
「今日はずいぶんしおらしいなあ?
カズヤ中将補佐官殿?」
「誰のせいですか!!近い!!
離してください!!」
本当に近い。
またも鉤爪で両腕を頭上に取り押さえられてしまった。
今誰かが入室してきたら、それが誰であれわたしの人生が修羅場確定だ。
なのに。
この変態はわたしのスーツのボタンを外してきやがりました。
「そんな顔するな。さそってんのか」
どんな顔だ。わたしは絶望的な顔をしているはずだが。
スーツだけに留まらず、ワイシャツのボタンまで手をかけられる。
「うう」
本当に誰か入ってきたらどうしてくれる。
さよなら。わたしの平凡。
「クハハ、誰もこねえよ。さっき鍵を閉めたからな」
耳元で獰猛に囁かれて、そして。
「いっ、いたぁ…」
耳を噛まれた。
鰐め。
わたしが悪態をつく前に噛んだ耳から首筋をねっとりと舐められる。
体の力がふわっと抜けてしまう。
そのまま鎖骨をじんわり舐められ、また噛まれる。
「痛いです…」
「噛んだからな」
サー・クロコダイルはニヤリと笑って、わたしの唇を奪った。
文字通り奪われた。
噛みつくように喰らわれる。
酸素が薄くなってクラクラする。
意識が悪い意味で飛びかけたとき、ようやく解放された。
「せ、セクハラ…」
精一杯の子どもじみた反抗。
サー・クロコダイルは心外そうな顔をする。
「ハラスメント?何言ってやがる」
サー・クロコダイルがやっとわたしから離れる。
椅子にドカッと腰を下ろし、わたしを膝に乗せる。
「てめえのどこが嫌がってんだ」
強く抱き締められる。
「もう…お嫁いけない…」
「おれのところ以外にやる気はねえ」
「父親か」
今度は優しくキスされた。
ズルい。
本っ当にズルい。
意味のない涙が出てくる。
それもサー・クロコダイルは舐めとった。
この行き場のない乙女心をどうしてくれる。
「泣くな。稽古に行くんだろ」
ああ、忘れてた。
最初はわたしと稽古をしたいと、サー・クロコダイルはわたしの部屋に居座っていたんだっけか。
誰のせいだ、この変態砂鰐。
サー・クロコダイルから解放されたわたしは乱れたジャケットを脱ぎ捨てる。
「おいおい、ずいぶん大胆だな」
「覚悟なさいな」
ワイシャツのボタンを留め直し、袖で顔を拭く。
普段、稽古では使わない武器を手にする。
「今日こそ、その腐りきった根性叩き潰してさしあげます」
「怖え女だ」
「その怖い女に手を出したのは、どこの誰です」
「クハハ、いい女だな。カズヤ」
鍵を開けて、部屋を出る。
彼も大人しくついてくる。
照れ隠しに鎚を振り回す。
さて、責任を取ってもらいましょうか。
しばらく、わたしは耳と胸元を隠して過ごす羽目になった。