with you
お名前をどうぞ、レディ
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
目を覚ました夜中。隣を見るとクロコダイルが眉間にしわを寄せて眠っている。
こんなときまでしわを寄せているなんて、と少しおかしくなる。
でもそんな寝顔も愛おしい。
体を起こしてクロコダイルの寝顔にキスをおくる。
彼はまったく気がつかずに眠り続ける。
だから何度でもキスを降らせる。
…
…
「なんだ」
数十回のキスの後、彼は不機嫌そうな声をあげた。
「ごめんね?起こすつもりじゃなかったのよ」
「今何時だ」
時計を見るとまだ2時。そう伝えると彼は唸り声を出してわたしを布団の中へと引きずり込む。
「クロコダイル?」
「こんな時間に起こしやがって…」
クロコダイルは眠いのか目の空いていない状態でわたしを抱き寄せた。
「ごめんね」
「ふん」
そういうと彼はわたしの頭に鼻先をうずめて眠りに落ちる。
相変わらずに愛おしい寝顔。
そう思ったのは何回目だろう。海軍時代にも何度か見たことはあるけど、
その時には気恥ずかしくてそんなにまじまじと見ることはなかった。
今だから見つめることができる。
「寝顔もかっこいいのね。でも同時に可愛らしい…。不思議だわ」
本音のつぶやき。
こんなにもいかつい顔なのに可愛らしく見えるのはなぜだろう?
それはもちろん愛ゆえです。
「わたしはいつからこんなに丸くなってしまったのかしら」
本当に不思議。
海軍内や世間一般では凶暴で冷酷な黒き魔女がベッドではこんなにも穏やかに過ごしている。
「なぜ?なんて愚問ね」
「まったくだ」
ごそごそとクロコダイルが顔を上げる。
至近距離で目があった。
「寝たんじゃなかったの?」
「うるさくて目が覚めた」
「それは失礼しました」
「眠れねえのか」
クロコダイルの無骨な手がわたしの髪をすく。
「というより、寝たくないの」
「なぜ」
「あなたの寝顔を見ていたいから」
理解しかねる、というように眉間にしわが寄った。
「そんなものいつでも見られるだろうが」
「いつでもいいけど、今、見たいのよ」
「面白くもねえだろう」
「そんなことないわ。見てると幸せな気持ちになるの」
クロコダイルが小さく溜息をつく。
「安い幸せだな」
「わたし、安い女だから。知ってるでしょう」
「ああ。おれ専用、特売だったからな」
「過去形?」
「今はおれのものだ。値段なんかつけねえよ」
そう言って、いっそう強くわたしを抱きしめる。
「もう寝ろ」
「おやすみなさい」
またそうやってわたしを喜ばせる。
そんなに喜ばせたってなにも出ないのに。
再度目をつむるクロコダイルの胸にしがみつき、わたしは目を閉じた。
こんなときまでしわを寄せているなんて、と少しおかしくなる。
でもそんな寝顔も愛おしい。
体を起こしてクロコダイルの寝顔にキスをおくる。
彼はまったく気がつかずに眠り続ける。
だから何度でもキスを降らせる。
…
…
「なんだ」
数十回のキスの後、彼は不機嫌そうな声をあげた。
「ごめんね?起こすつもりじゃなかったのよ」
「今何時だ」
時計を見るとまだ2時。そう伝えると彼は唸り声を出してわたしを布団の中へと引きずり込む。
「クロコダイル?」
「こんな時間に起こしやがって…」
クロコダイルは眠いのか目の空いていない状態でわたしを抱き寄せた。
「ごめんね」
「ふん」
そういうと彼はわたしの頭に鼻先をうずめて眠りに落ちる。
相変わらずに愛おしい寝顔。
そう思ったのは何回目だろう。海軍時代にも何度か見たことはあるけど、
その時には気恥ずかしくてそんなにまじまじと見ることはなかった。
今だから見つめることができる。
「寝顔もかっこいいのね。でも同時に可愛らしい…。不思議だわ」
本音のつぶやき。
こんなにもいかつい顔なのに可愛らしく見えるのはなぜだろう?
それはもちろん愛ゆえです。
「わたしはいつからこんなに丸くなってしまったのかしら」
本当に不思議。
海軍内や世間一般では凶暴で冷酷な黒き魔女がベッドではこんなにも穏やかに過ごしている。
「なぜ?なんて愚問ね」
「まったくだ」
ごそごそとクロコダイルが顔を上げる。
至近距離で目があった。
「寝たんじゃなかったの?」
「うるさくて目が覚めた」
「それは失礼しました」
「眠れねえのか」
クロコダイルの無骨な手がわたしの髪をすく。
「というより、寝たくないの」
「なぜ」
「あなたの寝顔を見ていたいから」
理解しかねる、というように眉間にしわが寄った。
「そんなものいつでも見られるだろうが」
「いつでもいいけど、今、見たいのよ」
「面白くもねえだろう」
「そんなことないわ。見てると幸せな気持ちになるの」
クロコダイルが小さく溜息をつく。
「安い幸せだな」
「わたし、安い女だから。知ってるでしょう」
「ああ。おれ専用、特売だったからな」
「過去形?」
「今はおれのものだ。値段なんかつけねえよ」
そう言って、いっそう強くわたしを抱きしめる。
「もう寝ろ」
「おやすみなさい」
またそうやってわたしを喜ばせる。
そんなに喜ばせたってなにも出ないのに。
再度目をつむるクロコダイルの胸にしがみつき、わたしは目を閉じた。