with you
お名前をどうぞ、レディ
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
キッチンで夕飯の支度をするわたしを、クロコダイルはダイニングから眺めている。
「…」
「…」
お互いにとくに何を言うでもない。
わたしはせっせと手を動かしているし、クロコダイルは無言かつ無表情でわたしの動きを見ている。
「おい」
ふとクロコダイルが視線をわたしの手から顔へ移し、声を出す。
「なに?」
クロコダイルはゆっくりと首をかしげてみせた。
「野菜焦げてるぞ」
「早く行ってよ!」
フライパンからは黒い煙が出ている。慌てて火を消せば、炒めていた玉ねぎとキャベツが見事に真っ黒になっていた。
「…今日の付け合わせはなしで」
「ククク」
「んもう。笑わないでよ」
クロコダイルはさもおかしげに、顔を右手で隠して笑っている。
「気がついていたなら、もっと早く教えてよね」
「あまりに見事に気がついていなかったんでな」
今だ笑いながらクロコダイルが顔を上げた。
「ダズに呆れられちゃうわね」
「クハハ、そういうところもかわいいもんだ」
「…」
からかうような口調に拗ねてみせる。クロコダイルはさらりとわたしに寄り添い、頭を撫でた。
「そう拗ねるな。その焦げ付いたフライパンを寄越せ」
「どうするの?」
「洗ってやるよ」
珍しい。彼が進んで家事をするなんて。それはとても嬉しい変化。彼がこうしてキッチンに立つことだって珍しいのに。
嬉しいから笑顔でフライパンを手渡すと彼は苦笑しながらそれを受け取った。
「…」
「…」
お互いにとくに何を言うでもない。
わたしはせっせと手を動かしているし、クロコダイルは無言かつ無表情でわたしの動きを見ている。
「おい」
ふとクロコダイルが視線をわたしの手から顔へ移し、声を出す。
「なに?」
クロコダイルはゆっくりと首をかしげてみせた。
「野菜焦げてるぞ」
「早く行ってよ!」
フライパンからは黒い煙が出ている。慌てて火を消せば、炒めていた玉ねぎとキャベツが見事に真っ黒になっていた。
「…今日の付け合わせはなしで」
「ククク」
「んもう。笑わないでよ」
クロコダイルはさもおかしげに、顔を右手で隠して笑っている。
「気がついていたなら、もっと早く教えてよね」
「あまりに見事に気がついていなかったんでな」
今だ笑いながらクロコダイルが顔を上げた。
「ダズに呆れられちゃうわね」
「クハハ、そういうところもかわいいもんだ」
「…」
からかうような口調に拗ねてみせる。クロコダイルはさらりとわたしに寄り添い、頭を撫でた。
「そう拗ねるな。その焦げ付いたフライパンを寄越せ」
「どうするの?」
「洗ってやるよ」
珍しい。彼が進んで家事をするなんて。それはとても嬉しい変化。彼がこうしてキッチンに立つことだって珍しいのに。
嬉しいから笑顔でフライパンを手渡すと彼は苦笑しながらそれを受け取った。