with you
お名前をどうぞ、レディ
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「カズヤ、いつまで寝てやがる。とっとと起きやがれ?」
今朝はどうにもこうにも体がだるくて起きられない。
そこで布団でうだうだしていたらクロコダイルに怒られた。
「うー…」
「てめえは子供か?
……?
やけに顔が赤いな…風邪でも引いたのか?」
まともに返事もできずに寝転がるわたしに、クロコダイルは異変を感じたのか顔を覗き込む。
だるくて体が動かない。
「いい年して自己管理もろくにできねえのか」
目一杯不機嫌そうなクロコダイルはそのまま部屋を出て行ってしまった。
怒らせてしまったかしら。
自分の不甲斐なさが情けなくて涙が出そうだ。
とはいえ、泣いたくらいで風邪が治るわけでも、クロコダイルが機嫌を直すわけでもない。
「よし。がっつり寝て治そう」
部屋の戸に
「風邪のため爆睡中」
と、手書きの札をぶら下げてわたしは眠りについた。
夢を見た。
置いて行かれる夢。
もはや誰に、どこに置いて行かれているのかもわからない。
でも、独りは嫌だ。
お願い。
ここに独りにしないで!!
******!!!!
「っ、はあ!!!?」
思わず飛び起きた。
全身汗まみれで気持ち悪い。
見慣れた部屋はいつもどおりだった。
「…ゆ…め…?」
「ずいぶんうなされてやがったな」
「!!」
いきなり声をかけられて驚く。
クロコダイルがベッドサイドチェアに腰を掛けていた。
表情は相変わらず不機嫌そうだ。
「……クロコダイル……」
「ったく。汗ふけ」
そう言って濡れタオルが放られる。
「あり…がと…」
「うなされながらもおれの名前を呼ぶたあ、ずいぶん愛されてるらしいなあ?」
「…置いて行かれる夢を見たの」
ぽつりと溢す。
「くだらねえ夢だ」
不機嫌そうに、紫煙が広がる。
「くだらないと、思う?」
わたしの問いに、クロコダイルはこれ以上ない位に嫌そうな顔をした。
「ああ。心底くだらねえな。ありえねえ、ばかばかしい話だ」
「そっか。そうね。そうようね」
「そうだ」
不安だった胸が、安心で満ちていくのがわかる。
「ま、クロコダイルがこのわたしから離れられるわけないわよね」
ふふん、と胸を張ってみせれば、クロコダイルはニヤニヤしながら
鉤爪でわたしの頭を小突いた。
「よくわかってんじゃねえか」
そりゃあ、わかるわよ。
だって、お互い様だものね。
今朝はどうにもこうにも体がだるくて起きられない。
そこで布団でうだうだしていたらクロコダイルに怒られた。
「うー…」
「てめえは子供か?
……?
やけに顔が赤いな…風邪でも引いたのか?」
まともに返事もできずに寝転がるわたしに、クロコダイルは異変を感じたのか顔を覗き込む。
だるくて体が動かない。
「いい年して自己管理もろくにできねえのか」
目一杯不機嫌そうなクロコダイルはそのまま部屋を出て行ってしまった。
怒らせてしまったかしら。
自分の不甲斐なさが情けなくて涙が出そうだ。
とはいえ、泣いたくらいで風邪が治るわけでも、クロコダイルが機嫌を直すわけでもない。
「よし。がっつり寝て治そう」
部屋の戸に
「風邪のため爆睡中」
と、手書きの札をぶら下げてわたしは眠りについた。
夢を見た。
置いて行かれる夢。
もはや誰に、どこに置いて行かれているのかもわからない。
でも、独りは嫌だ。
お願い。
ここに独りにしないで!!
******!!!!
「っ、はあ!!!?」
思わず飛び起きた。
全身汗まみれで気持ち悪い。
見慣れた部屋はいつもどおりだった。
「…ゆ…め…?」
「ずいぶんうなされてやがったな」
「!!」
いきなり声をかけられて驚く。
クロコダイルがベッドサイドチェアに腰を掛けていた。
表情は相変わらず不機嫌そうだ。
「……クロコダイル……」
「ったく。汗ふけ」
そう言って濡れタオルが放られる。
「あり…がと…」
「うなされながらもおれの名前を呼ぶたあ、ずいぶん愛されてるらしいなあ?」
「…置いて行かれる夢を見たの」
ぽつりと溢す。
「くだらねえ夢だ」
不機嫌そうに、紫煙が広がる。
「くだらないと、思う?」
わたしの問いに、クロコダイルはこれ以上ない位に嫌そうな顔をした。
「ああ。心底くだらねえな。ありえねえ、ばかばかしい話だ」
「そっか。そうね。そうようね」
「そうだ」
不安だった胸が、安心で満ちていくのがわかる。
「ま、クロコダイルがこのわたしから離れられるわけないわよね」
ふふん、と胸を張ってみせれば、クロコダイルはニヤニヤしながら
鉤爪でわたしの頭を小突いた。
「よくわかってんじゃねえか」
そりゃあ、わかるわよ。
だって、お互い様だものね。